タグ「ビルベリー」が付けられているもの

ビルベリー 疲れ目に効く

ビルベリー の疲れ目 効果 についてです。仕事にパソコンやタブレットを使う人が激増し、疲れ目に悩む人急増しています。疲れ目や視力低下を防ぐよい方策はないものかと探している方が増えています。

ビルベリー 中世から利用されてきた薬草

blueberries-g9e3b58ecf_640.jpg

仕事にパソコンやタブレットを使う人が激増し、疲れ目に悩む人急増しています。疲れ目や視力低下を防ぐよい方策はないものかと探している方が増えています。

そこで登場するのが、通称「ブルーベリー」と呼ばれるサプリで、

  • 眼精疲労の解消
  • 視力回復によい

などと喧伝されています。ところが、実際のサプリに使用されるのは ブルーベリー ではなく、専ら ビルベリー です。

普段、わたしたちが生やジャムで食べるのはブルーベリー( バクシニウム・コリンボサム) であって、ハックルベリーやクランベリーの親類です。

一方、サプリとーて利用するのは、北欧やアジアの一部地域の山岳地帯に自生する ビルベリー (パクシニウム・ミルチラス)。両者は似て非なる植物す。

ビルベリー の果実は、長きにわたり医療に利用されてきました。そのきっかけは、12世紀にオペラの源流となった宗教劇の創始者であり、植物学者としても名高いドイツの修道院長ヒルデガード・フォン・ビンゲンが、ビルベリー に生理を引き起こす作用があることを記述したからです。

それからというもの、ビルベリー は尿路結石から感染症の治療まで驚くほど広い範囲にわたり利用されてきました。そんな歴史のある ビルベリー が現代人に注目されるようになったのは、第二次世界大戦中、英国空軍パイロットが、飛行の直前にビルベリージャムを食べると視力が劇的によくなり、夜でも敵の姿がよく見えたと報告してからのことです。

夜間視力の改善は、軍事においてとても重要なことです。この報告を受けて、基礎研究が活発になった。ビルベリー に、アントシアノサイドという生理活性物質が多量に含まれていることが判明しました。

このアントシアノサイド が、光による刺激を脳に伝えるロドプシンというタンパク質の合成を助けることによって、視力を高めるとされてきました。しかし、ビルベリー そのものに視力を高める効果がないことが判明したので、この説明はすっかり意味を失うことになりました。

細胞レベルや動物実験レベルで、アントシアノサイド は、眼の網膜を守るだけでなく、血管壁を強くし、炎症を抑え、コラーゲンを含んだ組織を安定化させることが確認されました。

それでも、空軍のエピソードや基礎研究の成果だけでは、ビルベリー に眼の網膜を守ったり、視力を改善する効果があることが「証明」されたことにはなりません。それができるのは治験だけです。その結果、残念ながら ビルベリー には夜間視力を高める効果は「ない」が、糖尿病性網膜症を「改善する」ことは報告されています。

夜間視力改善効果はなし

夜間視力を改善する効果が ビルベリー にあるかどうかを検証するために、いくつもの治験が実行されましたが、そのいずれもが「効かない」という結果でした。その1つは、アメリカ空軍のムス博士が「代替医療」誌に発表したものです。

まず、眼のよい若い兵士15 人を2 つのグループに分けました。次に、7人に1回160 mg のビルベリー を1 日3 回 3 週間摂取してもらい、8 人(対照群) には同じ期間、偽薬を摂取してもらいました。

そして、両グループで夜間視力を測定したのですが、ビルベリー が偽薬グループよりもすぐれていたという証拠は得られませんでした。

1 カ月間のブランクをおいて、最初に偽薬を摂取したグループにビルベリーを、最初にビルベリーを摂取したグループに偽薬を摂ってもらい、再度、治験をくり返す「交差試験」も行ったのですが、最初の治験結果と変わりませんでした。ここから、ビルベリーに夜間視力を改善する効果はないことが実証されました。

糖尿病性網膜症を改善する

糖尿病性網膜症は、日本で毎年 3000人以上が失明する恐い病気です。糖尿病性網膜症 についてはこちら

糖尿病患者のおよそ半数が、網膜にダメージを受けます。酸素を運ぶ赤血球が毛細血管を通って末端組織に届くことで、視力にかかわる神経細胞が生きています。赤血球の直径は8 ミクロン、厚さ2 ミクロン。

一方、毛細血管の直径は数ミクロン、もっとも細いところで1 ミクロン。だから、通れないところもあるはずだが、それでも赤血球は、柔軟な体をくねらせてもっとも細い毛細血管のなかを通り抜けていきます。

ところが、もしも血糖値が高くなると、ブドウ糖がヘモグロビンと化学反応し赤血球が硬くなるので、体をくねらせて毛細血管を通り抜けることができなくなります。

そこで毛細血管のなかで詰まり、コブができます。コブは膨らんでやがて破裂し、眼底出血となります。出血した先の神経細胞は、酸素と栄養素が届かないので死んでしまいます。こうして失明に至ります。

まだ初期の治験結果ですが、糖尿病性網膜症 や高血圧性網膜症 の患者 14 人に ビルベリーエキス を摂取してもらったところ、症状が改善したという論文が報告されています。

治験参加者の数が少ないため、この結果の信頼性はそれほど高くはないとも言えます。これ以外にも、糖尿病性網膜症を改善するという2 つの報告がありますが、どちらも二重盲検試験ではないので、その意味は低いものです。ビルベリー が糖尿病性網膜症に効くとすると、その成分のアントシアノサイドが眼の毛細血管を守ることで、眼底出血を防ぐと推察できます。さらなる治験に期待が持てる サブリ です。

アカシアポリフェノール は糖尿病の 血糖値 ヘモグロビンA1C を下げる

ビルベリー を使用した人の使用感