CoQ10は老化防止、狭心症、ボケ、しわに効果大

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

エネルギー代謝を促進し、糖尿病を改善

現代人の特徴としてとにあく時間がないなどの時間のストレスに追われる人が急増中です。共働きも大きく影響しているのでしょか?毎日の食事で不足しがちな栄養を補うために、ビタミンやミネラルのサプリメント(栄養補助食品)を利用する人がふえてきました。また、活性酸素が、病気や老化を引き起こす元凶だとわかるにつれて、活性酸素の害を消す抗酸化物質のサプリメントが注目され、その種類も多様になっています。

ところで、ビタミンC 、ビタミンEなど、おなじみのサプリメントが並ぶ薬局の棚をには「これはなんだろう」と首をひねる人が多いのが、CoQ10( コエンザイムQ10 ) というサプリメントではないでしょうか。

コエンザイムQ10(CoQ10)の必要性 | 話題沸騰のCoQ10と美肌に関する情報
http://metaboliz.net/q10/?p=13

この1~2年、急に目につくようになったC。CoQ10は、補酵素(体内での化学反応を促す酵素の作用を高める物質) の1つで、ビタミンと同じような働きをすることから、別名「ビタミンQ」とも呼ばれます。生命維持に必要なエネルギー産生に深く関連する、体内の重要物質の1つです。

CoQ10は、すべての細胞のミトコンドリア(細胞内にある独立した小さな器官で、エネルギーを作り出す) に存在し、特に心臓、脳、腎臓、肝臓など、活酸素が栄養素と電子を交換してエネルギーをつくるという反応が絶えず行われています。これを効率よく作動させるのが、CoQ10の役目です。また、このときに生じる過剰な活性酸素を消去する役目も担っています。

また、CoQ10は、それ自体、強い抗酸化作用を持っていますが、「若返りのビタミン」として知られるビタミンEを再生し、抗酸化作用を復活させる働きもあります。まさに、健康づくりには欠かせない物質なのです。

実は、このCoQ10、欧米では20年近く前からすでに市販され、飲むと元気がわいてくると、中高年や運動選手に大変人気の高いサプリメントの1つです。

日本ではこれまで、内科で心筋症(心臓の筋肉に異常が起こり、心臓の機能が低下する病気) の治療薬として使われてきましたが、平成13年にサプリメントヘの使用が認可され、広く一般に出回るようになりました。

心臓は生まれてから死ぬまで、片時も休まず動き続けなければなりません。その心筋の活動に不可欠なエネルギーを生み出すのが、CoQ10です。

CoQ10は、心臓の機能を高めるので、狭心症(心臓の血管が狭くなる病気)や、高血圧、低血圧、動悸、立ちくらみなどの改善にも有効です。

また、CoQ10は、炭水化物を分解し、エネルギーに変える代謝を促進することから、糖尿病や肥満を改善する効果も報告されています。

脳の若返りとボケ予防に役立つ

さらにCoQ10には、さまざまな効能があることがわかってきています。なかでも注目されるのは、ボケを防いだり、進行を遅らせたり、回復させたりする効果が期待できることでしょう。

脳は、多量に酸素とエネルギーを消費するので、脳内では多量の活性酸素が発生します。CoQ10は、活性酸素が脳神経や脳細胞を変性・老化させるのを防ぎ、また脳に必要なエネルギーの産生を助けて、脳を若々しく保つのに非常に有効です。

男性不妊の解消に役立つという報告もあります。最近、環境ホルモンやストレス過剰の影響として問題となっているのが、精子の運動量の低下による不妊です。

卵子にたどり着くまでに息切れしてしまう軟弱な精子をパワーアップして、優秀な「泳ぎ手」に改造するのに、エネルギーのもとであるCoQ10が、大いに役立つというのです。

