麹水

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有効成分がたっぷり溶け出した麹水の抗酸化パワー

世界各国には、さまざまな発酵食品があります。私たちの住む日本は、世界でも有数の「発酵食品大国」といってよいでしょう。日本におけるこうじ菌の最古の記録は、奈良時代の「播磨国風土記」です。ただ、こうした記録が残されるずっと以前から、私たちはこうじ菌を利用してきたに違いありません。

そして今も、私たちはこうじ菌によって作り出される発酵食品である、みそ、しょうゆ、甘酒などを活用しています。肉や魚、野菜などあらゆる食材は、発酵という過程を経て、もとの素材よりおいしくななって栄養価が高まり、優れた保存性を獲得します。

いうまでもなく、こうじを利用した発酵食品を摂取すれば、多くの健康効果が得られます。血圧上昇を抑制する効果、中性脂肪を下げる効果、肌荒れを改善する効果など、発酵食品を摂取しているかたであれば、こうした効能を身をもって実感されていることでしょう。

ただ残念ながら、なぜ、こうじがそうした効果を私たちの体にもたらすのか、その理由については解明されていません。唯一、科学的な根拠が明らかになっているのは、「こうじが消化によい」ということです。

しかし、そのほかの効能については、科学的根拠がはっきりしないのも確かです。これまでの臨床結果では、厳密にいうと「経験的によさそうである」とわかっているだけです。

たまたま、米を蒸して、糀菌を繁殖させて作ります。この過程で、糀の中のポリフェノールの量が増え、それとともに抗酸化力が上がることは、以前の研究でわかっていました。

「活性酸素」については、すでにご存じでしょう。病気や老化の原因物質とされる活性酸素によって、動脈硬化が進行すれば、生活習慣病を引き起こします。そこで、活性酸素を防ぐ「抗酸化力」が重要な役割を果たすのです。糀で作った「こうじ水」を摂取すると、血圧、血糖値、中性脂肪値、コレステロール値などが下がった人がいるということでした。

私は、こうじ水が抗酸化作用を持っていると考え、実際に、抗酸化活性を測ってみました。すると、こうじ水は、もともとの米と比べると、10倍以上の抗酸化活性があることがわかったのです。また、ポリフェノールの量についても、米と比べると、その量が格段に増えていることが判明しました。このことから、「こうじ水は、強力な抗酸化力を持っており、生活習慣病を改善するのによい影響が得られる」という推測を立てることができました。では、糀のどんなポリフェノールが抗酸化力をもたらしているのか、それについては、これからさらに詳しい研究で明らかにしたいと考えています。

抗ガン作用についても期待大

「糀には抗ガン作用がある」とうのは多くの専門家が口にしています。私もその可能性は十分あると考えています。

「焼酎粕」の研究の中で実験をしたのです。ガンを持ったマウスに、焼酎を造った副産物である焼酎粕を食べさせました。すると、腫瘍を抑える効果が確認できたのです。ガンを撃退するNK (ナチュラルキラー)細胞の活性も、焼酎粕を食べさせたマウスのほうが高いことがわかりました。

焼酎は、麹によって作り出される発酵食品の1つですから、この実験結果は、こうじ全般に当てはまると考えられます。こうじによる免疫力向上の効果は、花粉症などのアレルギー疾患の抑制にも役立つでしょう。

このようにこうじには、多くの健康効果があります。今後研究がさらに進展していけば、その効能が、科学的根拠に基づいたものであると証明されると思います。こうじのような伝兢的な発酵食品は、食品として極めて安全で副作用もありません。

しかも、「麹水」は、糀の有効成分を有効に摂取するうえ、特にお勧めです。なぜなら、糀の有効成分は、すべて水溶性なので、麹水の中にたっぷり抽出されているからです。これを飲めば、豊富な有効成分が、腸の中で極めて効率的に吸収されるでしょう。

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