憂鬱な生理を変える

自分から自発的に動かなくても、生理によって月に1回からだが勝手にそうじをして、体内をきれいに保とうとしてくれるのが女性の体です。だからこそ、女性は男性と違って、より柔らかくてピカピカの肌をもっていて、それが女性らしいしなやかで美しい印象につながっています。

だから「面倒くさい」とか「嫌だ」なんて思わずに、生理を楽しんで、上手に付き合う方法を見つけたいものです。先に簡単にふれたけど、月単位で眺めると、骨盤は2週間かけてゆっくり開き、その後2週間かけてゆっくり閉じる、というサイクルをくり返しています。開いていた骨盤が閉まる方向ヘスイッチするのが、生理開始のとき。生理が終わって約1 週間ほどで、また開く方向ヘスイッチするのが、排卵のタイミングです。

生理がはじまって骨盤が閉まってくる高潮期は、からだ全体がビリッと引き締まってきて、外へ出かけたり人に会ったりするのが楽しくなってきます。逆に、排卵から生理開始までの2週間、つまり骨盤が開いていく低潮期は、なんとなくボーッとしていて、アクティブな気持ちにはなりにくくなります。

骨盤が全体的に大きく開いている妊娠中の女性が、ホワホワッとした感じになるのと同じです。どんなに元気な人でも、やる気が起きず、内向的になる時期というのが必ずあるでしょう。こんなふうに、骨盤の開閉運動は、自分の感情の波ともつながっているんです。その時々で外向きや内向きに偏る自分に、びっくりしたりイライラしたりしないで、自然な感情の流れにまかせて毎日を送ろう。

生理で「こころも、すっきり!」するコツ

まずは、通常の骨盤の開閉運動に連動する高潮期・低潮期の披にうまく「乗る」ことです。骨盤が開いていく時期は、からだ全体がなんとなくダラーンとしているから、家の中で静かに過ごしたい。逆に高潮期へ向かうとき、生理がはじまって体内のゴミが一掃されると、外へ出て思い切りからだを動かすことが苦でなくなります。

このアップダウンは、決してどちらがよくて、どちらが悪い、というものではありません。高潮期・低潮期の移行がスムーズに行なわれることこそが大切なんです。だから、からだの意向に逆らって、無理やりがんばろうとしたり、からだに連動する感情の波を素直に受け入れられないと、骨盤の開閉に歯止めをかけてしまうことになりかねないのです。

大事なのは、自分のからだが本来もっているリズムを崩さないこと。からだが働きたいとき、休みたいときを感じとりながら、メリハリをつけて生活することで、からだのそうじもタイミングよくスムーズに行なわれます。「毎月の生理が楽しみ! 」なんてくらいになれば、感情のアップダウンともうまく付き合っていけるから、自分自身をもっと上手にコントロールできるようになる。それは、とりもなおさず、疲れないための第一歩でもある。

つまり、生理というのは、からだの中をきれいにしてくれるそうじでもあるけど、からだとこころのもやもやもそうじしてくれるものなんです。

生理痛がなくなる! 食生活のコツ

女性のからだに毎月訪れる「そうじ」のチャンス、生理とうまく付き合うには、食生活で気をつけるポイントが3つあります。

その1

まず、スムーズでラクな生理のためには、生理がはじまる3日前くらいから、高タンパク食を心がけること。高タンパク食というのは、卵や肉や魚などを中心に摂取する食事のこと。大豆製品も良質なタンパク質なので、納豆や豆腐でもいい。これはなぜかというと、生理というのは血液の入れ替え作業でもあるから、体内の血肉を再構築しなきやいけないわけ。だから、動物のからだをつくるのに一番必要な、タンパク質の摂取が必須なんです。

その2

この時期、控えたいのは炭水化物やお菓子頬。生理開始の2〜3日前に便秘になったりする人は多いんだけど、その原因は、炭水化物など糖の摂取が過剰になっていることにあります。白米やパン、お菓子といったものをとりすぎると、血糖値が上がり、毛細血管の炎症発生率が上がります。

生理によってこれから内膜がはがれて捨てられるという、そもそも炎症を引き起こす状況下で、からだはよりストレスフルな状態になってしまうわけです。それで、生理痛がひどくなったり、さらに炎症が広がって内膜症になったり... 。そんなことにならないよう、糖の過剰摂取には注意が必要です。