また、シワの改善にも効果があるということで、CoQ10を配合した化粧品が、爆発的な人気を集めています。

CoQ10の体内濃度は、20歳ごろから低下し始め、40歳以上からは、不足しがちになります。それがさらに老化を進め、病気の危険度を高め、気力を低下させるわけです。

納豆のビタミンKが肝臓ガンの再発を抑制する

C型肝炎からのガンには特に有効

わが国でのC型慢性肝炎の患者さんは、肝炎症状のないキャリア(持続感染者)を含めると150万~200万人いると推測されています。年齢は40歳代以上に多く、C型肝炎ウイルス対策が講じられる以前の輸血などの医療行為による感染が背景にあることを示しています。

佐賀県は、この10数年問、全国一の肝ガン多発地域で、患者数は全国平均の約2倍にも上ります。佐賀県で最近、肝臓ガンで亡くなった人を分析すると、原因はC型肝炎が8割、B型肝炎が1割と、その多くがC型肝炎です(B型、C型とも、ウイルスが原因で起こる肝炎の一種)。

このような状況に対して佐賀県では、全県での肝検診を行うなど、肝ガン対策に積極的に取り組み、国内でもトップレベルの治療が行われています。肝ガンにまで進行させないために、C型慢性肝炎の治療としては、インターフェロン(抗ウィルス薬) をはじめとした種々の薬剤投与を行います。

また、肝臓ガンには、ラジオ波、マイクロ波を当て、発生する熟でガン細胞を殺す、エタノールを注入してガン細胞を壊し死させるというような、さまざまな最先端の治療を施しています。その結果、現在の肝臓ガンの5年生存率は、早期発見なら、70% にまでのびています。

しかし、肝臓ガンで日立つのは、再発です。肝硬変などが進行した肝臓の細胞はほとんどすべて前ガン状態といってもよく、1つのガンの芽を摘み取っても、また別のガンの芽が出現しやすいのです。

手術を終えて一度は元気に退院していった患者さんに、再びガンの宣告をするの医師の側もつらく、また患者さんのショックも想像以上のものであると思います。

そして、これまでガンの再発を防ぐのは非常に困難でした。しかし、今回、研究室では、ビタミンK2製剤による、肝臓ガンの再発予防効果を明らかにすることができました。ビタミンK2製剤は、骨粗鬆症(骨にスが入ったようになって、もろくなる病気)の治療薬として広く普及している、安全性の高い薬です。

臨床研究では、ガン患部を完全に死滅または除去させたと判断できた患者32人に対して、ビタミンK2製剤(商品名グラケー)を1日3回、食後に1錠( 15ミリグラムずつ、計45ミリグラム内服してもらい、内服しなかった29人と、ガンの再発率を比較しました。

3、4ヶ月ごとに再発の有無を調べた結果、ビタミンK2 剤を内服した患者、内服しなかった患者の再発率はそれぞれ、1年後が12.5% と51.7% 、2年後が39.1% と84.5% 、3年後が65.5% と92.2%となりました。

これらの数値を統計的に計算すると、再発の危険性が内服によって3分の1に減少していることがわかります。特に、C型肝炎から進展したガンはおよそ4分の1となっていました。

さらに、細胞を使った試験管実験では、ビタミンK2がガン細胞の増殖を抑制するという結果が得られました。

生存率が倍に!

肝臓ガンは進行してくると、門脈(胃や腸などからの血液を集めて肝臓に送る太い血管) への広がりを見せます。東大の臨床研究では、ビタミンK2 製剤を内服した60人は、ガン細胞の門脈への広がりが1年後は2% におさえられ、2年後の生存率が59% だったということです。

一方、内服しなかった60人は、ガンの門脈への広がりが1年後は21% で、2年後の生存率が29% ですから、ビタミンK剤を内服したことで、生存率が2倍に高まったということになります。

これらのことから考え併せて、肝臓ガンの進行の抑制および再発の防止に効果のあるビタミンK は、まだそうした研究結果が出ているわけではありませんが、予防の段階でも効果が期待できそうです。

