「アレルギー」を解消する方法

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アレルギーが起こる理由のひとつは、「血液がドロドロだから」ということが、一般的に知られるようになってきました。前の項で血液をサラサラにするのはまさに肝臓の役割です。

たとえば花粉症なら

春に花粉症に悩まされる人は多いのですが、花粉症って実は、2~3月下旬の「肝臓が反応しやすい時期と花粉が飛ぶ時季が重なって起こるアレルギー反応」であることが多いんです。また、花粉症に限らず、脂っこいものや甘いものを食べすぎたり、お酒を飲みすぎたりして肝臓に負担をかけると目詰まりを起こし、いろいろな不快な症状が出てきます。

肝臓に負担を与えるものは、アルコール、糖分、過剰な塩分、化学物質、精神的なストレス。血液をドロドロにするこれらの要素を見ると、アレルギーってまさに現代病なんです。

アレルギーなどの症状が出てからなんとかするんじゃなくて、めざすはアレルギーと無縁のからだ! いつもアレルギーに悩んでいるあなた。普段はどんな生活を送っている? 仕事中はずっと机に座りつばなし。移動はほとんど車や電車で。休みの日は家でゴロゴロ、なんて生活を続けていないでしょうか?

現代人は自分で思っているより運動不足なんです。それに動かなくてもお腹は空く。実は動かないとからだが冷えるので、体温を上げるために口からエネルギー補給をしようとするんだよね。動かないのに、食べるものは食べる。食べすぎの悪循環にはまります。

結果、肝臓が疲れて血液はドロドロに。そうなる前に、とにかく動いて血液サラサぅなからだを手に入れましょう。そのためには、歩いたり軽く走ったりというような運動が一番効果的。足腰の巨大な筋肉群を使うことで、血液循環がよくなります。そうすると、食べたり飲んだりして摂取したカロリーを消費することができるうえ、からだが活性化して、効率的に全身の細胞に栄養が行きわたるので、血液はサラサラになります。

また、体温が上がると、無駄なエネルギー補給をしなくてすむので、食べすぎが防げます。

百薬の長「お酒との上手な付き合い方」

「目の疲れ」を解消する方法

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「肩こり」で、現代人はテレビやパソコンで目を酷使しがちと書きましたが、それによって、視力低下や目の疲れ、ドライアイを感じている人は急増中です。しかも、長時間テレビの前やデスクに張りついて、あまりからだを動かさない生活。骨盤や肩甲骨など、からだの大切な機能と密接に関わっている関節を動かしていないため、疲れが目に集中します。

人間のからだは「偏り疲労」といって、部分的に疲れがたまると、なかなかその疲れが抜けず、蓄積されてしまう傾向があります。蓄積された疲労は、関係する個所の動きを鈍らせ、病気につながってしまうことさえあるんです。

目は「股関節」とつながっている

たとえば、整体では「眼球の異常は股関節で治し、股関節の異常は目で治す」といわれるほどですが、眼球って実は股関節とつながっているんです。目の神経は眉の上から足先までつながっていて、そのちょうど中心に股関節があります。だから目に異常を感じたり、目が疲れやすい人は、股関節が硬くなっている可能性が高いのです。

もちろん目を酷使していることが原因には違いないけど、目を酷使するような生活は、必然的にあまり股関節を使わない、歩かない生活になりがちです。でも逆にいえば、積極的にからだを動かす生活をすれば、それはそのまま目が疲れにくい生活をすることにもなる。また、股関節は目だけではなくて卵巣ともっながっているから、目の酷使によって卵巣嚢腫(卵巣の一部に袋状の腫瘍ができ、その中に液体や粘液がたまった状態) とかチョコレート嚢腫(卵巣嚢腫のひとつ。

子宮内膜症が原因で卵巣にできる嚢腫のこと) などになる可能性もあります。さらに、眼球のインナーマッスルが目の酷使によって縮みすぎると、股関節の内側が硬くなって股が開けなくなることも。だから、目頭にある米粒くらいの大きさのコリッとした部分を押さえて、痛かった硬かったりするときは、鼠径部(足の付け根、ビキニライン) も硬くなっていて、排卵時の異常や生理異常がある可能性が高いんです。

目が疲れると肩こりや頭痛を引虐起こすというのは、経験的に知っている人も多いと思うのですが、ここに書いたような部分に問題が起こることもあるので、「たかが疲れ目」とあなどってはいけないのです。