その3

食事全体についていえば、無理に食べる量を減らす必要はありません。むしろ、「食べたいものをちゃんと食べる⊥ ことを心がけてほしい。1日のうち2 食は、そういう食事ができるようにしてほしいんです。その日、自分が本当に食べたいものを食べて、食事をちゃんと楽しむ。お腹をすぐに満たすためにファストフードですませるのではなく、時間がかかっても自分で料理をして、きちんと栄養をとる。そうすると、自然とからだに必要なものを食べられるし、満足のいく食事ができれば、おせんべいやチョコレートに手が出る率も下がるでしょう。甘いものがどうしても食べたい、というときでも、ひとつふたつ食べれば満足して、食べすぎた、なんてことはなくなります。結果、からだに負担のない、しかもからだにとってとても効果的なそうじができるというわけです。

生理痛を和らげる食事はこちら。

生理は体の月1回の大掃除

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月に一度、生理がくるということは、毎月1回は、からだの中にたまった老廃物、過剰な塩分・糖分・脂などのゴミやエネルギーを、血液と一緒に捨てられるということです。それなのに、「生理がうれしい」とか、「生理があってからだがすっきりした」なんて話はあまり聞きません。

それどころか、女性の多くは生理が重かったり、生理痛でつらかったり、不快な症状に毎回悩まされている。僕の治療院にも生理痛に悩まされて来る人は多いけど、生理痛の大きな原因のひとつは食べすぎです。そういうふうにいう人に、生理痛が特にひどかったときの2週間くらい前の食生活を振り返ってもらうと、普段より明らかに食べすぎていた、なんてケースがほとんどです。

生理をみれば、からだがわかる!

生理は子宮の内膜を捨てて新しくするだけでなく、先に書いたように、余分な血液やからだの中にたまったゴミを捨てる働きがあります。でも、生理の前や生理中に食べすぎて栄養過多状態になると、その余分なエネルギーをどうにか処理して、からだ全体のバランスを保とうとします。

この余分なエネルギーが皮下脂肪となって蓄えられれば太るし、一度によりたくさんのエネルギーを外に捨てようとする場合は、血液が濃く多くなるので生理痛などが起こります。たくさん食べても太らないという人は、後者の場合が多い。この「血液が濃くなる」ってことは、血がドロドロになるということです。

そうすると、からだの中を血が流れにくくなります。

生理のはじまりから排卵にかけて骨盤は閉まっていくのですが、からだは排泄物を押し出そうとしているのに、血液が濃かったり多かったりすると、それをなかなか外へ出せなくなる。また、余計にエネルギーを消費しなきやいけないから、血の量も多くなるし、1回の生理期間も長くなりがちです。単純に考えても、サラサラの血液だとゴミも捨てやすいけど、ドロッとした血液だとなかなか捨てにくいのはわかると思います。

生理痛というのは、出にくくなっているものを「出す」ときの痛みなんです。便秘が続いたときに、便がたまっているのになかなか出なくてお腹が痛くなるけど、あれと同じようなもの。だから、生理という月イチのからだのそうじがきちんと行き届いているかどうかは、そのときの血液の色や量や痛みによって判断できるのです。

たとえば色が濃く、ドロッとしていて、レバー状のかたまりが出てしまっていたりしたら、それは栄養過多の可能性アリです。からだは相当詰まっているはず。逆に、そうじがうまくいっているときの血はサラサラで、色も鮮やかな赤色をしているはずです。

生理が順調かどうかは、普段、きちんとからだのそうじができているかどうかのバロメーターでもあるわけです。普段から生理が重いという人、生理期間が長めという人は、日常の食生活が自分のからだにとって負担になっている証拠。生理のタイミングできちんとそうじを行き届かせるには、食生活を見直すのが近道です。

「生理痛・生理不順」冷えによる血行不良が原因

からだのそうじは、からだ本来の要求と説明しましたが、毎日の排泄行為以外にも女性の場合、自分の意思とは関係なく、からだにおける大きなリセットが3段階でやってきます。つまり女性は、いろいろなものを過渡期ごとに排泄しながら、からだをリセットしてリニューアルをくり返しているんです。

それと同時に、人間関係や自分に関する深刻な悩み、わずらわしさから解放されていく。それは、年を重ねるにつれて自分のからだに対する経験値が上がっていき、こころの疲れをからだでコントロールしていけるようになる、ということでもあるのです。これが女性の正しい成長の流れだと思います。