ビタミンK には、緑黄色野菜に含まれるビタミンK1( フィロキノン)と、納豆や乳製品などに含まれるビタミンK2(メナキノン)の2種類があり、特にK2 は、腸内細菌の働きによって、私たちの体内でも産生されています。

肝臓ガンの予防という観点からすれば、納豆を食べたり、ビタミンKのサプリメント(栄養補助食品)を摂取したりして、ふだんからビタミンK を積極的に補給するのも有効かもしれません。

ビタミンKの働きと作用 | ビタミンの効能・効果

肝臓は一部分に病変が生じて機能が低下しても、それを補う予備能力を持っているため、早期発見しにくいといわれています。「沈黙の臓器」と呼ばれるのも、悪化するまで自覚症状がないからです。

特に肝臓ガンで亡くなる人は、働きざかりの中・壮年期に多いことからも、社会に及ぼす影響は深刻です。進行してから治療を受けるよりも、「早期発見、早期治療」が、なにより大切だということを忘れてはいけません。

その他納豆関連

大豆効果 納豆のビタミンB2が目の疲れを軽減 | パワー

目の保護膜の役割を担っている

網膜(眼球の奥でスクリーンの役割をする膜)の中心部にある黄斑部に、異常な新生血管ができて、そこからの出血で変性を起こしたのが、黄斑変性症です。

アメリカでは昔から黄斑変性症が多く、これまで発症率が低かった日本でも、近年、患者数が急増しています。IPS細胞での治療には多くの患者が期待しています。現在の患者数は70万人ほどですが、潜在的な患者数は、およそ300万人以上に上ると推定されます。

50代から始まって、60歳前後の人に最も多く、スポーツ愛好者や漁師など、紫外線に当たる時問が長い人たちに、発症するのが特徴でもあります。

初期にはものがゆがんで見えひぶんしようたり、飛蚊症(目の前を蚊や小さな黒点が飛んでいるように見える眼病) が現れたりします。進行するとだんだんと中心部から視野が欠損し、視力低下が起こり、放置すると最悪の場合、失明に至ります。

一般的な治療法は、レーザー治療や温熱光療法、黄斑部の外科手術、血液循環をよくする薬の投与などです。この黄斑変性症の予防や改善に有効だとして、最近、話題を集めているのが、カロチノイドの一種であるルティンです。

カロチノイドとは、動植物にだいだい広く含まれる赤、黄、橙などの色素で、600種類以上もあります。体内でビタミンA に変化するベータカロチンもカロチノイドの一種ですが、総じてカロチノイドは、老化の元凶物質といわれる活性酸素を除去する作用に優れています。

ルティンは、私たちの目、特に網膜に多く蓄えられていて、活性酸素を発生させる紫外線などの波長を吸収して目を守るフィルターの役目と、強力な抗酸化作用で網膜の酸化をおさえる働きをしているのです。

しかし、ルティンの蓄積量は、加齢により減少してきます。すると、保護膜を失った網膜は、紫外線や活性酸素に直撃されて傷つき、黄斑変性症を発症してしまうのです。だから、減少したルティンを補給してやれば、黄斑変性症の予防や改善につながるわけです。

緑内障の進行抑制にもルティンが効く

ルティンのサプリメント(栄養補助食品)を、多くの黄斑変性症の患者さんの視力回復や、目の障害の改善に役立てています。黄斑変性症の患者さん、80人に3ヶ月間、ルティンのサプリメントを摂取してもらったところ、実に79人に、飛蚊症が消えたり、視力が向上したりする、改善結果が出ています。なかには、新生血管が消失し黄斑変性症の病変が消えた例や、0.05の視力が0.9まで改善した例もありました。

また、最近では、ルティンが黄斑変性症だけでなく、白内障(水晶体が白濁する病気)や緑内障(眼圧が上がり視神経が萎縮する病気) にも有効だとわかってきました。ルティンを1ヶ月間摂取して、白内障の白濁が消失した患者さんの例もあり、白内障や緑内障の進行防止にも役立っているのです。

