ビルベリーは目の酸化を抑える抗酸化力が強力で欧米では強度近視や網膜の治療に応用されている

私たちの目の眼球の内部には、常に一定の圧力がかかっています。そして、眼球内で作られる」ほうすい房水という液体によって錮調節されています。房水は血管の通っていない角膜や水晶体に栄養を送り、老廃物を回収して眼球外へ排出する働きをしています。

ところが、何らかの原因で房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇します。その結果、視神経が圧迫されて細胞が傷つき、視野が欠けたり、視力が急激に低下したりする緑内障が起こるのです。

では、一般に行われる眼圧測定の数値が基準値 の範囲内であれば、緑内障の心配はないのでしょうか。日本人の場合、約9割は、眼圧が基準値域内で起こる「正常眼圧緑内障」であることがわかっています。

日本人は強度近視の人が多く、近視では眼球が前後に引き伸ばされたような状態になるため、視神経への負担が大きくなると考えられています。

そこで私が、緑内障の治療で最優先に考えたのが、目の動脈硬化を改善し、血流をよくする方法です。視神経の障害を招く根本原因は、酸素や栄養の供給が足りなくなることにあるからです。酸素や栄養は血液の流れもうまくに乗って網膜動脈を通り、毛細血管へと運ばれて視神経に届きます。つまり、網膜動脈の血流が悪化すると、視神経にも悪影響を及ぼすことになるのです。

ビルベリーエキスで網膜の血流がよくなり正常眼圧緑内障の眼圧も大幅に改善

網膜の動脈硬化を予防・改善する有効な手段としはブルーベリーの野生種であるビルベリーです。

ビルベリーは北欧に自生するツツジ科の植物で、濃い青色や紫色の果実を実らせます。その鮮やかな色の正体は、アントシアニンという極めて抗酸化カの強い植物色素。ビルベリーには、15種類ものアントシアニンが豊富に含まれています。ビルベリーの働きにいち早く注目した欧米では、1970年代から強度近視、網膜症、眼精疲労(重度の疲れ目) といった目の病気の治療薬として、幅広く利用されてきました。

こうしたビルベリーの働きを確認するため、視力障害を持つ52~72歳の388を対象に、ビルベリーを6ヶ月にわたって飲んでもらう試験も行われています。その結果、全員に網膜動脈の血流量の増加が認められたのです。

この試験に参加した方の中には、正常眼圧緑内障の方が5人いました。そこで、この5人の眼圧の変化を調べたところ、ビルベリーを飲む前の眼圧が平均17.97mmHGだったのに対し、飲みはじめて4ヶ月後の数値は15.27mmHGと、大幅に低下したことがわかったのです。

ビルベリー(別名:ホワートルベリー)を使用した人の使用感 一覧

糖尿病網膜症の緑内障は治療が難しい

糖尿病による網膜症を併発した緑内障も治療が困難な目の病気です。5年ほど前に「目が見えなくなりました。当時は、65歳でした。糖尿病網膜症は、糖尿病が原因で、目のフィルムの役割をする網膜の血管がつまって出血などを招く病気ですが、重症化すると、血管新生緑内障という難治の緑内障を引き起こします。

糖尿病網膜症についてはこちら

血管新生緑内障の治療が難しいのは、眼球のあちこちに新生血管という細い血管が張り巡らされるためです。新生血管は血管壁が非常にもろく、わずかな刺激で破れて出血を起こします。

そのため、従来の手術では危険が大きく、行うことはできないと言われました。私も検査の結果、眼球のいたるところに新生血管が張り巡らされていることがわかりました。

また、新生血管の一部は房水の排出口である隅角にも達しており、このことが緑内障を引き起こした直接的な原因と考えられました。私の眼圧左右とも50ミリで基準値 をはるかに上回っていました。視力も0.04とひどく低下しており、そのまま放置すれば失明は免れません。

そこで、医師に緑内障の新手術をすすめられ、医師と相談のう、え、新手術を行うことになりlました。糖尿病網膜症を併発している場合、緑内障の新手術のさいにその手術も行います。

