[私の体験談] C型肝炎(1)

私が漢方治療専門のクリニックに通い始めて、そろそろ3年になる。もともと妻が不定愁訴で通っていたクリニックだ。

60半ばの私は疲れやすさがあったが、これはたぶん年のせいだろうと思い、ほかに気になる自覚症状も無かったので、自分の体のことをそれほど深く考えてはいなかった。

漢方に興味のあった妻が、たまたま、ある医科薬科大学の和漢薬治療を知って、他県ではあったが出かけていき診察を受けてきたのだが、私の体を心配していた妻は私のぶんまで検査を依頼して帰ってきた。その検査を受けてから2週間後、私は「このままでは肝硬変で死んでしまいます」と、医師から告げられたのだ。この大学病院の医師は、当初のクリニックの院長と学生時代からの知り合いだということで、早速、紹介状を書いてもらい、ここで治療することになった。

検査では、私はC型肝炎で、慢性肝炎や肝硬変になると高くなる膠質反応(こうしつはんのう)という数値が異常な高さを示していた。超音波検査の結果だと、肝硬変だとはっきりとはわからなかったようだ。そして、細胞の状態を知ることができる肝生検という検査をしていないので、確実なことはわからなかった。

自覚症状というか、思い当たることといえば、少し体が疲れることぐらいで、C型肝炎になるようなきっかけもわからない。クリニックの医師は、体にやさしい薬をということで、まず補中益気湯(ほちゅうえっきとう)という漢方薬を選んでくれた。

それから、かれこれ5年が経過した。その間、こまめに血液検査や超音波検査をしてきた。これまでのデータをまとめたグラフを見ると、効果がはっきりしていると医師は言った。

最初に処方された補中益気湯(ほちゅうえっきとう)のエキス剤をのんでいたが、その後半年しても足の裏のだるさがいまひとつとれないと訴えたところ、四物湯(しもつとう)という漢方薬を加えてくれた。

一番初めの血液検査では、肝機能の異常を知ることができる項目のGOTの値が83、GPTの値が103で、慢性肝炎や肝硬変のときに高くなる免疫グロブリンGという値では、正常な人の3倍以上になる3,910という高い数値だった。

処方された2つの漢方薬をのんでいたところ、これが効いたのかはわからないが、体のだるさが少しずつ良くなり、1年後くらいには、GOTとGPTが25まで下がって安定した。免疫グロブリンGについては、1年半後に2,000、2年後に1,500、3年後には正常値に近い1,300前後に安定したのだ。

今の人たちは見た目も考え方もいつまでも若いけれど、だいたい30代・40代を境に「もう若くないかも 」って思う場面に出くわすようになるはずです。でもそれは、ある部分では事実だけど、ある部分では誤解でもあります。なぜなら、からだの面から見ても「年をとることのメリット」は確かに存在するからです。

30代・40代のからだって、単にたとえると、中古車のようなものなんです。実際に車を運転したことがない人にはわかりづらいかもしれないけれど、新車はエンジンがギシギシいいます。それが、パンパン走らせていくうちに、中の接触部分がなめらかになってくるのです。

車における1年・2年が人間でいう10年・20年だとすると、30代・40代は、慣らし運転が済んで、2 、3年たって、非常に調子がいいエンジンのような状態。そう考えると、30代・40 代以降はいかにメンテナンスをするかの勝負になるわけです。

どんなに元気な人でも、オイル交換をしないまま走りつづけるというのはきついわけです。アクはたまりやすいし、老朽化しはじめている部分もあるので当然です。これがからだでいえば、日々感じる不調ということになります。

でもそれに対して、手入れがよければ、からだという車は「長もちする」だけでなく、非常にいい動きをするようになります。30代・40代の車は、エンジンがこなれて使いやすくなっています。それに加えて、乗りこなし方や車のクセもわかっています。苦手なことも、得意なこともわかった。さらに、こういう部分をこういうペースで交換してあげるといい、ということもだいたいわかってくるのです。あとは、そのメンテナンスを日々いかに楽しくやっていくかだけです。

