ビタミンB1 仕事の集中力を高める

ビタミンB1 の働き というと特に糖質を代謝するために欠かせない栄養素です。 ビタミンB 1 は糖質を燃やしてエネルギーに変えるときに必要なビタミンというイメージです。ビタミンB1 をもう少し視点を変えて 脳の働き という方向から ビタミンB1 について掘り下げてみたいと思います。

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ビタミンB1 エネルギー生産に深く関係するビタミン

  • 十分な睡眠をとったのに体に力が入らない
  • 糖類を十分に摂っているのに疲労感が抜けない
  • 手足がしびれたり、むくみがある
  • いつもイライラしていて怒りつぼい

こんな状態がつづくと、ストレスのせいではないか、何がストレスの原因なのか、と思い悩んでしまうかもしれません。

でも、単に ビタミンB1 不足のことも多いのです。ビタミン欠乏症は半数近くを B1 不足が占めているのです。

巷では、

  • 疲労を回復する
  • 脳のはたらきを活発にする
  • 中枢神経や末梢神経の機能を正常に保つ

などと言われているがどうでしょう。ビタミンといえば、ビタミンC をイメージする人は多くいます。

しかし、ビタミンが発見されたときの第 1 号は、ビタミンC ではなく ビタミンB1 ( チアミン ) です。ビタミンB群は 8 種類あり、どれも水溶性。そのうち ビタミンB1 は、糖類を分解し ATP ( アデノシン三リン酸 ) という「生体のエネルギー通貨」をつくりだすのに欠かせません。

酵素を化学反応の主役とすると、ビタミン は重要な脇役といえばいいでしょうか。平均的な日本人は、食物から 1 日に約 2000 kcal を摂取していますが、そのうちの 6 割に相当する 1200 kcal を糖類から得ています。

食事で摂った糖類をブドウ糖に分解し、少しずつ酸化していき、エネルギーを獲得します。分解と酸化、どちらの化学反応にも ビタミンB1 が欠かせません。これすなわち、食事から糖類と ビタミンB1 を十分に摂ることが、頭をはたらかせて、仕事の質と能率を高めるコツといえます。

もしも ビタミンB1 が十分に供給されないなら、脳の神経細胞にブドウ糖が不足する。イライラしたり、情緒不安定になります。体にも力が入らない。これでは仕事に集中できるわけがないのです。

サプリとして市販されているのは「チアミン塩酸塩」である。体内では、チアミンにリン酸が 1 個くつついたチアミン一リン酸 ( TMP )、リン酸が 2 個くっついたチアミンニリン酸 ( TPP ) リン酸が 3 個くつついたチアミン三リン酸 ( TTP ) として存在します。エネルギーがいちばん高いチアミン三リン酸を摂取すればいいように思いますが、そうしないのは、体内に吸収される前に、腸内でリン酸が取り除かれてしまうからです。

そして再びリン酸化される。このため ビタミンB1 はチアミンの形で摂るのです。酵素を助ける補酵素としていちばん活躍するのは、チアミンニリン酸 ( TPP )。

チアミンとマグネシウムと ATP があれば、チアミンリン酸化酵素のはたらきでつくられます。

ビタミンB1 が補酵素としてかかわる化学反応は、脱水素酵素やトランスケトラーゼなど少数ですが、どれもミトコンドリアで ATP を生産するのに欠かせない重要なものばかりです。

脳も 「 脚気 」 にかかる

ビタミンB1 不足が進むと 「 脚気 」 になりますが、ダメージを受ける身体の箇所によって、乾性、湿性、脳の 3 種類があります。乾性脚気は末梢神経と筋肉がダメージを受けるケースで、歩行困難、筋肉痛、スクワット(屈伸運動) ができなくなるなどの症状があらわれます。

湿性脚気は心臓がダメージを受けるケースで、心悸克進、浮腫による心臓の肥大、呼吸困難などの症状があらわれます。

最終的には、うっ血性心不全で死にいたります。脳にダメージが発生したケースが脳脚気で、とりわけ、アルコール依存症患者がウエルニッケ脳症を発症しやすくなります。

飲んだときの脳 | アルコール依存症の人のための教科書

ウエルニッケ脳症には 3 つの特徴的な症状があります。

  1. 目の玉が一点を見つめたまま動かなくなる(眼球運動麻痔)
  2. 歩行がおぼつかない(歩行異常)
  3. 場所や時間、人物などがわからなくなる(記憶障害)

この記憶障害をコルサコフ精神病と呼んでいます。ほとんどのウエルニッケ脳症患者は、アルコール依存症患者ですが、胃がんやエイズ患者にも散見されます。

ウエルニッケ脳症患者はみな、ビタミンB1 が不足しています。その証拠に、B1 を静脈注射すると、眼球運動麻痔が迅速に改善。しかし、歩行異常や記憶障害の改善はそう単純ではありまsん。回復度合いは、症状のあらわれた期間が長びくほど悪化します。

最近の研究で、ウエルニッケ脳症では、脳の特定の箇所にフリーラジカルによるダメージが発生していることが発見されました。このことから、ビタミンB1 不足によって脳のダメージが起こる際に活性酸素がかかわっていることが推測できます。

簡単に起こる ビタミンB1 不足

ビタミンB1 不足は、B1 の摂取不足以外にも、B1 要求の増加、B1 の人体からの過剰排泄、食事からの抗チアミン因子の摂取などによっても起こります。

アルコールを多量に摂取すると、食物をしっかり食べない傾向があるので、ビタミンB1 の摂取不足におちいりやすいのです。しかも飲酒によって、ビタミンB1 の腸管からの吸収が妨げられるから、さらに不足しやすくなってしまいます。