女性のからだの3段階リセットの、まず一段階は初潮のとき。生理がはじまる前の女の子って身も締まっていてシャープな印象です。それが中学1~3年生くらいになると、からだつきも顔もぷっくりしてくる。この時期はいわゆる思春期で、肉体だけじゃなく精神的にもぼんやりしていて、漠然とした悩みが深くなってくる頃です。

たとえば、「私らしいってなんだろう? 」とか「人を好きになるってどういうことだろう?」とか「生きることの意味って何? 」とか「死んだらどうなっちゃうんだろう?」とかね。でも、生理がはじまると、その思春期のもんもんとした状態から、まず1回脱却できます。生理というからだのそうじが毎月行なわれるようになって、リセットされるわけです。

そこで女の子は1回すっきりする。ところが、生理が毎月の日常的なものになったり、その月イチのそうじのチャンスをうまく活かせない生活をしていたりすると、からだだけでなく、こころもまたもんもんとしてくる。でも、うまい具合に異性の存在が気になりはじめ、「好きな人にかわいいと思われたい」というような気持ちが、自分の女らしい魅力をアップさせる方向へからだを動かしていってくれます。

これが、2段階目の「すっきり」。10代後半から20代にかけての恋愛期間にあたります。だけど、この状態も慢性化してくると、からだもこころも盛り上がることが少なくなってきて、またもんもんとしてきます。そこで、からだとしては「じゃあ産みますかー」と、出産をすることでまたもう1段階すっきりすることができるのです。

しかも出産は、女の人のからだにとって、一番大きな「すっきり」を得るチャンスになる。こういう「からだの過程」があるので、女の人は、男の人よりも自分のからだの欲求に気づくチャンスが多いのです。だから年を重ねていくごとに頭でごちゃごちゃ考えたり悩んだりすることが少なくなります。

もちろん、生理だって出産だって、そうそう自分の思い通りには行きません。生理はからだが整えばはじまるものだし、赤ちゃんもお母さんのからだの状態さえ整っていれば、自分の出たいタイミングで生まれてくる。陣痛というのは赤ちゃんが出てくる準備が整ったサインだからね。子育てにしても、子どもは確かに自分の体内から出てきたはずなのに、自分とはまったく別の個体だって事実を、思い知らされることばかりなのです。

でもだからこそ、女の人の人生というのは、身体的な脱皮をくり返すことによって、バージョンアップしてリニューアルしながら、よりシンプルになっていくのです。いい意味であきらめがよくなり、潔くなっていくわけです。リセットするときには、痛みなどの不快感が伴う場合もありますが、これは、からだすこもこころも健やかに成長していくために必要なステップ。何より、リセットすることによって、からだにたまっていたものがすっきり一掃されます。そう考えると、生理や出産は女性だけに与えられたシステムなのです。

女性の「やせたい願望」は永遠のテーマでもあります。なかには、「自分のからだを変えたい」と思ってダイエットに励む人もいるでしょう。たぶん、そういう人は「自分のからだが好きじやない」ということからスタートしているのかもしれませんが、「やせる」ってことを短絡的にめざして食事制限をするよりも、自分のからだの欲求を満足させることからはじめたほうが、実はずっと効果が高いのです。

そもそも女性に「やせたい願望」があるのは、「やせてきれいになってモテたいから」とか「かわいい服を着られるようになりたいから」とかだけではなく、人間の本能の中に排泄要求があるからなんです。実は、排泄機能が低下すると、「太りたくない! 」という要求が増大します。

というのは、毎日の排尿や排便、発汗、女性なら月ごとの生理などの排泄が滞ると、からだが自家中毒を起こしてしまうからなのです。からだにたまったゴミを捨てられないうえに、過剰な栄養をとるのを防ごうとして、「食べたくない」= 「太りたくない、やせたい! 」というように脳が働くんです。

でも、排泄機能がしっかり働き、捨てるべきものをきちんと捨てられていれば、ホルモンも活性化して、無理なダイエットをしなくても「きれい」は自然に手に入れられるのです。

からだのそうじは、からだ本来の要求

女性の場合、生理というしくみのついでに月に1 回、血液を捨てて新しい血をつくることができるし、出産も実はからだにたまった老廃物を捨てる大きなチャンスです。女性はからだのしくみとして、男性よりも得しているんです。

