フォルスコリン

「コレウス・フォルスコリ」とは、シソ科の植物の一種であり、インドでは伝統的に滋養強壮を目的として食用に用いられてきた。
有効成分の「フォルスコリン」(フォースコリン) はcAMP(アデノシンーリン酸) の産生を増加させることで、交感神経系を介して、さまざまな生理作用を発揮する。特に、体重調節に関して、除脂肪体重を維持しつつ、体脂肪を減らすという効果が注目されている。

効能、効果は、アデニル酸サイクラーゼ活性化を介したcAMP 産生増加作用。交感神経系作用。抗肥満作用。

有効成分はジテルペン化合物のフォルスコリンであり、他にも数種類のジテルペン類が存在する。
フォルスコリンは、細胞内のアデニル酸サイクラーゼを活性化する作用をもつ。アデニル酸サイクラーゼはc AMPを産生する酵素であり、CAMP は細胞内における情報伝達を司る分子である。CAMPは、交感神経系を介した作用機序において働き、抗炎症作用や気管支拡張作用、血圧低下作用などを示す。つまり、フォルスコリンは、CAMP の産生を介して交感神経系に働き、細胞内の代謝において重要な役割を果たしている。
フォルスコリンは、体重や体脂肪の調節に関しての作用も有している。たとえば、「食事誘導性熱産生」(摂食により冗進する熟産生) を引き起こすことで、消費エネルギーを高めるという。その他、CAMP が交感神経系を介して細胞のエネルギー代謝に作用する成分であることから、フォルスコリンの投与によって、体脂肪の減少効果が期待される。

関連記事