具体的には、白内障手術と硝子体手術、そしてインプラント手術を行ったあと、さらに新生血管が集中している数カ所にレーザーを当てて、それらの部位を凝固させるのです。

手術後、眼圧は見基準値内まで低下しました。それ以後も眼圧はずっと安定しており、5年が経過した今も薬剤を全く使うことなく、両眼とも15ミリ前後でコントロールできています。視力は0.04のままですが、糖尿病網膜症も病状の進行は見られません。

なんどやっても緑内障の手術がうまくいかずとうとうオペができなくなった

緑内障で悩む患者さんの中には、実際に、従来の手術では治療が困難な難治型のタイプに新手術「インプラント手術」を行い、緑内障が治ったケースをいくつも確認しています。

実際に新手術で緑内障が治った症例です。

当時20歳の男性は、発達緑内障を患っていました。発達緑内障とは、母親の胎内にいるときに、房水の排出口である隅角が十分に発達しないために起こる、先天性の緑内障です。

一般的にはそれほど多くない種類の緑内障です。この男性の場合は、生後まもなく両眼に発達緑内障があることがわかり、生まれて2週間後と4週間後の2回にわたり、房水の排出口を外科的に再建する線維柱帯切開術(トラベタロトミー) を受けました。

ところが、それでも眼圧(眼球内の圧力) の上昇は続いたため、結局、7歳になるまでに手術を一〇回も受けたといいます。そうした治療のかいがあつて、幸い、男性の眼圧は安定していきました。高校卒業後は専門学校にも入学し、問題なくすごしていたのです。しかし、専門学校を卒業するというときになって再発し、左は四40ミリ右は27ミリまで眼圧が上昇してしまいました。

当然、再手術が必要になりましたが、再三くり返して受けてきた手術のせいで眼球組織の癒着がひどく、従来の手術はできないということでした。

私が診察してみても、眼球のいたるところに癒着が起こって、虹彩と角膜がピッタリとはりついていることも確認できました。そこで、私と男性、さらにそのご家族と話し合った結果、緑内障の新手術を実施することにしました。

新手術は無事成功し、しばらくすると男性の眼圧は基準値内まで低下しました。また、一時的ながら視力も回復し、0.4から0.7に上昇しました。これは、緑内障の治療においては撮めて珍しいケースです。

それ以降、男性は以前からかかっている主治医のもとで経過を診てもらっていますが、現在まで眼圧が大きく上昇することはなく、継続して安定しているようです。

新手術は重症患者さんのみに限定

従来の手術が無効な難治型の緑内障にも有効な新手術「インプラント手術」の内容について、くわしく紹介したいと思います。緑内障の新手術は、100年前の第一世代の手術法から第四世代までの4つの段階を経て進化してきましたが、現在行われているのは、主に第三世代と第四世代です。

この2つはともに、眼圧(眼球内の圧力)を高める原因となっている眼球内の房水(目に栄養を運ぶ液体) の排出ルートとなる樹脂製の橿小チューブと、房水を吸収する房水吸収部からなる器具を眼球に設置する、という点では共通しています。

第三世代と第四世代の違いは、ひと言でいえば、極小チューブの挿入場所です。第三世代では、極小チューブを、目のピント調節の役割を担う水晶体よりも前にある前房という部位に挿入するのに対して、第四世代では、水晶体よりも後ろの後房という部位に挿入します。

ちなみに、器具の本体である房水吸収部を取りつける場所は第三世代も第四世代も同じで、眼球の赤道部と呼ばれる場所に設置します。,トうして極小チューブの挿入場所を変えたことで、第四世代では器具の安定性が高まり、手術の成功率は 飛躍的に向上しました。

また、術後の合併症の危険も格段に小さくなったのです。私の医院ではこの第四世代を採用しています。そのため、今回は、第四世代の手術法について解説していきます。

まず、新手術を受けるに当たっては、新手術を実施している病医院で、緑内障の病状や目の状態についての検査を受ける必要があります。そうして、新手術を適用するのがふさわしいと医師が判断した場合のみ、新手術が検討されます。

ちなみに、新手術が選択されるケースは、重症の緑内障にかぎられています。手術を行うことが決まったら準備を開始します。理由は後ほど述べますが、緑内障の新手術では、水晶体を取り除いて人工レンズを入れる白内障手術と、水晶体の後ろにある硝子体という透明なゼリー状の物質を除去する硝子体手術を同時に行います。