女性は「疲れた」といいながらも元気ハツラツな状態をつくれる強さがあると言いましたが、からだ本来の機能としてそうなっているということです。これを活かさないのはもったいないと思いませんか。本来からだに必要のないものをため込まないために、気持ちのいい排泄と、それを可能にするための骨盤のスムーズな開閉運動をめざして生活すれば、それだけで女性のからだには想像を超えるすばらしい見返りがあるんです。

生命を育み、支える女性のすごい力

女性は、生命を育む食べものをつくり、加工できる力を本来もっています。それはつまり、生物としての切り札をもっているのです。だから絶対に重宝されるし、それを活かして自分が生きていく場をつくっていくこともできるのです。

子どもが生まれたら勝手におっぱいが出るし、たいていの女の子は、ちょっとした食べものをつくって人に提供することができる。どんなに偉大な人でも、政治力のある人でも、必ずお腹は空くし、なるべくならちょっとおいしいものを食べたいと思っているでしょう。

だから、歴史の表舞台に立っていたのは男が多いけど、彼らの健康を維持することで男たちの「からだ」を支えているのは結局女性です。それに加えて、社会の潤滑油的存在でネットワークを築いてきたのも女性。男は勝ち負けにこだわるから、男性だけだと争いになりやすいのです。

男性が「巨大なビジネスをやってのけたぜ! 」なんていっても、裏でその男たちの「からだ」を支えている女性たちがいる。つまり、生命を支え、育む力を女性はもっているんです。でも、残念なことに、女性がその大切さを見失っているケースが多くみられます。女性は、ビジネスの話をしているときでも、時間がきてお腹が空いたら「とりあえず、食べましょうか」っていうことができる。

つまり女性は、「女性である」というだけで、からだで成立している世界のツボを全部押さえているのです。

そうじの効果が倍増する考え方

生きていれば嫌なことやうまくいかないこともあるから、自分の現状に不満をもったり、自信喪失に陥ってしまったりする。肉体的にも精神的にもすごく疲労する。でもその、何かによって「疲労させられる」「エネルギーを奪い取られる」ことですら、人間にとっては大きな排泄行為であり、デトツクスなんです。

人は、消耗することによってからだもこころも育まれていくもの。使ったぶんだけ新しいエネルギーがわいてくることで、からだそのものの営みもつつがなく回っていくんです。これを自分のからだできちんと証明できれば、仕事や人間関係でわずらわされたり、つらいと感じたりすることもなくなるよね。しんどいことや面倒なことが起こっても、「でも、これで明日ちゃんとウンチが出れば、それでいいや」とか「ちょっとヒヤッとしたけど、背骨が汗をかけたと思えばいいか」なんて発想の転換ができるようになればベスト。そのためには、普段からからだの声を聞いて、自分のからだの変化に敏感になっておくことがとてもとても大切なんです。

「えのき美人茶」は脂肪吸収を抑制し、肥満を予防、ダイエットに有効

「焦りや不安」を解消する方法

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仕事でキャリアを積んでいくうちに、多くの女性が「このままでいいのか」「自分にしかできないことを探さなくては」など、焦りや不安を感じはじめるようです。いろいろなことに手を出してみるけど、結局続かなくてますます落ち込んでしまう。

でも、からだ的にいえば、女性は特に夢中になれるものがなくてもかまわない生き物なんです。たとえばセックスを求める気持ちについて考えてみるとよくわかるけど、女性の性欲は、子宮や骨盤といった腰の部分から発生する。逆に、男性の性欲は、頭から発生しで腰に向かっで下りてくるもの。

これと同じで、男性は何かと頭で考えて行動しがちなのに対して、女性は本来、自分のからだそのものが発している欲求にしたがって動くことができる。実際、これまで仕事を通して、多くの女性のさまざまな悩みを聞いてきた結果、年齢を問わず、「私の人生の目的はこれひとつだけー」ってはっきりといえる女性には会ったことがない。なのに、女の人の多くが、いつも自分が夢中になれるものを探し、「何かに一生懸命になれなきやいけないんじゃないか」と思っている。それは、からだではなく、頭で考えてしまっているからなんです。