そこで、車を消耗させないようになるべく使わずにいると、いざ乗ろうとしたときに調子が悪かったり、大事な部分がサビて動かなかったりすることになります。そうなると、あとはもう「どこで朽ち果てるか」という話になってしまうのは明らかでしょう。付き合い方によって使い勝手のいい愛車にもなれば、廃棄寸前の幸にもなってしまうわけです。

確かに、からだには年齢を重ねるごとにいろいろな変化が起きてきます。疲れやすくもなります。でもその疲労をただその場しのぎで解消していくだけでは、先は見えています。疲労からくる症状ひとつから、自分のからだの性質や変化をある程度見極められるようになれば、からだの問題が解決するだけでなくこころにもハリが生まれるし、年齢を重ねていくことを楽しめるようになるはずです。

だからこそ、細々とした生活習慣も含めて、意識的にからだを動かしていくべきなのです。自分がからだを動かしている、という感覚を忘れないようにしながら、日々デトックスすることが大事。年齢を重ねるということは、若いころのようなきゃぴきゃぴしたエネルギーいっぱいの状態を卒業し、経験豊かな時期を過ごすことによって、そこからしか生まれない魅力を育んでいくということです。

からだの変化を受け入れながら、「美しくあろう」という気持ちをもって日々小さな努力を積み重ねていけば、その結果は一目瞭然。その先の女性としての魅力が断然高まります。人に「あら? 頭に白いものがちょっと...」といわれても、「これはワビサビよ」とかいえたら素敵でしょう。それも、自分のからだと上手に付き合って、こころのエネルギーを人と分け合って、自分自身に充実感があるからこそいえることです。

40代の体の大掃除について

体について

とにかく、からだを動かそう!

40代あたりから、「老化」を意識せざるを得なくなってきます。からだは衰えてきて、明らかに体力は落ちて疲れやすくなるし、見た目も白髪が出はじめたり、肌もしわやたるみなどの悩みが大きくなってきます。でも、その一方で最近は、50代、60代と年をとっていてもカツコイイ人がたくさんいるようになりました。「老化」へ向かう段階で、個人差がつきやすくなっているのも事実です。では、望ましい老い方をしている人と、そうでない人との違いを考えると、その見た目ひとつをとっても、「からだというのは、『動いているか、動いていないか』が、はっきりと外見に現われる」ということがわかります。

「なるべくからだを使わないでラクな毎日を送っているほうが得だ」という考え方は、あり得ないということがわかるはずです。確かに若いころと違って、からだの自然な排泄力が衰えてくるのは避けられません。だからこそ、意識的なメンテナンスが必要です。

30代や40代は能力や知恵が増えたぶん、野望は大きいけれど、からだの面ではもっているカードは少ないのです。だから、からだに対して無頓着でいると、知らないうちにリスクはどんどん大きくなります。高齢で入った保険は月額が高いでしょう。そのことを理解してからだと付き合っていく必要があるのです。

たとえば、40代で悩まされがちな肩こりや腰痛なども、あまりからだを動かさなくなることが原因のひとつ。日々の生活の中では、家のそうじや片づけといった家事を若いころよりもっと真剣にやることで関節の可動域が広がるし、手や足を使うことで全身の血行もよくなっていきます。

また、体型が崩れはじめるのもこの年代。何をするにも「おっくうだな」と感じたら、その兆候アリ。そうなる前に自分をしっかり客観視して、この本で紹介した「タイミングダイエット」を実践したり、夜に炭水化物を食べるのを少し控えたり、といったことを意識すればそれも防げるはずです。

結果的に、40代以降で問題になるメタボや内臓疾患なども避けられます。40代でしっかりケアしておけば、今後ずっとスタイルを保ったままイキイキと過ごすことができるのです。40代のからだは動かせば動かしただけ効果が目に見えるし、人との差もはっきりと現われる。それがからだづくりの励みになると思います。

40代の腰湯

デトツクス効果抜群の腰湯をやってみましょう。腰湯はからだに負担をかけず、大量発汗することができます。発汗がスムーズにいかないと、皮膚呼吸機能が不全になり、皮膚は目詰まりを起こしてしまいます。そんなふうに目詰まりした皮膚では、からだのゴミ捨てが十分にできないのは言うまでもありません。からだのゴミ捨てを腰湯でサポートしながら代謝機能を上げて、からだの処理能力を高めましょう。