これらの手術を行うため、事前に眼球の大きさや角膜のカーブなどを測定したり、使用する人エレンズの度数を決めたりする必要があります。手術には三泊四日ほどの入院が必要です。手術の数日前からは、点眼薬や内服薬を利用してできるだけ眼圧を低く保つようにします。

従来の手術ができない難治性緑内障に有効

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オペでは房水の排出口の形成や再建を行う

眼球内を満たす房水という水分がうまく排出されず過剰になり、眼圧(眼球内の圧力)が上昇する緑内障は、重症化すれば視野の欠落や失明を招く非常に危険な病気です。

一般的な初期の緑内障の治療では、眼圧を下げる点眼薬などを用いた薬物療法が行わます。しかし、120万本ある視神経の神経線維のうち、60%以上が障害を受けて機能しなくなると、見え方に異常が起こってきます。そうして、薬物療法で効果が期待できなくなった場合、上昇した眼圧を下げるための外科手術に頼らざるを得なくなります。

また、緑内障の種類によっては、初めから手術が選ばれることもあります。外科手術にはいくつか種類がありますが、これまで一般的に行われてきたのは、線維柱帯切除術(トラベタレクトミー) と、線維柱帯切開術(トラベタロトミー) という2つの手術です。

緑内障は、多くの場合、房水の出口である隅角と呼ばれる部位が、なんらかの原因でつまったりふさがったりすることで起こります。線維柱帯切除術でこは、虹彩と、眼球の表面を覆う強膜を切除して穴をあけ、隅角とは別の房水の排出口を作ります。

もう一方の線維柱帯切開術では、隅角でフィルターの役割を果たしている線維柱帯を切開し、もともと備わっていた排出口を再建します。現在、日本では毎年約5万件の緑内障手術が行われていますが、

大多数で線維柱帯切除術が採用されており、一部で線維柱帯切開術が選ばれています。

3割の患者さんはこのオペでは治らない

しかし、この2つの手術が万能というわけではありません。緑内障の種類にもよりますが、これらの手術の初回の成功率は約7割にとどまり、残りの3割では眼圧がうまく下がらないのです。

そのため、患者さんの中には何度も手術を受ける人が少なくありません。ところが、再手術の回数が増えるにつれ、効果はさらに期待できなくなっていきます。線維柱帯切除術では、術後に感染症や、眼圧が下がりすぎる低眼圧などの合併症を起こす場合があるという問題も見られます。こうした合併症が起こると、手術前より視力の低下する 危険が大きくなります。

また、せっかくあけた穴が、自然治癒の働きによってとじてしまうケースも見られます。線維柱帯切開術には、合併症の危険がほとんどない代わりに、眼圧を下げる効果が弱いという欠点があります。そのため、せっかく手術を受けたにもかかわらず緑内障が進行し、結果として視野の欠落や失明を招く場合があるのです。

当然、従来の手術で緑内障がよくなる人はおおぜいいます。しかし、限界があるのも事実です。従来の手術で緑内障が改善せず、医師から「失明を覚悟してください」と宣告される患者さんは少なくありません。そんな中、従来の手術で治らない難治型の緑内障を治す切り札として考案されたのが、「インプラント手術(セトン手術ともいう)」と呼ばれる新手術です。

房水を排出する器具を取り付けるオペ

インプラントという言葉には「異物を埋め込む」という意味があり、人工歯根を埋め込む歯科治療が同じ名前で呼ばれているのは有名です。この言葉が示すとおり、緑内障の新手術でも眼球に異物を埋め込みます。

具体的には、房水吸収部と橿小チューブからなる器具を眼球に取りつけて、チューブを眼球内に挿入し、そのチューブから眼球内の過剰な房水を眼球の外へ排出させるのです。

緑内障の新手術は日本ではまだほとんど普及していませんがその歴史は古く、実に100年にも及びます。当初は、極小チューブの代わりにウマの毛などを使う第一世代の手術法で合併症の問題が多かったのですが、時代を追うごとに第二世代、第三世代と改良が重ねられました。

そして、1995年に登場した第四世代の手術法により治療成績は飛躍的に向上し、合併症の危険も大幅に低下しました。こうしたことから、すでに欧米では、広い範囲で新手術が緑内障治療に用いられるようになっています。