そんなことを考えて、もんもんとしているくらいなら、「毎朝の排泄をがんばる」つてことを目的にして、すっきりしたほうがずっと合理的。明確に、立派な目的なんてもたなくても、「便秘が嫌だ」っていうなら、その解消が生活の目的で、夢中になる対象であっていいのです。

女性は生物としてのしくみ上、妊娠・出産という人類の至上命令のようなものが機能として内蔵されています。だから、「夢中」になった結果得られる満足、という意味では、受胎してしまえば、もうそれで最高の満足を得られるのです。つまり極端な話、特別人生に大きな目的をもてないと悩んでいる女性が多いけど、からだ的には子どもをもつことによる充実感は絶大なものがあります。

ただ、たとえば子育てというのは、傍から見ていると完全に無我夢中の状態なのに、本人は本当に夢中なので、「私は今、これに夢中になっています」とか「夢中になれるものが見つかりました」とか、そういうレベルを超えてしまっています。だから本人は、それが自分の人生における夢中になれる対象、つまり目的だとは気づいていないことが多いのです。そこで「私はなんのために生きているんだろう」「何かやらなくちゃいけないんじゃないか」と考え出してしまう。でも、そんな悩みを抱え込む必要はないんです。

とはいっても、突然「じゃあ妊娠します」なんてわけにはいかないので、子宮のメンテナンスをするために、まずは毎月の生理が滞りなく行なわれるというところからスタートする。排卵が正常であることは、女性にとって必須のことなんです。そして、この排卵と生理には、骨盤のスムーズな動きが必要で、その動きは毎朝の排尿や排便にひとつの証拠として現われてくるんです。

骨盤が円滑に動けば自然とホルモンバランスがよくなるし、からだのそうじもよりスムーズにいき、疲れもとれていきます。結果、女性としての魅力が高まり、男も釣り上げられたらパンパンザイじゃない。だから、人と比べて悩んだり、焦ったり、不安になったときは「自分のからだを整える」ということだけ意識すればいいでしょう。

からだをよく動かしてゴミを出し切ると、余計なことは考えなくなります。結局、人間は「性欲」「食欲」「睡眠欲」、この3 つからは逃れられないのです。だから、開き直って、ただそこに邁進すればいいのです。つまりは、自分のからだの欲求にしたがっていればいいということ。これが、恋も仕事もうまくいき、人生を楽しむ秘訣です。

「不眠」を解消する方法

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疲れているのに眠れないという悩みは現代人の5人に1人が悩まされています。でも「肌荒れ」のところでで書いたように、からだを使って全身がまんべんなく疲労すると、まさに「バタンキュー」で眠りに落ちるはずなんです。そういうときの眠りは20分程度の昼寝であっても、ひと晩ぶんの睡眠レベルの回復が得られることもあります。

眠れなくなるふたつの理由

疲れているのに眠れないとか、たくさん眠ったはずなのに寝足りないとすると、頭だけを使いすぎたときのように疲れが偏っていたり、やりたくないことを無理に続けたりしたときの、ネガティブな疲れになつている可能性があります。また、もうひとつの大きな原因に「からだの形」もあります。

実は骨盤が閉まりすぎると睡眠障害を撞こすんです。骨盤が閉まった状態はおしりがぎゅっと上がって魅力的だけど、これもスムーズな骨盤の開閉が行なわれていればこそ、の話。骨盤がサビて開閉がきちんと行なわれず、閉まったままになると、仙骨がもち上がったままになります。

つまり仙骨が出っぱった形になるのです。それって普通に考えても、床に就くには向かないからだの形でしょう。無意識に力が入っていて、朝起きたときに、なんだかからだがこってしまい、寝た気がしない、なんてことにもなります。

本来、睡眠時間は骨盤が開き、内臓がのびのび働いて、1日ぶんのからだの不要物をしっかり排泄できるようにするメンテナンスタイムでもある。ところが骨盤が閉まりすぎてしまうと、骨盤の中にある内臓(腸や腎臓などの排泄を担当する器官) の動きが鈍くなって、からだの中にゴミがたまりやすくなります

。ゴミが捨てられないと、当然体調もすぐれない。また、仙骨は脳脊髄液の循環をつかさどっている部分なので、骨盤が閉まりすぎて仙骨に刺激が行きすぎると、精神的にストイックになっていきます。神経が張りつめた状態なので休めないわけです。