これまでの臨床例から、1日に6ミリグラムのルティン摂取が、黄斑変性症に有効であり、適量であることがわかっています。ホウレンソウ、ブロッコリー、グリーンピースなど、ルティンを多く含む野菜も勧めています。これらの野菜を食べ続けた人は、黄政変性症にかかりにくいといえます。

ホウレンソウなら60グラム(3分の1束)、ブロッコリーなら30グラム( 1株)を目安に、毎日食べるのが理想です。ルティンは脂溶性(油脂に溶ける性質)で、そのままでは消化、吸収されにくいので、油で調理すると効率よく摂取できます。

また、ルティンには、緑黄色野菜や、マリーゴールドなどに含まれる植物性の純粋なルティンと、クロレラなど藻類などから抽出された、脂肪を含んだルティンエステルの2種類があります。黄斑変性症に有効なのは前者の純粋なルティンなので、サプリメントを選ぶときには、注意してください。

リフレのルティンは、網膜の黄斑色素を増やし目の黄斑部の健康を守る」ルテイン6mg 配合しているサプリです。

寿命も延びるアスタキサンチンの効果

長寿国となった日本ですが、健康で長生きし、人生を楽しむのでなければ、長寿の意味がありません。最近は、健康寿命という言葉が使われるようになりました。寝たきりでは生きている意味がないという考え方に変わっています。家族に迷惑をかけたくないという気持ちの強い現れでしょう。そして、健康を維持するためのかぎ重要な鍵は、言うまでもなく毎日の食事にあるのです。

食品に含まれる成分の中には、体の抗酸化力を高め、体内で発生した活性酸素(ふえすぎると体に悪い作用をする酸素)を、速やかに取り除く働きを持つものがあります。

ビタミンEは抗酸化物質の代表ですが、実は最近の研究で、ビタミンE の100~1000倍もの強力な抗酸化カを持つ食品成分が発見されました。それが、鮭、金目鯛、桜エビなどの魚介類に豊富に含まれる、アスタキサンチンというカロチノイドの一種です。ちなみに抗酸化作用の多いビタミンはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEですが、ビタミンEは油に多く含まれます。品質のいい油は毎日の食事に欠かせません。

カロチノイドとは、動植物にだいだい含まれる黄、橙、赤などの天然色素のことで、強力な抗酸化作用を持っていて、老化や病気の元凶となる活性酸素の害を防ぐことから、注目を集めている成分です。

カロチノイドの中には、ニンジンのオレンジ色のもとであるベータカロチンなどのように、体内でビタミンAに変わって働くものもあります。

こうしたカロチノイドの中でも、最も強力な抗酸化作用を持っているのがアスタキサンチンで、サケの身のあのきれいなピンク色の正体です。そのほかイクラやスジコ、タラコにも含まれていますし、タイ、キンメダイ、メバル、キンキなど、体表の赤い魚の皮の部分にもあります。皮を残しては意味がありませんので丸ごと食べることが大切です。

エビやカニの殻や身の赤色もアスタキサンチンによるものです。ただし、同じ赤身の魚といっても、マグロやカツオの⊥亦色はアスタキサンチンによるものではありません。

アスタキサンチンの研究は、まだ始まったばかりですが、すでに多くの疾患に対する有効性が次々と示されています。

例えば白内障です。(白内障についてはこちら)白内障も、活性酸素の関与によって起こることがわかっています。目はものを見るために、光を透過させるので、紫外線(太陽光線の一種)の影響は避けられません。紫外線は活性酸素の発生を促すことが知られています。

この紫外線の影響で、大量に活性酸素が発生すると、目のレンズの役割をしている水晶体のたんばく質が酸化されて、濁りが出てきます。いわばレンズが曇った状態になるわけで、光を通しにくくなった結果、視力が低下してしまうのです。

高齢になると、活性酸素に対する防御機能がしだいに低下して、白内障を起こしやすくなります。アスタキサンチンは、その優れた抗酸化作用で、活性酸素が水晶体を酸化するのを防ぎ、白内障の予防・改善に役立ちます。