目の疲れを解消する方法は、いくつかあるけど、そのひとつは「泣くこと」です。目は、眼球のレンズを引っばつている筋肉である「毛様体」が収縮して、レンズの厚さを調節することで焦点を合わせています。パソコンなどの画面や蛍光灯はずっと同じ光が出ているように見えるけど、実は細かい光が点滅しています。毛様体はそのたびに収縮をくり返し、そのため疲労物質がたまっていくんです。疲労物質がたまると、筋肉に炎症が起き、熱をもつようになる。すると涙腺が硬くなって涙が出なくなるんです。ひどくなるとピクピク痙攣したりすることも。そんなとき、目と鼻の間にある涙腺をつまむと、すごく痛いはず。でも、しばらくすると徐々に涙が出てきます。涙も、大切なからだの排泄物のひとつ。涙を流すことで、目もすっきりするんです。

つまり、泣くことは「目のそうじ」でもあるわけです。

肝臓に「手当て」をする

また、目の疲れは肝臓にも影響を与えます。肝臓は、からだの中では「血液の再生工場」という役割があります。目が疲れると充血するのは、簡単にいうと、「充血=炎症=肝臓が腫れている」という方程式です。だから目が疲れているときは、肝臓に直接アプローチするのもいいでしょう。寝転がって肝臓のあるあたり(お腹の右上) に、やさしく手をあてる。からだの目詰まりを起こしている部分に、軽く手をあてると、滞っていた部分が不思議と動きはじめます。血流もよくなって、肝臓もゆるみ、目の緊張がとれて楽になります。

パソコン、スマホ、ゲーム、TVなどで3~4時間以上毎日見る人

「肩こり」を解消する方法

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肩こりに悩まされている人は、肩が張ってコチコチになっていると、その部分にばかり意識がいきがち。肩を叩いたりもんだりして、なんとか痛みをやわらげようとします。だけどそういった対処法では、根本的な解決にはなりません。肩がこってつらいとき、ためしに足の先を触ってみましょう。冷たくなっているかもしれません。

その場合の肩こりの原因は「からだの冷え」なんです。つまり、血の巡り・循環がうまくいっていないということ。からだはすべてつながっています。ある部分のトラブルは、その場所だけに原因があるのではなく、からだ全体が滞りなく働いていないと解決しないものです。

だから、まずはからだを温めて冷えを解消することが重要です。そのためには冷え性のところで書いたように「半身浴」をしたり、よく歩いたりすることも大事。そうやって、からだが温まれば、ゆっくり深く眠ることができ、翌朝の排尿や排便もよりスムーズになります。血の巡りがよぐなれば、肩こりが解消されるだけでなく、肌のくすみもとれて肌もピカピカになるでしょう。

普段から「肩甲骨」を意識して動かそう

また、近ごろではテレビやパソコンで日を酷使しがちなこともあって、特に頭を疲れさせる生活を送っている人が増えています。頭が疲れると、脇の下が緊張するんです。これが肩甲骨の動きを悪くし、肩こりや不眠の原因となってしまう。肩甲骨は、特に女性にとって、骨盤とともに常に意識しておきたい、きれいの要となる骨。なめらかに動けば、デコルテや背中のラインを美しく撃え、豊かなおっばいもつくってくれるでしょう。

腕を上げる動作をする機会は減ってきていると思うけど、洗濯物干しだって、窓拭きだって、真剣にやれば十分に効果を発揮する動きなんです。血行がよくなって、肩がスムーズに回るようになります。これは、特別ハードな運動ではなくて、意識的にからだを使う、ということ。

両手を使うべきところを片手だけですませていないか。床に落ちているものを拾うとき、立ったままで、腕だけを使ってすませていないか。腰をきちんと深くかがめているか。日常の小さな動きのひとつひとつをチェックしてみよう。こういった動作が、関節のなめらかさ、肩甲骨のしなやかさを維持し、肩こりや頭痛と無縁のからだにつながっていくんです。

こちらの生活習慣もチェックしてみましょう。

家の中ではすぐ横になってTVを見たりスマホを見ている

「冷え性」を解消する方法

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からだや体調について気になるところを聞くと、「冷えに悩まされてます」「夏でも手足が冷たくて... 」という女性はたくさんいます。この「冷え」というのも、実はからだの「サビ」のひとつです。