40代の腰湯は、からだの代謝をよくし、体内のゴミを出すのに効果を発揮します。40代になると、早い人では閉経を迎えます。からだは店じまい態勢に入るので、ここから20代、30代のように旺盛に飲み食いしていると、よくて肥満、悪くて糖尿病になります。

ちなみに、肥満になるのはアングロサクソン系の白人に多い傾向です。これは、過剰摂取によってからだが処理できなかった糖分を皮下脂肪にすることで、糖尿病になるのを防いでいるということです。

いっぼう日本人を含むアジア人は、長年の食生活において牛肉や乳脂肪分を摂取する機会が少なく、そのような食物を分解・吸収することに、からだが慣れていません。だから、からだが肥満になる前に、糖尿病になってしまうのです。40歳を過ぎたら、戦前の日本人の食生活に戻すことが美しくいられる一番の秘訣といえます。

今までやったことがないことに目を向ける

40代は30代で見出した自分の志向性がはっきりと確立される時期ですが、逆に新しい何かへの努力はおろそかになりがちです。そうなると、こころのエネルギーが消費されなくなります。40代は時間にもお金にも余裕ができているはずですから、せっかくなら、自分をより高める方向へもっていきたいものです。

いつも同じ友だちとばかり話していたり、いつも同じテレビ番組ばかり見ていたりするのはもったいない。自分を振り返って、人のことが気になりだしたら要注意です。たとえば、つい子どもや夫にあれこれ余計な口出しをしたり、ほかの人と自分を比較したり、他人の噂話をしたり。そんなときは、その時間と労力を向ける先をちょっと変えてみましょう。今までの自分だったらやらないようなことにチャレンジしてみることもいいですね。

いつも接している人以外の人とも積極的に会話するチャンスをつくってみましょう。40代はそういう努力で、あえてこころを動かすようにすれば、エネルギーを消費できるだけでなく、いつもと違う場所に身を置くことで、自分を客観的に見ることができるようになります。

結果、家族のこととか、近しい人のことも、それぞれの立場に立って冷静に考えることができるようになります。それは、つまり自分の子どもや夫のことをちゃんと考えてあげることになるのです。自分が外の世界から得た知識と経験を、自分以外の人たちに分けてあげることができる。今までの努力によって手にしたお金や時間、今の自分自身を無駄にせず、これからのベースづくりにそれを役立てる。これからどういう人生を送りたいかを考えることも含めて、エネルギーを建設的な方向に使って、こころの中をすっきりさせておきましょう。

30代の体の大掃除について

体について

骨盤を意識して、上手にコントロール!

30代になると、20代のころに比べて体力は落ちているし、基礎代謝も落ちるから、だんだん疲れがとれにくくなったと自覚する人も増えます。仕事をしていれば一番忙しい年代でもあるし、責任も大きくなっていく。また、結婚して子どもを産んだ人なら、まだ子どもも小さくてそっちにかかりきりになって、自分のことはおろそかになりがち。そうすると体調はイマイチだけど、つい「忙しくて...」を理由にからだのメンテナンスをあと回しにしてしまう人も多いでしょう。

でも、それをそのままにしていると、疲れは慢性化し、さらなる不調を引き起こしてしまうことも!だから、そういった日々の不調を解消するだけでなく、これから先ずっときれいで美しい自分を保つためにも、「からだのそうじ」を意識して習慣化しておくことが大切です。

30代で悩まされがちな「婦人科系のトラブル」を防ぐには?

30代は、20代のようにからだに余裕がないからこそ、今の自分にはどれぐらいのことができるのか、冷静に見直す必要があります。ところが、骨盤的エネルギーの過剰や不足に翻弄されていると、とても冷静にはなれないので、無理をしてからだにより負担をかけてしまいがちです。

たとえば、30代はやはり、婦人科系の疾患・トラブルに悩まされることが増えてきます。実は、更年期の初期的な症状というのは、このあたりからはじまっているんじゃないかと思います。これが「骨盤的エネルギー」が過剰な状態。特に、妊娠・出産を経験しない人は、そのぶんエネルギー過剰になるので、からだにとっては負担になる。ここでエネルギー過剰になった骨盤が、「じゃあ、余ったエネルギーで筋腫をつくろう」とか「内膜症になろう」なんて方向に行くと、病変につながってしまいます。