また、動物実験では、アスタキサンチンの投与で、寿命が37% も延びることが実証されています。

レモンを搾って食べると効果的

アスタキサンチンを人が摂取した場合、抗酸化作用を発揮するかどうかについては、その実験結果を日本臨床栄養学会でも発表されています。

1日3.6~14.4グラムのアスタキサンチンを摂取すると、LDLが酸化されるまでの時間が長びき、それだけ活性酸素の害を防いでいることがわかります。

サケの切り身一切れがおよそ100グラムなので、十分な量のアスタキサンチンを摂取できます。タイなどの赤い皮の魚は、できるだけ皮ごと食べるといいでしょう。

また、サクラエビなどのように殻ごと食べられるものも、積極的に取り入れたいものです。

従来の栄養学は、たんばく質や脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの生命を維持するために必要な栄養素を、毎日の食生活の中で不足しないように補うことを基本としてきました。

しかし、活性酸素のような悪玉因子の弊害が深刻となっている現在、最低量さえクリアしていればいいという「守りの栄養学」では、生命は維持できても、健康を守ることは難しいと思われます。

病気を撃退し、高い健康レベルを維持するには、抗酸化成分のような体の機能向上に役立つ栄養素を、栄養所要量の枠を越えて積極的に取っていく「攻めの栄養学」に切り替えていく必要があります。

アスタキサンチンは、そうした攻めの栄養学の重要な要素の1つとして、大変価値のあるものといえるでしょう。

ただし、アスタキサンチンは活性酸素を取り込むと、アスタキサンチン自体が周囲に害を及ぼすようになってしまいます。そこで、ビタミンCとともに食べて、酸化したアスタキサンチンを無害にする必要があります。

焼いたサケにビタミンC の豊富なダイコンおろしを添えたり、レモン、カボスなどを絞って食べたりする工夫は、味わいを増すだけでなく、活性酸素対策にも非常に効果的な、先人の知恵なのです。昔の人の食習慣は、これだけすすんだ現代でも本当にすばらしいものばかりで驚かされます。

人間の体内では前立腺に最多

前立腺全摘出手術を受けられた天皇陛下の例を出すまでもなく、最近、前立腺ガンという病名を耳にする機会が多くなったように思います。前立腺ガンは、アメリカでは現在11人の男性のうち1人はかかるといわれ、患者数では1、2位を争うほど多く見られるガンですが、日本でも、アメリカよりは低率ながら、年々その数がふえてきています。

前立腺は、勝胱の出口に尿道を取り囲むように付いている、クルミほどの大きさの器官で、射精のときに精子といっしょに出る前立腺液を作っています。それが、加齢とともに肥大して尿道を圧迫し、頻尿や残尿感といった排尿のトラブルを引き起こす原因となることがあります。これは50代以降に多く発生する、前立腺肥大といわれる良性の症状です。

一方、前立腺ガンは、高齢者に多いことから、進行が遅くおとなしいタイプが多いものの、骨やリンパに転移する場合もあります。「仁義なき戦い」などで知られる深作欣二監督も、前立腺ガンから、ガンが骨に転移してしまったそうです。

早期の前立腺ガンは、前立腺肥大のように排尿障害などの自覚症状が出ることは少ないので、なかなか自分では気づきにくいものです。

しかし、血液中のPSA (前立腺特異抗原)の量を調べることにより、腫瘍の有無が簡単にわかるので、ほかのガンよりも発見が容易で、ホルモン療法や放射線療法などで対処しやすいのも特徴です。

性には子宮ガンや乳ガンの定期的な検診が呼びかけられていますが、同様にこれからは、50代以降の男性には、年1回の前立腺ガン検診を、ぜひお勧めしたいと思います。と同時に、まずは予防を心がけることがいちばん大事です。