実際、緑内障の新手術は、従来の手術で治らなかった難治型の緑内障にも高い治療効果を示していることが確認できています。また、術後3年以上、再発なく眼圧を正常に保てている人の割合は、76% に達しています。従来の手術では3割の人がただ失明を待つだけだったのが、そのうちの8割近くで高い眼圧が下がり、失明を回避できているのですから、この新手術は重篤な緑内障の患者さんにとっては、新たな福音といえるでしょう。

サケやいくらに多く含まれるアスタキサンチン

緑内障は、高い眼圧のタイプでも通常の眼圧タイプでも目の視神経の血流不足によって悪化すると考えられるようになってきました。そこで、緑内障の予防と進行抑制には目の血流アップが欠かせない栄養素があります。 それは「アスタキサンチン」です。アスタキサンチンは、植物の色素成分であるカロチノイドの一種で鮮やかな赤色をしています。もともと、ヘマトコッカスという藻類に含まれる色素成分でそれが食物連鎖を経て魚介類に取り込まれます。

サケやいくら、キンキ、金目鯛、エビ、かにの身が赤色をしているのは餌からアスタキサンチンを摂取しているからなのです。アスタキサンテンを多く含む魚介類の代表格は、日本人が昔から食べてきたサケでしょう。

サケは、川で生まれて海で育ち、成魚になると再び川をさかのぽって産卵を行います。本来、サケは白身の魚ですが、海に出たあと、アスタキサンチンを体内に取り込むことによって赤身の魚へと変わるのです。まさにサケは、アスタキサンチンの宝庫といえます。

アスタキサンチンの目の血流を促す効果については、北海道大学で行われた研究で明らかにされています。この研究では、健康な20人を2つのグループに分けて試験が行われました。

具体的には、一方のグループにアスタキサンチン別を、もう一方のグループにアスタキサンチンが全く含まれない偽薬を、それぞれ4週間とってもらい、網膜( カメラのフイルムに相当する部分)の血流量を調べたのです。

その結果、アスタキサンチンをとつたグループは、2週め、4週めで明らかに網膜の血流量が増えていました。

特に、網膜に映し出された光や像を信号として脳に伝える視神経乳頭(網膜から脳につながる神経の束)の血流が増えたことから、緑内障の進行を抑える効果があるものと推測されます。また、ほかの研究グループが行った試験では、アスタキサンチンに疲れ目や日の充血、目の焦点のぼやけを軽減する効果のあることが確認されています。

ちなみに、アスタキサンチンには強力な抗酸化作用(攻撃力の強い活性酸素の書を抑える働き) があります。サケが成魚になって川をさかのぼるとき、強烈な紫外線にさらされますが、その紫外線と運動量から身を守って過酷な旅を乗り切れるのも、アスタキサンチンの抗酸化力のおかげといえるでしよう。

抗酸化成分の代表的なものとしては、ビタミンEがあげられますが、アスタキサンチンの抗酸化カは、ビタミンEの100倍もあるとされています。

1日1切れでよい

は、緑内障の予防や進行を抑えるためにアスタキサンチンを役立てるとしたら、毎日の食事でどのくらいとればいいのでしょうか。緑内障対策には、アスタキサンチンを1日に1~2ミリグラム程度補うのが目安です。

これは、サケなら切り身ひと切れ( 100グラム)に相当します。また、イクラでも100グラム程度なので、イクラ井をどんぶり1杯食べる計算になります。

エビやカニなどからもアスタキサンチンを摂取できますが、日ごろの食事で禰うことを考えたら、一年中入手でき安価なサケの切り身が一番でしょう。おそらくみなさんは、サケを焼き魚にして食べることが多いかと思います。アスタキサンチンは熱に強く、火にかけても失われることはありません。

ただし、アスタキサンチンは脂溶性(油に溶けやすい性質)の成分なので、グリルで焼いて油が失われる調理法よりも、フライパンなどでソテーするほうがいいでしょう。

アスタキサンチンは、定期的に食品からとると細胞中に長くとどまる性質があります。最低でも週2~3回、サケの切り身などアスタキサンチンの多い魚介類を食べれば、目の血涜を促す効果が期待できます。

もちろん、緑内障の予防・進行抑制をめざすなら、アスタキサンチンを毎日とることが肝心です。食品から十分に補えない人は、市販の栄養柿助食品を利用するのも便利といえます。