疲れ切ればいい睡眠がとれるのはわかっているけど、眠れなくて疲れ切るだけの体力もない、というあなた。そんな人にオススメの方法が、「むくみ」の項でも紹介した「足上げ体操」です。この体操をして5分もすれば、頭に偏った血が体中に回り出して、頭の緊張が解けていきます。同時に骨盤が開いてくるので、自然に眠くなるはずです。

どうしても体が疲れているのに脳が興奮してしまって寝られない場合、たとてば、深刻な悩みがある、仕事のプレッシャー、自分ひとりで解決できない問題、体調がよくない...などがある場合には、 快眠ぐっすり酵素「セロトアルファ」で睡眠薬が不要に を参考にするといいでしょう。睡眠薬ではないので副作用もありませんし、常習性もありませんのでおすすめです。

「うつ」を解消する方法

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人が「うつ」へ向かうとき、からだはどうなっているか。たいてい、肩甲骨も骨盤も閉まる方向にサビついていて、まったく開けない。ほとんどのエネルギーが骨盤や肩甲骨が閉まっていくために消費され、全身を支える重要な筋肉がカチカチに縮んでいます。

こんなふうに閉まり切った状態でサビついていると、栄養を摂取してもきちんと吸収されずに垂れ流しになり、基礎代謝は異常に高く、非常に燃費が悪くて、呼吸数も脈拍数も多い。だから常にスプラッター映画の主人公みたいな、緊迫した状況になっていて、生理的な危機に瀕しているんです。そして、余計にエネルギーを温存しようとして逆に疲れやすくなったり、栄養を摂取しようと食べすぎたりするんです。

結局、生命活動にゆとりがない状態になると、思考がどんどんネガティブなほうに傾き、悲壮感や絶望感を常に抱きつづけることになる。それを解消するためには、「疲れやすくて、横着で、動かなくなって、それでもなお、食べすぎる」というサイクルから脱却する必要がある。

そこで、自分の欲望を満たすものを自分の手でつくり出すことをしてみよう。たとえば、買ってきたものを食べるんじゃなくて自炊するとか、ケーキを焼いてみるとか。そうすると、自分が欲しくてつくつたんだけど、余ったからまわりの人にあげてみた。そうしたら喜ばれたというように、コミュニケーションが生まれるわけです。人が喜んでくれると、「またつくりたい」という動機になる。結果、孤立した状態から抜け出して少し社会とつながる。

つまり、売っているものですませないで、何かを自分の手でつくり出して他人とつながることができれば、うつも徐々に解消されていくんです。 考えるより手足を動かそう!

それから、「頭痛」のところでも紹介しましたが、うつの状態になったら、「考えるより手足を動かせ」ということもいえる。人間の脳というのはすごく不思議で、たとえば、散歩をしているときとか寝起きとか、自分ではまったく意識していない瞬間に突然アイデアがひらめくことがあります。

自分が抱えているいろいろな課題やテーマ、問題も、さんざん考えたあとは、いったん手放してみるといい。すると、脳が勝手に結論をまとめて出してくれる。こんな不思議で有効なしくみを、もっと使ったほうがいいと思う。脳のこのシステムは、ネガティブさのまったくないしくみなんです。

でも逆に、人が物事を考えるときは、だいたい言葉を使って自分の意識できるスピードで、頭の中で堂々巡りになっていることが多いのです。そんな状態だと、どんなに時間をかけて考えても、ポジティブな方向に結果が出ない確率がものすごく高いんです。だから、問題を解決したいなら、考えたあとは、思い悩む時間を意識的に生活の中から消去していったほうが、ポジティブになれるし、いい答えも生まれる。思い悩む時間があるなら、ちょっと歩くとか、家事をするとか、あるいはもう寝ちゃうとか...。頭よりからだのほうを使って何かしたほうが、よっぽどすっきりできるはずです。

低分子レシチンによるうつの解消

「むくみ」を解消する方法

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むくみも、女の人がよく口にする悩みのひとつ。これも、日常生活でからだを動かす機会が減るほどむくみやすくなります。つまり、むくんだら、「私は横着者です」ということ。毎日、ほんのちょっと筋肉痛になるくらい足を動かせるといいでしょう。それで、足が疲れたり、ふくらはぎが張ったりしたら、「足上げ体操」をすればいい。