それが身近な食品で可能ならば、活用しない手はありません。前立腺ガン予防の特効薬は、なんとトマトなのです。トマトの赤い色素リコピンは、カロチノイド(植物色素の1つ) の一種で大変強力な抗酸化作用をもつことで知られていますが、なぜか人間の体の中では前立腺に最も多く存在しています。

そしてどうやら、前立腺の機能そのものにも影響を与えているようで、リコピンは前立腺に関係する諸症状の予防・改善に非常に効果があることが、最近の研究で兢々判明しています。まさに、中高年の男性には、うってつけの栄養素だといえるでしょう。

EDの治療にもリコピン

ここで私の体験をちょっとお話しします。実は一時期、前立腺の不調を来したことがありました。痛むほどではないのですが、なんとなく不快なのです。尿の出には問題はなく、前立腺ガンの指標・PSA も異常なし。炎症を起こしている様子もありませんでした。

そこでリコピンが前立腺の不調に効くことを思い出し、ガンかどうかはともかく、とにかく多量に取ってみようと、トマトジュースをがぶ飲みしたのです。

ちょうど夏だったので、水代わりに毎日1~1.5リットルのトマトジュースを飲み続けたところ、夏が終わるころには、不快感はすっかり消えていました。それ以来、前立腺とトマトジュースは、私の中で深く結びついています。

ところで、ガン予防におけるリコピンの働きですが、その強い抗酸化作用によって、前立腺内に次々と生まれる有害な活性酸素を無害化し、細胞や遺伝子の破損や老化を防いで、細胞のガン化をおさえていると考えられます。

実際、米国ハーバード大学の研究によると、トマトやトマトジュース、トマトソースを使ったピザを週2回以上食べている人は、そうでない人に比べて3割前後、前立腺ガンの発症率が低いのです。

おもしろいのは、その中でもピザの効果が最も高かったという結果です。リコピンは脂溶性(脂に溶ける性質)なので、チーズなど油脂を含む食品とともに摂取することで、効率よく吸収できるからだと考えられます。

なお、ピザにはたいていオリーブ抽が油われていますが、オリーブ油はリコピンの吸収を高めるとともに、ガンや生活習慣病の予防に役立つ理想的な油です。生のトマトにかけたり、トマトジュースに1滴落としたりして、できるだけこの2つを組み合わせて取るよう、心がけています。腸のためにもオリーブオイルは優れています。

リコピンは前立腺ガンだけでなく、膵臓ガン、子宮頚ガン、乳ガン、肺ガンの予防にも、効果が高いといわれます。ガンになりやすい家系の人は、とにかく予防のためにトマトを毎日しっかり食べましょう。

コピンが多い、赤く熟したトマトを選び、生のトマトが手に入りにくい時期は、ジュースを利用するといいでしょう。あるいはトマトソースたっぷりのピザやパスタもお勧めです。リコピンは、そのほか、スイカやグレープフルーツにも、少量含まれています。

より多くのリコピンが前立腺に蓄積されれば、ガンなどのトラブルが防げるうえに精力増強にもつながります。

最近の研究によると、ED(勃起不全) の治療にもリコピンが役立つという報告がありました。ヨーロッパでは、不道徳な媚薬食物として、トマト栽培が禁じられた時代もあったといいますが、それもリコピンの威力を物語っているのかもしれません。精力増強剤などのカを借りて、年齢以上の無理を体に強いている人は、より積極的にリコピンを取って、前立腺をいたわってください。

 細胞も元気にする栄養満点のトマト

骨代謝のバランスを保つ

身長を伸ばすために欠かせない栄養素といえば、まず、すぐにカルシウムをイメージされる人が多いかと思われます。カルシウムと骨の間で、ビタミンCが非常に重要な役割を果たしていることは、案外知られていないようです。国民栄養調査の結果、日本人はカルシウムが不足していると指摘されています。カルシウムの所要量は1日600ミリグラムですが、日本人の場合、550ミリグラム程度しか取っていないのが現状です。