ちなみに婦人科系の症状、病気は漢方との相性がいいです。

だからこそ、子どもをもつ・もたないの選択にかかわらず、30代になったら骨盤に無駄なエネルギーがたまらないようにしなくてはいけません。反対に、妊娠・出産を経験する人にとっては、20代ほどのエネルギーやしなやかさ・気軽さがない中でのことなので、からだには確実に負担がかかります。

出産をしないとエネルギーは余ってしまうけど、出産をするにはエネルギーがやや足りない状態、というわけです。そのため、妊娠期間中のケアが大変だったり、出産自体が大変だったりします。それを体力でカバーしようとしても、20代のときのようにはなかなかうまくいかない。

子育ても、20代のお母さんには赤ちゃんを抱いて動き回れる体力があっても、30代だとけっこうきつかったりします。でも、しかし、多少のエネルギー不足になっても、産める環境にあるなら、出産はすべきでしょう。

もちろん、やってきた仕事も10年のキャリアとかになってくるので、いったんそういうものを清算・整理して「産む」ということになれば、自分の中で葛藤もあるだろうし、大変なことです。でも、30代になると、出産については「じゃあ10年後にしよう」というわけにも、なかなかいかなくなってくるのが現実です。

充実している仕事をいったん中断してでも、妊娠・出産ということに懸けないと、体力的にはとても無理。だからそこで欲ばらないで、信頼できる先輩の意見なども聞いて、「今、自分が何を選ぶか」ということを冷静に判断することが必要だと思います。

「これを選ぶ」と決めさえすれば、からだの面を見ても、こころの充実度を見ても、想像以上のものが手に入るに違いありません。

30代の腰湯

30代の腰湯は、女性ホルモン(エストロゲン) の分泌を活発にするために効果的です。30代になると、出産を経験する人が増えます。これは、からだのデトックス、女性がきれいになる大きなチャンス! 女性は、妊娠することで、20代のころに比べて減少傾向にあった女性ホルモンを再び増やすことができます。つまり、妊娠することで今後15年ぶんくらい得をすると考えてもいいのかもしれません。

加えて出産後には、出産時にダメージを受けた臓器を修復するために、大量の女性ホルモンが分泌されるので、さらに若返ります。ここであと一歩工夫して、若々しく美しいからだをめざしましょう。

女性ホルモンの活発な分泌をうながすものはなんでしょう。それは、からだの脊髄身の機能。頭蓋骨- 脊髄- 仙骨- 尾骨(おしりのしっぽ) と続く、「頭蓋仙骨系」と呼ばれる部分がその役割を果たしています。この頭蓋仙骨系の中を、先に出てきた「脳脊髄液」が勢いよく対流しています。脳脊髄液はからだのバッテリーのようなもの。この脳脊髄液の対流がいいと、女性ホルモンが活発に分泌されるのです。

腰湯は、下半身を温めることによって、全身に脳脊髄液の対流をうながしてくれます。

「こころ編」

一度、いらないものを整理する

30代は、自分の人生がだんだんと整理されはじめる時期です。20代のころからすると、ひと区切りつくというか、自分にとって虚飾的なものや実は本質的にあまり望んでいないのになんとなくやっていたこととか、人との付き合いとかが、淘汰されていくようになります。自分のことがよりわかってきて、人生が充実しはじめる時期でもあります。

ところが、30歳を目前に控えた28~29歳あたりで、漠然とした焦りから疲れを感じる人も少なくありません。20代は、仕事でもプライベートでも課せられるものが大きいので、それを乗り越えるのに必死だったりするのですが、それによっていい具合にからだもこころもデトックスできる。30代に入ると、とりあえずそれらがルーティン化されて、ある意味ラクになるけれど、そのために「私には確かなものがまだ何もない」と思いはじめたり、結婚して子どもを産んだ人なら「子どもは産んだけど、じゃあ、私の人生はいったいなんなの?」なんて考えることがあるかもしれません。

「転職したほうがいいんじゃないか」「何かはじめなきゃいけないんじゃないか」といろいろなことを考えてしまう。そういうこころの問題を上手に解消して、快適に有意義に過ごすにはどうすればいいでしょう?