人間のからだは、構造的に猿のからだに近いけど、猿の場合、骨盤よりも肩甲骨のほうが大きくて、足より手のほうが長くて、腕の骨のほうが足の骨より大きい。上半身に躯体の主体があるから、地面に手をついて歩いていても、すごく安定しています。

猿から人へ、という進化の中で、躯体の主体が入れ替わって、骨盤のほうが大きくなっていき、構造としては、下半身主体で血流のバランスがとれるようにできています。このシステム上、足が冷えやすいのはエンジンに冷却水が必要なのと同じで、過熱した筋肉の熱を逃しやすいようにできているからです。それが、足には比較的脂肪がつきにくい理由でもあり、人が長時間かけて登山などができる理由でもあります。

本来、人間の足腰、下半身というのは単調で過酷な、律動的な動きをくり返すことに耐えられるくらいタフなんです。

血の巡りをよくするコツは「足を使うこと」

さらに、骨盤より下の部分には、大腿四頭筋、腿の裏にあるハムストリング、ふくらはぎのヒラメ筋等の筋肉が揃っています。こういった筋肉は全部、人間のからだの中で上位5位に入るような大きな筋肉だから、そこを中心に使っていると、心臓の負担が軽くなります。心臓が血を送り出す以上に、下半身のほうから血を引っぱって呼び込んでくれるから、当然、血液の循環はよくなって体温が維持されます。走ったらからだが温まることは、当然です。

だから、足を使わなくなると、血液を引っばって呼び込む力がなくなって、下半身1が冷えてきます。これは、「心臓だけでは全身に血を送りつづけるのはきつい」というサインなんです。つまりこれが循環系における「サビ」。このサビを解消するには、下半身に限らず、大きな筋肉や関節を日常的に必ず動かすようにすることです。

そうしないと、血液を使うすべての内臓の働きにまで影響してきてしまう。循環器系の話というのは、心臓や血管に限定したことではなく、関節や筋肉を動かすことも、血液循環の領域に含まれてくるんです。

意識して手足を動かす

関節や筋肉を動かすためには、わざわざランニングをする必要はなく、歩くだけでも効果があります。基本的な方法ですが、足の指先まで意識して足全体の筋肉をしっかり使って歩くと、血流がよくなるだけでなく、足の裏の古い血小板や赤血球がつぶれることで、そのぶん新しい血がつくられる、という造血促進効果もあります。

それから、冷えの解消には手先・足先をしっかりと動かして、手足の腱を十分に使うことも大切です。特に、冬場には手足が氷のように冷たくなつてしまう末端冷え性の人は、家の中やオフィスでも、意識して手足の指を動かすようにするといいでしょう。手足のすみずみにまで血が送られて、全身の血行がよくなります。血の巡りが悪いと、肩こりや全身のだるさ、頭痛、むくみ、生理痛、肌の乾燥など、さまざまなトラブルにつながりやすくなります。もちろん、からだが冷えていたら、風邪も引きやすくなります。冷えているからといって、厚着をしたり、布団にくるまって家の中でじっとしていても、冷えは改善されません。普段から意識してしっかり歩くようにするだけでも、からだは温まります。

適度な運動が冷えによいとわかっていてもなかなか行動できない

「そうじ」が行き届いたからだは疲れない

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「疲れ」とは、からだがサビてゴミがたまっている状態。それは、日々積極的にからだを使うことで解消できます。ということが、だいたい理解できたと思います。

風邪のときの発熱や関節の痛みのようなものは、一見、僕らには不都合な症状だけど、それはからだが正常な状態、きれいな状態に戻ろうとして行なってくれる大そうじの生理作用です。とはいえ、そんなに頻繁に大そうじをされても困るでしょう。だから日々のこまめなそうじが大切なんです。

くり返しにななりますが、「便秘がひどい」「生理痛が激しい」「吹き出ものが気になる」「肩こりがつらい」「やる気が起きない」といった悩みは、日ごろ自分のからだを使わなかった結果です。こういった症状を単なる「疲れ」で片づけることなく、自分のからだをよりよく知るためのセンサーにすれば、からだを生まれ変わらせるなんて、誰にでも当たり前にできるんです。

いつもキレイな体をキープするために

だいたい、向かい合うのが面倒でため込んだ問題はすべて、全然見合わない結果になって返ってくるものです。夏休みの宿題もそうだし、消費者金融での借金もそう。返済が遅れれば遅れるほど金利がふくらむ。これは、からだの不調サインにも同じことがいえます。