カルシウムで丈夫な骨をつくり、イライラを防ぐ

骨の発育のためにも、カルシウムをもっと積極的に取る必要がありますが、それだけではまだ完全とはいえません。せっかくカルシウムを摂取しても、体内で吸収・利用されなければ、全く意味がないからです。ビタミンC には、カルシウムの吸収と代謝を助ける働きがあります。カルシウムといっしょにビタミンCをきちんと取ることで、体内でカルシウムが有効に活用され、骨の発育にいい効果が現れるわけです。

一方、年を重ねるごとに、身長が縮んだという人の場合、考えられる原因の1つは、骨粗鬆症になっていると考えられます。骨はカルシウムの貯蔵庫でもあり、血液中のカルシウムがへると、骨から補っています。古くなった骨を吸収する破骨細胞と、新しい骨をつくる骨芽細胞の働きのバランスを取っているのも、ビタミンC なのです。

骨代謝のバランスがくずれると、背骨はスカスカになってもろくなり、つぶれて圧迫骨折を起こして背が縮んでしまいます。また、腰椎やひざ関節の軟骨がつぶれると、腰痛やひざ痛の原因にもなります。現在、高齢者の30パーセントは、骨粗鬆症のおそれがあると推測れます。特に更年期以降の女性は、ホルモンのバランスが変わることから、骨粗鬆症になりやすいので、注意が必要です。

高齢者でもコラーゲンが増加する

骨の構造をビルにたとえると、鉄筋にあたるコラーゲンに、外壁材にあたるカルシウムが付着して、骨を形成しています。コラーゲンは、実に骨の成分の半分 を占めています。その骨の骨組みであるコラーゲンの生成にも、ビタミンC が大きく関わっています。

コラーゲンは、体のたんばく質の3分の1を占める、非常に重要な成分で、細胞と細胞をつなぎ合わせる働きがあります。骨、皮膚、血管など、私たちの体のいたるところに含まれており、ごく小さな単位で体の骨組みを形づくって、組織や臓器を支えているわけです。

ビタミンC をたっぷり取ると、強くてしなやかなコラーゲンが作られ、細胞の増殖が促進されます。コラーゲンには弾力性があるので、しなやかで骨折しにくい骨をつくることができるのです。こうしたことからも、骨の発育のため、ひいては身長を伸ばすために、ビタミンCをしっかり取ることがいかに大切かがわかります。医師開発のロングセラーのコラーゲンはこちら

6~11歳の成長期にある一卵性双生児の片方の子供には500ミリグラムのビタミンC を、もう片方の子供にはそれにそっくりな偽薬を、それぞれ5ヶ月あまり摂取してもらうという研究の結果でも、ビタミンCを取った子供のほうが、明らかに身長が高くなるということがわかっています。

これまで、加齢とともにコラーゲンを合成する力が低下することはしかたがないと考えられていました。しかし最近の研では、新生児の皮膚(3~7日齢)と老齢者(73~93歳)の皮膚で、細胞内コラーゲン合成に対するビタミンC の効果を比較した結果、いずれの場合もビタミンCを摂取したほうが早く細胞が増殖し、コラーゲン合成を増強することが明らかになっています

。日本では、ビタミンC の1日所要量は、18歳歳以上で100ミリグラムとされています。しかし、これはあくまでも欠乏症を起こさないための最低量です。ビタミンC のさまざまな効能を期待するなら一日1000ミリグラム以上が適当で、少なくとも500ミリグラムは取ってほしいものです。

ビタミンCを一度に多量に摂取しても大きな害はありませんが、体内に貯蔵できるのは最大で約4500ミリグラムです。一定以上摂取しても、尿といっしょに排泄されてしまうということがわかっています。したがって、ビタミンC の体内濃度を常にあるレベル以上に保つためには、1日3回に分けて摂取するのが効率的です。サプリメントで取る場合には、空腹時に飲んでも、体内にとどまりにくいため、食後すぐに飲むのがよいでしょう。

ビタミンCを多く含む食品はこちら。