アスタキサンチンよりも強力な抗酸化作用を摂取したい場合は、アサイーベリーです。「アサイーベリーの3大眼病への効能、効果」はこちらです。


必要だと言われた手術が不要になった

頭皮こすりはすすめた緑内障患者さん全員に一定の効果があらわれています。66歳女性の例です。 2年前に遭遇した交通事故が原因で右目が緑内障になってしまいました。そして、眼圧(眼球内の圧力)が30ミリになってしまいました。正常値は10~20ミリです。

主治医には30ミリを超えた段階で、手術をすすめられました。そんな状況の中、頭皮こすりで眼圧が下がることを知り、「手術はjけたい」との気持ちが強くなりました

集中的に1週間に3回ほど後頭部の刺激点を針で刺激し、家では頭皮こすりを行うようにしました。すると、と、その1ヶ月後に行った眼科での検査で、眼圧がなんと!22ミリまで低下したのです。眼科医の判断で、この眼圧が維持できれば必要はないと、手術は延期になりました。

その後、眼科に通いながら、家では頭皮こすりを毎日欠かさず行っています。半年経過した現在も眼圧は16~17ミリで安定しており、安心しています。

目の充血がとれ涙もでなくなった

73歳の女性の場合は、「緑内障の点眼薬で涙が止まらないのがとても苦しい」と相談されたのが最初ででした。3年ほど前に、右目の眼圧が23ミリで視野の欠損もあったので緑内障と診断されました。

眼科で点眼薬の治療を半年ほど受けたところ、眼圧は17ミリまで下がりました。ところが、白目が充血し、頻繁に出る涙に悩まされてしまいました。

緑内障の怖さを話し、勝手に薬をやめることはいけないと翰し、目の症状をらくにするために、後頭部の刺激点の治療と頭皮こすりを行うようにすすめました。

Bさんは、週に1回、当院に通って針治療を受け、家では頭皮こすりを続けていきました。そして1ヶ月が過ぎたころ、白目にあつた充血が取れ、涙も頻繁に出なくなったのです。それとともに、以前よりも視界がとても明るくなって、物がハッキリ見えるようになりました。

緑内障になって欠損した視野は、どのようにしてももとに戻るものではありません。ただ、頭皮こすりなどで、頭部の血流を改善することで、眼圧の上昇を抑、え、視野が明るくなることも期待できます。

あとは、やっぱり抗酸化フルーツの王様である「アサイーベリー」を摂ることが強力な効果を発揮するでしょう。アントシアニンがブルーベリーの5倍も含まれます。

アントシアニンにはいくつかの種類があり、アサイーベリーの場合は、デルフィニジンとシアニジン( アントシアニジン) という成分の含有量が飛び抜けています。分子量の小さいシアニジンは、目の毛細血管、水晶体、網膜との相性がよく、吸収されやすいことから、目のかすみ、ぼやけ、眼精疲労にすばやい働きが期待できるというわけです。

目の血流不足は首のコリが原因

緑内障は、眼圧が上昇することによって視神経が障害を受け、視野が欠けたり、視力の低下が進んだりしていく病気です。眼圧が上昇する原因のひとうつに、目の血流不足が考えられます。目の血流が不足すると、酸素と栄養が十分に行き渡らないばかりか、眼圧を正常に保つ房水の流れを滞らせてしまいます。

その結果、房水が眼球内にたまり、眼圧が上昇するのです。さらに、血流が滞ると視神経の働きそのものも悉くなると考えられます。それを基づけるように、眼底検査を行うと、緑内障の患者さんの大多数は毛細血管が衰え、血液もドロドロ状態に陥っているのがわかるといわれています。

緑内障の患者さんの多くが、後頭部あたりに頑固なこりのあることに気がついている医師が多くいらっしゃいます。後頭部にこりがあるのは、頭部への血流が滞っている証明でもあります。頭部への血流が滞っていれば、目の周囲に血液が十分に行き渡らず、緑内障を悪化させる原因になると考えられます。

血流が改善すると視野も広くなる

このことがわかつてから、緑内障の患者さんには、後頭部にある血流促進の4つの急所(刺激点)を刺激することが重要と考えられます。具体的には、初めのうちは週に1回程度、症状が落ち着いたら月に1~3回、通院してもらい、後頭部の刺激点を針治療します。加えて、自宅でも、朝と晩の2回は、後頭部の刺激点のコリをとります。