この「金利」とは、からだでいうところの「発熱」や「痛み」。積み重なれば、のちのち大きなトラブルとなって返ってくるでしょう。また、からだにとって必要な「サビとり」や「ゴミ捨て」のために起こる「発熱」や「痛み」を薬などで無理やり止めたりすると、自分では気づかないところで、それが累積してしまうこともあるでしょう。

いつの間にか金利がふくれあがって、にっちもさっちもいかなくなる状態です。そうなると「大そうじ」よりも大変なことになってしまいます。

つまり、「大そうじ」も、ある限界を超えると間に合わなくなることがあるんです。たとえば、ガン。骨には古くなった骨を食べて新しい骨のもとを植えていく細胞があります。ガン細胞っていうのはもともと、これと同じ働きをもっています。それが、あるとき、再生と捕食のバランスがとれなくなってしまいます。そうすると、骨を食べる細胞ばかりを子どもとして増やしていきます。そして、その子どもによって本来の正常な細胞までがどんどん食べられていってしまい、最後は正常な細胞が食べ尽くされて、全部がガン紳胞になっていきます。。こうなると、結局食べるものがなくなり、ガン細胞自身も生きていけなくなるので、死んじゃうのです。これは免疫学的にいうと自己矛盾なんだけど、要するにからだの「自己破産」です。

ちょっと大げさになったかもしれませんが、病気は「日々、からだとどう付き合ってきたか」が影響するから、ガンになるというのもまったく関係ない話ではないのです。

たまりにたまった「サビ」や「ゴミ」をまとめて捨てるのは大変だけど、毎日少しずつこまめにそうじをしていれば、いつまでも健康的なからだでキラキラしていられるんです。とはいえ、すでに疲れから不快な症状にまで発展してしまっている人もいると思います。そこで次からは、多くの人が悩まされがちな体調不良の症状別に、それを解消する方法を紹介していきます。

睡眠中も発汗なども日中と同じ発汗がある、代謝水として就寝前の水は必須

疲れをためない生活習慣その6

脳の疲れは、からだで癒す

世の中の人が毎日多かれ少なかれ疲れを感じている原因のひとつに、仕事や勉強のしすぎで、頭中心の生活になっていることが挙げられます。頭ばかりを使っていると、脳もからだ全体も緊張状態が続くことになります。また、頭に血液が集中するから、からだの血液循環が低下しはじめます。

からだの血流が悪くなると、からだは冷えてしまい、それによって疲れやすくなるのです。もちろん、仕事や勉強などでは頭を使わなくてはいけないし、ある意味、脳とからだが緊張状態であることがいいパフォーマンスを引き出してくれることもあります。でも、それ以外の場では、全身がリラックスした状態であることが必要不可欠です。仕事の悩みを家にまでもち帰るのはやめて、家では好きなものに囲まれて全身の緊張をほぐすようにします。先に書いたようにまさに適度な緊張感とリラックスした状態のメリハリが大事なんです。

また、頭で考えすぎてしまうと、からだ本来の欲求に気づかなくなってしまいます。くり返しになるけど、からだに現われる症状を「病気」ととらえず、からだからの「信号」ととらえられるかどうかです。からだの欲求をきちんと観察できること、理解できることが大切です。

疲れの原因はからだの「サビ」や「ゴミ」だと書いたけど、そもそもからだには不要な老廃物などを体外へ捨てようとする働きがあります。つまり、日々のおしっこもウンチも、生理も汗も、フケや目ヤニも、全部、いらないものを捨てて体内の環境をきれいに保ちイキイキとした人生を送ろうと、からだががんばってくれた結果なんです。

からだの要求にしたがえば、不思議なほどラクになる

だから、その働きを十分に発揮できる生活をするのが理想的。近ごろ忙しくてからだにかまっていられなかった! というときこそ、からだのゴミ捨てを促進するメンテナンスを行うようにしましょう。「疲れたな」と思ったらからだを温めて、からだが「気持ちいい」と感じられる環境を整えてあげましょう。

緊張がほぐれたからだで深い呼吸ができれば、血の巡りもよくなります。そうすれば、体内のそうじがよりスムーズに行なわれ、からだ本来の力を取り戻すことができまする。頭でばかり考えないで、余裕をもって自分のからだの状態を見極める。からだの要求にしたがって生活すれば、自然と疲れにくいからだになっていきます。

