疲れをためない生活習慣 その3

体の水まわりをきれいに保つ

からだのそうじを実践する生活の中で覚えておいてほしいのは、「からだも家と同じように水まわりが重要」ということです。家も排水口が汚れていたら悪臭がするし、排水口からつながる管が詰まっていたら、水の流れが滞ってカビやバイ菌が発生します。人のからだにもこれと同じことが起こるんです。

人のからだを口から食道、胃、腸を貫く肛門までの1本の排水管と考えればわかりやすいでしょう。つまり、口から入ってきたものは肛門からスムーズに出ていく必要があるのです。そのためには、「入口」である口と「出口」である肛門まわりにはものが詰まらないよう、いつもなめらかできれいな状態を保つ必要があります。

カサカサ唇には「水含み」

人は、体調が悪いときにはたいてい、唇が乾いてカサカサになり、肛門まわりも乾燥します。これは食べすぎなどで消化器官が熟をもっているせいで起こることが原因です。つまりからだの巡りも悪くなっているということです。そういうときは、食事をまず控えるのと同時に、水含み(大さじ1杯くらいの水を口に含みます。3分くらい含んでいるとドロッとした唾液が出てくるので、吐き捨ててうがいをする) が効果的です。

便秘、下痢、生理痛にも効果的

そういった根本的なことに加えて、乾燥している部分を物理的に潤すことも大切です。唇が乾いていたらリップクリームを塗ったりするのと同じで、便秘がちの人はもちろん、便がゆるめの人や、乾燥肌の人などは、特に、肛門まわりにホホバオイルなどを塗っておくといいでしょう。実はこの方法、生理痛がひどい場合も効果的です。無添加のものならばなんでもいいので、とにかくその部分が潤うようにすることが大切。それが排泄をうながす手助けとなって、結果内臓の負担も軽くなります。

つけるときは、肛門まわりだけじゃなくて、できれば肛門の中にもつけるようにします。その直接的な刺激と油分で、便のすべりが格段によくなります。また、逆に便がゆるめだとおしりまわりに雑菌が残りやすいし、乾燥肌やかゆみ肌の場合も、肌がスカスカして防衛力が落ちているわけだから、そのすき聞から菌に感染する確率が高まる。この場合も、オイルで肌に薄い膜を張っておくことで、雑菌が肌につきにくくなり、便と一緒にうまく流れていってくれます。

オイルを使って便や雑菌のすべりをよくすることで、確実におしりまわりがさっぱりします。特に不調を感じていない人でも、からだのすみずみまできれいに保つことは大事です。からだの水まわりが清潔でみずみずしいと、ますます気持ちが壮快ですし、どうしても肛門にオイルを塗るのに抵抗があるなら、トイレのウォシュレット機能を活用するのでもいいと思います。便座に座ったら、用を足す前にまずウォシュレットでおしりを洗う。これは肛門への直接的な刺激にもなるし、オイルほどでなくても、水によって得られる潤いが、同じような効果を発揮してくれます。

無添加のホホバオイル

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