その結果、目の疲れや頭重感が取れたり、視界が明るくなったりして、眼圧の上昇が抑えられる人が続出しているのです。これは、後頭部への刺激が、首の動脈の血流を活発にして、目やその周辺への血流が促されるためだと考えられます。

また、自律神経のバランスが整って、眼球の緊張が解かれることも関係していると思われます。

なお、東洋医学では、後頭部のうなじのあたりは目の反射区とされていて、目の異常が現れやすい部位です。つまり、後頭部を刺激すれば、目の反射区が刺激され、目の不調が改善されるというわけです。

頭皮こすりは血行がよくなっている入浴後に行うのがベスト!

後頭部にある4つの注意点です。刺激点は、左右2種類ずつ、合わせて4つあります。その点を結んだ「T」字型の部分が刺激する場所です。慣れないと見つけにくいのですが、指で押してみて気持ちいいと感じるところが刺激点です。

頭皮こすりは、朝と晩の1日2回行ってください。入浴後10分ほどしてから行うと、血流アップ効果がより高まります。頭皮こすりをやって効果があったかどうかは、次の3点をチェックするとわかります。

  1. 目の前が明るくなったか
  2. 目や頭ガスツキリ、または八ッキリしてきたか
  3. 目や頭の鈍痛が消えたか

なお、効果を実感できたからといつて、頭皮こすりをやめてはいけません。 血流が再び悪化すれば、目は悪い状態に戻ってしまうからです。また、眼科医の治療も必ず継続してください。頭皮こすりを正しく行っていると眼圧は徐々に下がってきますが、欠けた視野はもとには戻りません。そのため、眼科医に常に目の状態を確認してもらうようにしましょう。

こうした刺激点をマッサージする以外にアサイーベリーで疲れ目を改善するとさらに効果倍増です。

名医でも診断が困難なケースもある

緑内障で視野が欠けてしまつたら、もとに戻すことはできません。そのため、緑内障の治療では、早期発見と症状の進行ぐあいをチェックする定期検診が何よりも重要とされています。緑内障についてはこちら。

通常、緑内障の診断には、眼圧検査(眼圧とは眼球内の圧力)、眼底検査、視野検査の3種類があります。この中でも早期発見に威力を発揮するのが、眼の奥にある網膜 の状態を調べる眼底検査です。

特に、緑内障でありながら眼圧が正常範囲にある「正常眼圧緑内障」では、眼底検査が欠かせません。ほかのタイプの緑内障は眼圧検査で発見できても、正常眼圧緑内障は眼底検査を行わないかぎり、網膜にある視神経の異常がわからないのです。

近年、わが国では正常眼圧緑内障になる人が著しく増加しています。今や緑内障全体の六割以上が、正常眼圧緑内障といわれるほど。そのため、緑内障が疑われる人にとって眼底検査は必須の検査法なのです。

ただし、従来の眼底検査にはいくつか問題点がありました。まず、医師によって診断内容がまちまちだったことです。従来の眼底検査では、日に強いフラッシュ光を当てて眼底をカメラで撮影し、視神経乳頭の状態を調べます。

当然、平面の写真で診断するため、仮に眼球内に異常があつたとしても明確には判別できません。緑内障を発症すると、眼圧の影響で視神経乳頭がへこんだせんいり、その周囲にある神経線維層が薄くなったりします。そうした異常を平面の写真で見極めるのは至難のわざなのです。

実際、従来の眼底検査では、医師の技量や経験によって判断が分かれるばかりか、熟練した医師の間でも診断結果が分かれることが少なくありませんでした。

網膜の状態を3Dで閲覧できる

そうした中、医師の経験や技量に左右されることなく緑内障の有無がわかり、患者さんの体力的負担が軽い新たな眼底検査が実用化され、全国の病院に 広まりつつあります。それは専用の解析装置で網膜の状態を立体的な画像として映し出す「三次元画像診断」です。この三次元画像診断による眼底検査なら、解析した内容がすぐにコンピューターの画面に映し出され、網膜のようすや、視神経乳頭の異常が手に取るようにわかります。