疲れをためない生活習慣その5

日々の暮らしに適度な緊張感が必要

からだのそうじは、決して一時的な応急措置ではなく、一生続く自分との付き合いにおいて、欠かせない視点。いつまでも健康で魅力的な自分でいたいなら、アンチエイジングにお金や時間をかけるよりも、ずっと効果的です。「からだのそうじ=排泄」を意識すること、自分のからだについて考えることは、自分のからだをひとつのクリアボックスのようにすることと同じです。

つまり、そこに何が入っているのかを見極めやすくするということ。単純に量をたくさん食べる食べすぎだけでなく、糖分や塩分の過剰摂取といったことが肌をはじめ、からだの状態に反映されるのは明らかです。エネルギーのとりすぎで、自分のからだが処理できるエネルギーの「適量」を超えてしまうと、食べたものの消化と吸収がスムーズにいかなくなる。

たとえば糖質たっぷりの炭水化物や甘いものは、からだには負担になります。糖分のとりすぎで、もっとも負担を受けるのは腎臓。腎臓という臓器は血液を濾過するフィルターの役目があるんだけど、糖分をとりすぎると、捨てられない老廃物が結晶化して腎臓にたまってしまいます。だから、いわゆる「からだの詰まり」につながりやすい。また、炭水化物や甘いものなど、糖分をとると血糖値が上がる。血糖値が上がると、血液の生産量が減るので、「冷え」にもつながってしまいます。

ためしに、自分がその日、口に入れたものを、残らず書き出してみましょう。朝昼晩のな食事だけでなく、間食や口さびしいときに何気なく舐めたアメやガムまで書き出してみると、いかに自分が考えている以上のものを摂取しているかが見えてくるでしょう。

アメやガムは間食だと思っていない人もいますが、それも立派な間食です。そして、それをもとに、自分が「いつ食べた何」がからだに影響を与えたのか、そのあとのからだに起こった変化と照らし合わせて考えてみます。自分というクリアボックスに何が入っているのかを把握できていたら、「あれだけ甘いものを食べたんだから冷えてもおかしくないな」と、そのあとに起こる「冷え」も納得がいくはずです。

今の時代は特に、緊張感もなく安心し切って毎日を過ごしているので、自分が本当に何をもっていて何をもっていないのか、自分がどれくらい恵まれているのか、ということが見えなくなっています。それは、からだについてもいえることです。自分のからだがどういう状態で、何が過剰で何が不足しているのか。そういう意識をもたず、ただ流されて過ごしてしまうと、日常生活や食生活にマイナスの方向で影響します。

骨盤の開閉もスムーズに行なわれなくなって、結果、骨盤がズレていくことになる。骨盤ズレると、排泄は滞りがちになり、結果からだの不調を引き起こすことにもなります。便秘なんてその最たるものです。骨盤のズレが便秘を引き起こし、それが皮膚の正常な呼吸を妨げ、ニキビやヤ吹き出ものにもつながっていく。悪循環です。

人間どんなに成功しても、結局残るのは自分のからだひとつ。人生の最後まで、このからだとは付き合っていかなくちゃいけないのです。それなら、吹き出ものがしょっちゅう出るからだより、いつもピカピカしているからだのほうが、絶対にいい。だから、自分の口に入るものにはきちんと責任をもつことです。そして適度な緊張感をもって生活にメリハリをつけて生きていくことです。

疲れをためない生活習慣 その4

体調が良好になる食べ物

忙しい毎日を送っていると、朝食を抜いたり、昼食も夕食も遅い時間になってしまうこともあります。基本的に、それが食べたいタイミングだったら、食事の時間は気にしなくてもいいでしょう。というのは、「お腹が空いたときに、からだが欲するものを食べること」のほうが重要だから。お腹が空いてもいないのに、「お昼だから」といった「決まり」で食べたりするのは、からだにとっては負担でしかないんです。

しかも消化器の負担は肩こりや腰痛につながります。食べる量についても、人はからだにエネルギーが足りないときは過食になるし、エネルギーでいっぱいのときは拒食になるもの。食べる時間も食べる量も、1日の中で見ると、バランスを欠いているように見えても、数日単位で見ていくとうまく帳尻が合うようになっているんです。

でも、すでに疲れからからだの不調を感じている人や、排泄が滞りがちでからだが重い人は、その帳尻が合わなくなっていることが多くなっている状態です。だから、ここでいったん食事のとり方を調整して、からだ本来の働きが円滑になるように立て直す必要があります。たとえば同じ量の食事を摂取しても、それをいつ食べるのかによって、からだへの負担はまったく異なります。寝る直前に食べるのと、寝る数時間前に食べるのとでは、違って当然です。しかも体脂肪についても、次のようなことがいえます。

