インド人参

インド人参とは、アーユルヴェーダにおいて利用されてきた、インドの伝統的なハーブである。「アシュワガンダ」とも呼ばれ、滋養強壮や強精のため、あるいは若返り薬として用いられてきた。動物実験では、いくつかの効果が示唆されているが、人間での臨床試験は不十分。

主な作用は、滋養強壮・強精、抗炎症作用、抗酸化作用。抗ストレス作用など。

インドでは、アーユルヴェーダにおけるハーブ療法の1 つとして、伝統的に用いられており、さまざまな効果があるとされる。しかし、医学研究としての臨床試験は、まだ十分とはいえない。インド人参の効果を検証した臨床試験は、他のハーブとの併用によって、プラセボ(偽薬) 群と比較した研究が多い。まず、変形性関節症患者に、インド人参などを3カ月間投与した研究では、痛みの改善といった効果が示された。
また、関節リウマチ患者に対して、インド人参を含むアーユルヴェーダのハーブ4 種類を4ヶ月弱投与した研究でも効果が示唆されている。
さらに、58人の小児に60 日間投与した研究では、血中アルブミングロビンが増加(栄養改善) したという。インド人参の強精効果に関しては、、性機能の改善、血中ヘモグロビンの増加、血中コレステロール、白髪の減少、炎症反応の改善などが認められたという研究がある。
基礎研究の分野では、抗ガン作用、抗ストレス作用、抗炎症作乱作用、抗酸化作用が報告されている。

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