酒を飲むと記憶がおぼつかなくなるという人は、ビタミンB1 不足かもしれません。糖類の代謝には ビタミンB1 が大量に消費されるので、糖類をたくさん食べる人も不足しやすくなります。

ビタミンB1 を多く含む
https://www.vitamin-qa.info/2014/04/17/post-122/

激しい運動や発熱、妊娠、授乳、思春期の成長の際にも、多くの ビタミンB1 が消費されます。利尿剤を服用すると、ビタミンB1 の腎臓における再吸収が妨げられるばかりか、尿中への排泄が進みます。

アルコールをたくさん飲んだときも、尿量が増えるため ビタミンB1 の排泄が促進されます。茶、コーヒー、ベテルナッツには抗チアミン因子が含まれているため、多く摂るほど ビタミンB1は失われます。

「ハマグリやアサリなどの貝類、ワラビやゼンマイなどの山菜を生で食べると、B1 がこれらの食物に含まれるチアミナーゼによって壊されます。では、どうすればいいのかというと、加熱調理して食べればいいのです。チアミナーゼは加熱によって不活性化するので B1 の分解を防ぐことができます。

原因は白米の食べすぎ

かつて 脚気 は、珍しい病気ではなかったのです。アジア諸国や、航海士、刑務所内で多発していましたが、1890 年代以前には、脚気の原因がわかりませんでした。1873年にオランダ海軍の医師が、ヨーロッパの航海士は東インドから採用した航海士にくらべて 脚気 に頂る割合が格段に少ないことを発見しました。

両者の違いに着目した医師が、東インドから採用した航海士の食べる白米の量を減らしたところ、脚気の割合が一気に減少しました。そこでこの医師は、脚気は白米に混入していた毒物、あるいは病原体によるものと堅く信じていました。

栄養素の欠乏で 脚気 が発生することを最初に報告したのは、日本海軍の軍医・高木兼寛 医師でした。

高木医師は、おかずをあまり食べず、白米をたくさん食べる人に 脚気 が多発していることに着目しました。そして、海軍兵士が、白米から麦飯とパンに切り替えたとき、脚気の発生が劇的に低下した事実をもとに、英文の論文として 1885 年に発表しました。

この論文は、世界の研究者から高く賞賛されたのですが、当時、国内でもっとも権威のあった陸軍軍医・森林太郎(作家の森鴎外) にまったく受け入れられませんでした。

このため、日露戦争(1904 〜1905) では陸軍の兵士約 2 万人が 脚気 におかされ、2 万8000 人が死亡するという悲惨な結末を招きました。

脚気 による病死者の数が、戦闘による死者の数を大幅に上回ったのです。一方、海軍では病死者はほとんど出ませんでした。

現在では、高木博士は「ビタミン発見の祖」として尊敬されています。イギリスの南極地名委員会は、南極大陸の一角を「タカキ岬」と命名し、説明文に「食事の改善にょり脚気の予防にはじめて成功した人」として大賛辞を捧げています。

こうして ビタミンB1 は発見されましたた。1890 年代の東インドで、白米だけで飼われた鶏の多くが神経をおかされ、死んでいきました。これを「鳥類白米病」と呼んでいたのですが、1911 年、ポーランド出身の生化学者カシミール・フンクが、この病気に効く物質を米ヌカのエキスから発見しました。

脚気 に効くから、その名も 「 抗脚気ビタミン 」 と命名しました。だが、抗脚気ビタミンを精製する方法が難題で、純粋なものとして取り出すのに 15 年を要した。そして 1926 年、この物質が ビタミンB1と名づけられたのです。

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アルツハイマー病の改善も

ビタミンB1 の主な用途は 脚気 を防ぐことですが、アルツハイマー病 の症状を改善するのにも利用できるのです。

ビタミンB1 は、脳内でのエネルギー生産に欠かせません。もしも不足すると、記憶がおぼつかなくなり、さらに悪化すると、コルサコフ精神病が発症します。

かつてイギリスの精神科病棟では、患者の約 3 割が ビタミンB1 不足におちいっていました。

ビタミンB1は栄養素としてのはたらきに加えて、脳内では薬にもなります。とりわけ、記憶物質アセチルコリンに似たはたらきをします。アルツハイマー患者は、脳の記憶をつかさどる領域である海馬でアセチルコリンが減少しているのですが、ビタミンB1 の不足も確認されています。

ジョージア医科大学のミード一教授は、アルツハイマー患者にビタミンB1を1日 3 〜 8 g 摂取させたところ、大幅とまではいかないが、はっきり記憶力が改善したことを「老人学」誌に発表しました。さらなる研究成果が期待される分野です。

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白内障を予防する

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オーストラリア、シドニー大学のカミング教授は、49 歳以上の男女 2000 人を対象に、 ビタミンB1の摂取量と白内障の発症を調査し、その結果を「眼科学」誌に発表しました。

それによると、ビタミンB1 摂取量を 5 段階に分けた際、最大摂取グループは最小摂取グループにくらべて、白内障の発症が40 % も減少していました。アメリカ、タフツ大学のジャックス教授は、アメリカの 52 〜 74 歳の女性看護師 408 人を対象に、栄養素と眼球の調査を行い、食事からビタミンB1を摂取する量が多いほど、眼球の水晶体が濁りにくいことを「眼科研究」誌に発表しています。

どうやら、眼球で ビタミンB1 は抗酸化物質としてはたらき、活性酸素を分解することで、レンズが濁るのを防いでいるようです。

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https://www.vitamin-qa.info/2014/04/17/post-122/

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