血糖値やヘモグロビンA1Cだけでなく高血圧にも効果的でることが判明

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高血圧は下げて正常血圧には影響しない

アカシアポリフェノールには、高血圧も改善する作用があることが、私たちのチームの研究で明らかになりました。その内容は、2013年の第64回・日本東洋医学会で発表しています。

研究では、高血圧を発症する遺伝子を持った実験用のネズミ・SHR ラット(高血圧ラット) を用いました。そのえさに、アカシアポリフエノールを3%混ぜて与え続ける実験を行い、1週め、2週め、4週めに血圧を測定したのです。

その結果、普通のえさだけを与えたラットに比べて、アカシアポリフェノールを混ぜたえさを食べたラットは、最大血圧(収縮期血圧) と最小血圧(拡張期血圧) が、ともに低下していました。

普通のえ′さを食べたラットの最大血圧は約21 0mHgだったのに対し、アカシアポリフェノール入りのえさを食べたラットの最大血圧は、約170mmhgに低下していました。一方、高血圧ではない普通のラットでは、アカシアポリフェノール入りのえさを同様に与えても、血圧の低下作用は見られませんでした。このことから、アカシアポリフェノールは、高血圧に対しては降下作用を及ぼし、正常な血圧に対してはほとんど影響を及ぼさないことが示唆されます。

アカシアポリフェノールを与えたラットの血液では、活性酸素を除去する作用のあるSOD(スーパーオキシドジスムターゼ) という酵素の活性が上昇していました。

私たちの研究チームでは、SOD の抗酸化作用によって血管内のエヌオー一酸化窒素(NO)が増加し、血圧の上昇が抑えられた可能性があると推測しています。

NOは、血管の内皮細胞から出るガスで、血管を拡張する作用があります。血液中に活性酸素があると、NOが消去されてしまいます。しかし、SOD の活性が高まれば、活性酸素が除去され、血管内のNOが保たれます。その結果、NO の作用で血管が拡張され、高血圧が改善したと考えられるのです。

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