あおむ「足上げ体操」は、「体挽」といっても、仰向けに寝てイスなどにかかとを乗せて足を伸ばし、両手を側頭骨(耳の上あたり) にあてて頭を温めるだけ。春など肝臓が疲れやすい時季には、手を顔の前で交差してもOK。目を閉じて、その状態でリラックス。15~20 分ぐらいでリセットできます。

また一方で、人のからだは、恐怖を感じることでむくんでしまう場合があります。からだが怖がっている状態というのは、腎臓の上にある、副腎という、アドレナリンを出す内分泌器官が分泌過剰で腫れている状態なんです。この副腎が腫れていると、だいたい排尿が悪くなるので、尿を捨て切れないまま数日がたった結果、むくみになる、というしくみです。

たとえば、「事故や災害にあったあと、からだがひどくむくんだ」ということはよく起こります。恐怖という感情は、こんなにからだに影響を与えるんです。反対にいえば、恐怖をなんとかなくしたいときは、背中を温めて腎臓にアプローチすればいい、ということになります。

こんなふうに、恐怖が原因でむくんでいる場合も、「むくんでしまって、だるいから」とか、「怖いから」といって閉じこもって動かないでいるのは、まったくの逆効果です。外へ出て手足を動かしたり、人とおしゃべりしたり、せめて腰湯でしっかり汗を流したりして、とにかくからだを活性化させよう!

むくみについてはこちらです。

「肌荒れ」を解消する方法

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肌の調子がよくないと感じている人は、まず、自分のからだが、日々、きちんとリセットされているかどうかを確かめてください。スキンケアや化粧でカバーするのではなく、肌そのものを調子よくきれいに整えたいなら、からだの中に余計なものをため込まないのが基本。

普投から循環のいいからだを維持し、吸収したものは毎日きちんと使い切る。余ったぶんはしっかり捨てる。常にプラスマイナスゼロの状態にしておくことが、きれいな肌には必要不可欠です。朝の排尿や排便が快調であるということは、内臓とそれを支えている骨盤の開閉運動がつつがなく行なわれて、前日に摂取した余分な栄養がからだの外に排泄された証拠。そしてこの快調な排泄には、睡眠という要素が関わってくる。深い、充実した睡眠が得られなければ、翌日しっかりと排泄することはできません。

では、深く眠るためにはどうしたらいいのでしょうか。しつこいようですが、からだを疲れさせればいいんです。みんなよく「疲れた、疲れた」って口にします。だけどそれは、実は自分自身のからだが「疲れたかった」から疲れたんです。疲れるのは、「疲れたい」っていうからだの要求です。

ただし、頭が緊張したままでは、いくらからだが疲れていても、目が冴えて全然眠れない、なんてことになるのです。そんな緊張状態の頭をゆるめるには、頭痛のところでも書いたように、腰湯をしながら頭も温めるといいでしょう。

頭蓋骨がこわばっていると、頭から汗が出にくい状態になっています。頭蓋骨をゆるめるためには、手のひらで頭をそっと包んで温める。また、頭の硬くなっている部分を、軽くパカバカと叩くのも効果的。これを毎日続けていると、からだからも頭からも、汗がすんなり出るようになります。

全身が温まれば、すっと深い眠りに落ちるようになります。そして、この深い眠りによって、次の日の排泄が快調になります。結果、肌もピカピカになるんです。さらに、乾燥肌や湿疹などが慢性化している場合は、たいてい「首のしっぼ」が疲れています。「首のしっぼ」は、うなじの付け根にある、コリッと出た骨のこと。この骨は、自律神経系の中枢になっていて、皮膚全体の状態をコントロールしています。ここが緊張して硬くなっていると、皮膚の新陳代謝や再生がスムーズに行なわれなくなるんです。

「首のしっぼ」を触ってみて、強く飛び出しているなと感じたら、お疲れのサイン。この「首のしっぼ」の疲れをとってゆるめるには、腕湯が効果的。洗面台に熟めのお湯をはり、肘から10 センチくらい上までつけて、そのまま2 ~3分。首筋が汗ばんできたら終了です。皮膚感覚が回復し、乾燥した肌に潤いが戻ります。また首や肩の冷えが改善されるので、風邪の予防にも効果があります。

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「頭痛」を解消する方法

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頭蓋骨はジグソーパズルのピースみたいに、小さな骨が何個も合わさって丸い形になっています。そのつなぎ目はくっついて動かないのではなく、肩甲骨などの開閉とともに開いたり閉じたりしてるんです。このつなぎ目の部分に「サビつき」があると、そこを起点に頭痛になることも。