  • 食べてから睡眠をとると体脂肪が増える
  • 食べてから入浴すると体脂肪が減る
  • 食べてから散歩すると体脂肪が減る

つまり、同じものを食べてもその後の時間の使い方ひとつで、からだにとってメリットとなる場合もあれば、デメリットとなる場合もあるというわけです。

ただし、これは骨盤が開き傾向にある人(低潮期が長く、高潮期が短めの人。エネルギー消費が少なく、眠っている問にからだが冷えてしまう低燃費型) についてあてはまることです。閉まり傾向の人(低潮鼎は短く、高潮期が長めの人。寝ているだけでエネルギーを消費する高燃費型) にとっては、1がメリットとなり、2、3はデメリットとなるので、自分の骨盤タイプ によって、食後の時間の使い方を調整してください。

いいことずくめの「タイミングダイエット」

とはいえ、仕事をしていたり、夜の食事の付き合いなどもあったりして、寝る前に何か行動を起こせるくらい早めの時間に食事をとるのは、なかなか難しいと思います。そこで、1日の食事の内容はそのままで、夕食に食べる炭水化物だけを日没前におにぎりなどですませてしまいましよう。そして、本来の夕食の時間には、味噌汁やおかず、サラダなどを普通に食べます。これを実践することで、

  • 肝臓、腎臓など内臓にかかる負担が軽減される
  • 肩こり、首こり、腰痛などが緩和される
  • 朝の排泄が順調になる
  • 生理痛が軽くなる

と、からだにとっていいことずくめなんです。基本的に食べるものを制限したり選んだりすることがないので、ひもじい思いもしないし無理する必要もない。先に紹介した「3日間リセット」を実践している最中も、こういった食事のとり方を意識すれば、より効果が上がります。夜の間にからだが消化しなきやいけない仕事量は減るから、内臓の負担もそれだけ軽くなります。それによって日々の「そうじ」が円滑に行なわれる「巡りのいいからだ」になっていくはずです。

疲れをためない生活習慣 その3

体の水まわりをきれいに保つ

からだのそうじを実践する生活の中で覚えておいてほしいのは、「からだも家と同じように水まわりが重要」ということです。家も排水口が汚れていたら悪臭がするし、排水口からつながる管が詰まっていたら、水の流れが滞ってカビやバイ菌が発生します。人のからだにもこれと同じことが起こるんです。

人のからだを口から食道、胃、腸を貫く肛門までの1本の排水管と考えればわかりやすいでしょう。つまり、口から入ってきたものは肛門からスムーズに出ていく必要があるのです。そのためには、「入口」である口と「出口」である肛門まわりにはものが詰まらないよう、いつもなめらかできれいな状態を保つ必要があります。

カサカサ唇には「水含み」

人は、体調が悪いときにはたいてい、唇が乾いてカサカサになり、肛門まわりも乾燥します。これは食べすぎなどで消化器官が熟をもっているせいで起こることが原因です。つまりからだの巡りも悪くなっているということです。そういうときは、食事をまず控えるのと同時に、水含み(大さじ1杯くらいの水を口に含みます。3分くらい含んでいるとドロッとした唾液が出てくるので、吐き捨ててうがいをする) が効果的です。

便秘、下痢、生理痛にも効果的

そういった根本的なことに加えて、乾燥している部分を物理的に潤すことも大切です。唇が乾いていたらリップクリームを塗ったりするのと同じで、便秘がちの人はもちろん、便がゆるめの人や、乾燥肌の人などは、特に、肛門まわりにホホバオイルなどを塗っておくといいでしょう。実はこの方法、生理痛がひどい場合も効果的です。無添加のものならばなんでもいいので、とにかくその部分が潤うようにすることが大切。それが排泄をうながす手助けとなって、結果内臓の負担も軽くなります。

つけるときは、肛門まわりだけじゃなくて、できれば肛門の中にもつけるようにします。その直接的な刺激と油分で、便のすべりが格段によくなります。また、逆に便がゆるめだとおしりまわりに雑菌が残りやすいし、乾燥肌やかゆみ肌の場合も、肌がスカスカして防衛力が落ちているわけだから、そのすき聞から菌に感染する確率が高まる。この場合も、オイルで肌に薄い膜を張っておくことで、雑菌が肌につきにくくなり、便と一緒にうまく流れていってくれます。

