身体的状況、行動、思考を最もリラックスした状態に「心理療法」

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感情をすっきり吐露するだけでも生体の機能が回復するケース
心理学者でロンドン大学名誉教授の博士は人間を4 つのパーソナリティーに分け、さらにストレスの高いグループと低いグループに分け、10年にわたってどのタイプがガンになるかを調べた。

ガン死亡率の高いのはタイプ1 「大事な人とうまくいかなくなったり、仕事に失敗すると絶望感や無気力感を高めていくタイプ」である。

そのタイプ1 でもストレスの高いほうが、より死亡率は高い。
さらに博士は因果関係を証明する研究を行った。タイプ1 の性格を持つ50歳の男女各50人、合計100人を探し出し、その半数に心理療法を30時間施し、13年後のガンによる死亡率を調べた。すると、ガンによる死亡者は25人。
内訳は、心理療法を施したグループが2人、施さなかったグループが23人。その他の原因で亡くなった人は20人。内訳は心理療法グループが5 人、施さなかったグループが15人。生存者は5人。内訳は心理療法グループが43人、施さなかガンに負けない身体鍛錬法つたグループが12人だった。

 この研究によって、はっきりと心理療法でガンを予防できること、また、タイプ1 のパーソナリティーがガンとの因果関係があることを証明した。

タイプ2は、考え方ではタイプ1と同じだが、ダメージを受けた後が異なり、ダメージを与えた相手に対して攻撃的対応をする。タイプ3 は、タイプ1とタイプ2 の両方を持っている。あるときは絶望的、あるときは攻撃的。ガンになりやすいタイプ1は前述したが、逆にガンに限ることなく病気にかかりにくいのはタイプ4 「人格的自律型」。自分の大切な人の自律性を認め、自分自身の自律性も大事にする人である。

タイプ1 の場合、心理療法によってタイプ4に近づけていけば、ガンは予防できる。心理療法では、これまでの人生の出来事に対して自分の思いを語ってもらい、そのうえで、ひとつひとつの考え方に対し別の見方、考え方のあることを話す。

自分を客観視できるようにするのである。それは、ストレスを解消しやすい受け止め方や、ストレスととらない考え方への道でもある。同時に、身体的リラックスを導くために、自律訓練法や呼吸法も導入する。心理療法によって、身体的状況、行動、思考の3 つの観点から、最もリラックスした状態に人間が導かれると、生体の機能が高まってガンを予防。子宮ガン、乳ガン、皮膚ガン、肺ガンのほか、すべての部位のガンを予防できる。

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