この「サビつき」には、頭蓋骨のパーツが開きっばなしの状態でサビてしまっているときと、閉まりすぎのピキピキの状態でサビているときがあります。前者の場合は、開き切った松ぼっくりみたいに、パーツのひとつひとつがゆるんでこうとうこつ下垂しているので、顔も大きく見える。眠りすぎで後頭骨が下垂して、後頭骨と頭皮のエリアがむくんで、水がたまっているときなどがそうです。

そんなときは後頭部のl頭皮がつまめてしまうくらいです。逆に、閉まった状態で固まっている場合、こめかみが落ちくぼんで、青い静脈が浮いて見えます。閉まっているぶん、顔は小さく見えるけど、どちらかというと「怖い顔」になってしまう。だから、たとえば偏頭痛のような「サビつきが原因」の頭痛のときは、ブラシや指で頭蓋骨を叩くと効果的。ゆるみっばなしのときは速く、ガチガチに固まっているときはゆっくりと。パカバカと音がするくらい思い切りよく、気持ちいいくらいに叩いてみてください。

腰湯をしながらだと、さらに効果的。それだけで頭蓋骨にしなやかさが戻ります。先に「肩甲骨の開閉」と書いたけど、カンのいい人は「じゃあ肩甲骨の動きがスムーズになれば頭痛はなくなるんじゃないの? 」と気づいているかもしれない。まさにそうで、頭痛は肩甲骨の可動性と大きく関係します。だから、肩甲骨のサビとりも重要。肩甲骨のサビとりには、普段の生活の中で腕を意識して上げるような動きをしよう。これで頭痛も肩こりも解消できます。

また、目の疲れからくる頭痛には、後頭部を温めるのが効果的。後頭部は視神経をつかさどる場所なので、ここを蒸しタオルなどで温めると血行がよくなってラクになるはずです。

こんなふうに、頭痛にはいくつか原因があって、それぞれに解決法はあるけど、現代人の頭痛には、もっと根本的な問題があるんじゃないかと思います。脳には、右脳と左脳があって、この2つの脳を脳梁という橋がつなぐことで、情報のやりとりが行なわれます。この脳梁がストローくらいに細くなってしまうと、たとえばそれは、情報の伝達量が少ない、昔の電話回線みたいなもの。逆に、この橋に十分な太さがあり、情報の伝達量が多くて伝達の速度も速いと、インターネットのようになる。右脳と左脳というのは、実は別人格で、片方がもう片方をそそのかそうとしたときに、考えなしにそのささやきに乗っかってしまうか、「待てよ」と思って踏みとどまることができるかは、この2 つの脳の間で情報のやりとりが十分に行なわれて対話がきちんとなされているかどうかにかかっています。

だから情報伝達の橋が細すぎると、「お姑さんに怒られた。あいつは鬼だ」ぐらいで終わってしまう。だけど、脳梁に太さがあれば、いろいろな情報が行きかって「もしかしたら、私に何かを教えてくれようとしたんじゃないか」って思えるんです。そういう意味で、この脳梁が細くなっている人が昨今多いように思います。自分自身の中での対話力がなくなってきて、いってみれば、物事をいろいろな角度から見る力がなくなっているのです。

そうすると、物事に対する理解の仕方がすごく幼稚で、自己中心的な発想になり、被害者意識が過剰になります。そんなふうに幼児性が高いと、当たり前だけど、大人として生活を営んでいくのは窮屈だよね。そこでパニックになったり、頭痛が起こったりしやすいんです。脳梁が細くなっている原因のひとつは、右手と左手を、十分に、同等量使えていないことにあります。脳と手が密接に関わってていることは知られていると思いますが、人間の脳の性能は、ほとんどその人の手の動きに左右されているといっていいでしょう。

大したことでなくていいんです。集中力や緊張感もいらない。ただ、晩ご飯のあと片づけとか、ちょつと歩いて買いものに出かけるとか、日常的な家事を行なうことによって、意識しないうちに、右脳と左脳がきちんと対話して、脳のデータ送信を終えてくれる。自分のからだを実際に使うことによって、脳の性能が上がれば、幼児性が原因の頭痛はなくなっていきます。

「頭痛」ありとあらゆる痛みは過剰な水分と冷えが原因