オイルを使って便や雑菌のすべりをよくすることで、確実におしりまわりがさっぱりします。特に不調を感じていない人でも、からだのすみずみまできれいに保つことは大事です。からだの水まわりが清潔でみずみずしいと、ますます気持ちが壮快ですし、どうしても肛門にオイルを塗るのに抵抗があるなら、トイレのウォシュレット機能を活用するのでもいいと思います。便座に座ったら、用を足す前にまずウォシュレットでおしりを洗う。これは肛門への直接的な刺激にもなるし、オイルほどでなくても、水によって得られる潤いが、同じような効果を発揮してくれます。

無添加のホホバオイル

排尿と発汗によってからだのそうじを行なうには、半身浴効果絶大です。五月病」について前にふれましたが、湿気によって出づらくなっている汗が半身浴によって出てくると、膵臓にかかっていた負担が軽くなって、憂鬱な気分もすっきり、こころの疲れもとれます。

そこでもう一度、半身浴とは何か」ということと正しい半身浴の方法を説明しておきます。まず、意外と知られていないことですが、半身浴をいい発汗につなげるには、タイミングが重要です。多くの人が、夕食で満腹になったあとに入浴し、半身浴に挑戦しているようですがど、食後では、望ましい発汗はほとんど起こりません。

有効な発汗のために、半身浴は、ぜひ空腹時に行ないましょう。これさえ守ってくれれば、あまり細かいルールにとらわれなくても十分に効果は出ます。また、食後に血糖値が上がった状態で腰湯を行なうのは、血圧が上がりやすく危険であります。だから、半身浴は朝、目覚めて食事をする前のタイミングがベストです。

疲れをためない生活習慣また、半身浴を行なう際にはいくつかの条件があって、その条件が、からだが反射的に起こす動きを利用して、からだを活性化し、発汗をうながします。その結果、からだに負担をかけず、ラクに効果を得ることができます。

たまった水分を追い出す一番の方法

お湯の温度は40度以下です。その理由は、人が入ることによって、お湯の温度が下がるから。たとえば、下半身の冷えた人が熱いお湯に長時間入浴することはできないからです。高い温度だと表面温度だけが温かくなり、深部が温まらないので汗もでないのです。また、湯温を高めに設定すると交感神経が優位になってしまうのもよくありません。ただし温度の感じ方には個人差があります。必ずお湯に手を入れて温度を確かめてください。

お湯の量はおへそが隠れるくらい

半身浴で下半身を温めることにより、「脳せ脊髄液(脳室や脊髄、クモ膜下腔を満たしている液体。脳や脊髄を保護している)」の対流を起こします。パスタ鍋でパスタを茄でるところを想像してください。茄でているとき、パスタは鍋の中で泳いでいるでしょう。それと同じ理屈です。鍋はバスタブ、パスタが脳脊髄液。からだの一部、下半身だけを温めることによって、脳脊髄液の循環をよくします。そうすることで、栄養がからだのすみずみにまで届いたり、老廃物がきちんと運ばれたりします。腰湯は部分浴をすることで対流をうながしているので、みぞおちまで温めてしまうと、下半身が温まる前にのぼせてしまい、十分な効果が得られません。

上半身を冷やさない

半身浴はおへそから下をピンポイントで温めることによって血液の温度を上昇させ、全身の大量発汗をうながします。浴室は温かくしておく必要がありますが、上半身はバスタブから出た状態になるので、どうしても冷えてしまいます。そのように、からだの別の部分に負担をかけた状態では、効果は半減します。首にタオルを巻いたり、長そでのT シャツを着たりして、特に首と肘を冷やさないように注意してください。

時間は15~25分

最初は長く入っていることができませんが、だんだんに時間を長くするといいでしょう。お風呂の中でTVを見たり、読書をするようになると超ベテランです。

リラックス

音楽を聴いたり、雑誌を読んだり、ただひたすらボーッとしたり 。とにかく、リラックスが大切!半身浴は、交感神経優位の「頭モード」を、副交感神経優位の「からだモード」に切り替えるきっかけです。仕事や勉強など難しいことは忘れて、「からだモード」を実感しましょう。

塩入り半身浴の口コミ、使用感、効能・効果一覧 https://hood.minibird.jp/ impressions/2017/05/05/post-312/