自然治癒力・抵抗力がアップする「座禅」

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気持ちを落ち着けて、ガンの宿敵・ストレスに喝!
「座禅を行ったからどうこうということはわかりませんが、ただ、ストレスからひととき解放されます」と、成願寺(東京・中野区) 坐禅会師家代表の岡本道雄師はサラリという。
曹洞宗の開祖・道元禅師は『普勧坐禅儀』で座禅の実際の方法を明らかにした。「只管打坐(しかんたぎ) - 。これは道元禅師の言葉で、只管とは”ただひたすらに〞、打坐とは〝坐禅に打ち込む“ つまり、ただひたすらに座禅するということです。これが修行です。その座禅の基本は、

  1. 調身
  2. 調息
  3. 調心
です。
1の調身とは身を整えること。座相を正すことである。座禅の座り方は右足を左のももの上に深く乗せ、ついで、左足を右のももの上に乗せる『結跳鉄坐』(けっかふぎ) か、左足を右のももの上に乗せるだけの『半跳鉄坐』。手は『法界定印』(ほっかいじょういん)。右の手のひらの上に左手を重ね、両手の親指の先を自然に触れ合わせるようにする。姿勢は背筋をまっすぐにし、肩の力を抜いて1 メートル前方に視線を向ける。舌は上あごの内側の歯のつけ根の所へ。

2の調息とは、自首整えること。自首正すことである。お腹の自首大きくゆっくりと吐き出し、大きく吸い込む、吐く息、吸う息は同じ間隔で… 。そして、息で呼吸をする。

3の調心とは心を撃えること。心を正すことである。考え事にとらわれることなく、常に心を調身(身を正す) 調息(息を正す) へ持っていく。「要は考え事を追いかけていかないようにすればいいのです。たとえば、きょうは暑いなあ。こんな日は帰ると冷たいビールがあって、冷たい枝豆。先に風呂に入ったほうがいいなあ。巨人戦を観ながら… などと追いかけてはいけないのです。

そして、実際に座禅に入る。道場では、入萱から退室に至るまで、すべて形がありそれを守らねばならない。これもまた、修行である。「人間は前は飾ることができても、後姿は飾れません。座禅は1 回40分ですが、みなさんの後姿を見ていますとそれぞれの性格がわかります。ストレスいっぱいで落ち着きのない人でも、数回座禅をされるうちに堂々としてきます。それに、姿勢がいいというのは健康にもつながりますから」効果を期待する心よりも、まずは修行。一瞬でもストレスから解放される喜びは、自然治癒力・免疫力増強に大きく頁献するように思われる。

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