  • 共焦点走査レーザー眼底鏡眼底に光を当てて眼底の断層写真を撮り、コンピューターで眼底の状態の立体像を作り、解析する装置です。
  • 共焦点走査レーザトポラリメーター特殊なレーザー光を眼底に当て、神経線維層の厚みを調べる装置で、極めて初期の緑内障の発見に有効です。
  • 光干渉断層計超音波によって眼底の形をとら、え、それを立体的な画像にする装置です。視神経乳頭のへこみと網膜神経線維の状態を同時に解析することができます。以上の三種類の解析装置のうち、3の光干渉断層計は最近、大きな改良が施され、解析装置

の性能が飛躍的に向上しました。従来の光干渉断層計は情報処理能力が高いとはいえず、検査時問が長くかかりました。それが、最新機種に変わつて多くの情報を効率よく処理できるようになり、短時間で検査が可能になったのです。

いずれにして、も、三次元画像診断の解析装置を使えば、どの医師でも高い精度で緑内障の診断ができるようになります。共焦点走査レーザー眼底鏡を導入した際、初期の緑内障の患者さん50人を眼底検査したところ、医師の経験度や習熟度にかかわらず82% の確率で正しく診断することができたのです。

従来の眼底検査では、習熟した眼科医なら80~90% の確率で緑内障を正しく診断できるとされていました。ですから、三次元画像診断の解析装置を使えば、ほぼ同等の確率で正しく診断できることになります。

しかも、三次元画像診断ではフラッシュ光や造影剤などは使用しないので、患者さんの体力的な負担が軽くてすみ、従来よりも短時間で検査できることも利点といえるでしょう。

なお、三次元画像診断による眼底検査は、健康保険が適用されます。保険適用時の自己負担分はわずか数百円で、それに加えて診察料やほかの検査の費用などがかかります。

緑内障の原因は花粉症などに使うステロイド剤

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今や抗生物質と並び、現代医学に必須の薬とされているのがステロイド薬です。ステロイドとは、副腎皮質ホルモンと呼ばれる脊椎動物に作用するホルモンの一種。

副腎でコレステロールから生成され、私たちの体内に存在しています。例えば、体を男性らしくする男性ホルモンは、副腎皮質ホルモンの1つです。

副腎皮質ホルモンには、炎症を抑えたり、乱れた免疫反応を鎮めたりする強力な薬理作用があります。

そのため、医療現場でステロイド薬が特効薬のように使われているのです。おそらく、みなさんにとって最も身近なステロイド薬は、アレルギー病の1つである、花粉症を抑える注射や内服薬、点眼薬でしょう。

ステロイド薬の抗炎症作用、免疫抑制作用は花粉症のつらい症状を鎮めるのに最適なのです。

ところが、効き目が強いぶん、ステロイド薬には多くの副作用があります。感染症にかかりやすくなるほか、高血圧、糖尿病、脂質異常症、骨粗鬆症、消化性潰瘍、発疹などの起こる恐れがあるのです。

実は、ステロイド薬の副作用として、緑内障が起こったり悪化したりすることもあります。特に、高齢で近視の人、眼圧が基準値ぎりぎりの人、

また、家族が緑内障になっている人も含めて、ステロイド薬の使用で緑内障を招く危険が大きいと考えられています。

なぜステロイド薬で緑内障が起こるのか、明確な理由はわかっていません。おそらく、薬の影響で日の房水排出が悪くなり、眼圧が高まるからではないかと指摘されています。

ステロイド薬を使用する人は、定期的に眼圧・眼底検査を受けるようにしてください。そして、副作用による緑内障が疑われる場合は、すみやかに薬の使用量を減らすか、使用を中止して、医師の指示を仰いでください。

薬の中止が早ければ、上昇した眼圧は、大半は正常に戻ります。問題なのは、ぜんそくの患者さんのように、ステロイド薬を減量・中止すると、発作を起こす危険がある場合です。

薬を減量・中止できない人は、眼圧をなんらかの方法で下げる必要があります。なお、ステロイド薬の減量・中止で眼圧を正常に戻すことはできてもいったん視野が欠けてしまったら、ステロイド薬をやめても、欠けた視野はもとには戻りません。

今年の春は、花粉が大量飛散するといわれています、花粉症に悩んでいる人は、くれぐれも注意してください。