「頭」にエネルギーがたまりはじめたら要注意!

「うつ」の項でも説明しましたが、こころがもんもんとしはじめたら、エネルギーが余って頭に回ってしまっているサインです。仕事がルーティン化したり、子育てがひと段落したときに、こういう思考に陥る人が多いのは、からだもこころもラクになってエネルギーを使っていないからです。

まずは、自分のからだを日常的によく使っているか、毎日きちんと疲れ切って気持ちよく眠りについているか、生活を見直してみましょう。まだまだからだを使っていないと思ったら、日常の動作を特に意識して、丁寧に行なうこと。そうじ、洗濯、料理を細心の注意を払ってやってみましょう。

それはつまり、こころのエネルギーも使うということになるから、からだの中の巡りがどんどんよくなっていくのがわかります。からだ主導の生き方になっていけば、本当に必要なものといらないものが自然とわかって、自分にとって一番いい選択ができるようになる。だから、もんもんとするよりからだを動かしたほうが、探している答えを見つける近道になるのです。

迷ったときこそ、「仕事」を続けよう

そうやってすっきりした頭で、あらためて考えてみましょう。30代の女性は、出産するかしないかという問題も含めて、仕事と結婚生活の両立、という問題が出てきます。今はだいたい20代後半から30代にかけて、結婚する女性が多いと思うけれど、ちょうどその年代は、仕事をしている人にとってはすごく重要で、「仕事をしている自分」のコアとなる時期でもあります。

仕事によって培った経験は、そのほかのことではとても得がたいものだし、その人の人間性を磨いていってくれるもの。だから、あえていうと、結婚や出産によって、仕事という自分が培ってきた経験を手放してほしくはないと思うのです。

それはたとえば、今、仕事からいったん離れて、家事や育児をしていたとしても、最終的には自分がやってきた仕事に戻ってほしいということでもあります。特に、30代後半あたりからは、残りの半生の生活設計について真剣に考えていかなければいけないとき。自分の力を発揮して、本格的なスペシャリストとして自分を磨き上げるのに最適な時期です。

それが結果的に個人の経済力につながります。「経済力がある」ということは、お金を稼げるということだけじゃなく、自分の可能性を広げられるということです。

30代を通して自分が集中すべきものがはっきりとしてきたときに、そこに力を注いで、さらにそれを研耕していくような生活を、経済的に余裕があればより選択しやすくなるでしょう。

30代は、自分という人間を形づくつている基本的な構成要素が、明確になってきます。だから、20代にできなかったことも含めて、自分にとって、「いる・いらない」という取捨選択を、すごくシンプルな気持ちでやってみるといいでしょう。この、自分の生活の整理が、20代後半から引きずっていたもやもや感を払拭し、30代をイキイキと過ごすための自分磨きにつながるから。人生の本番は、ここからです。

20代の体の大掃除について

体 食べた分だけしっかり消費

20代はどんなに無茶をしても、まだまだ回復力が旺盛な時期。基礎代謝も高いし、疲れても寝るだけで元気に回復できる黄金期です。だから、どちらかといえば、からだの疲れよりこころの疲れのほうが深刻だったりします。こころについてはあとから詳しく説明するので、まずからだに関していえば、回復力があるとはいえ、実際にからだに負担がかかる生活をしがちな時期です。

社会人になれば、夜に食べたり飲んだりする機会も増えます。しかも学生のころよりどうしても運動不足になります。どうしても生活習慣、食習慣を変えることができないのならこういった健康食品の活用も考えましょう。それほど、健康的な生活をしているわけではないのに、サプリとか健康食品をやや敬遠しがちの人が多いのですが、大事なのは、体に合った安全、安心な商品をしっかり見極めることです。そんなときに大事なのは、余分な添加物や加工のために不要なものが添加されていないかが大事です。

20代なら回復力はまだまだあるので、この時期だけを見たら別に問題はないし、そういうムチャをするのも大切ではあるのです。

でも先々のことを考えずに若さにまかせて行動すると、そのツケは、10年後のからだに必ず返ってきます。飲食が楽しい時期だから、それが過剰になるのはしかたがないとしても、その生活が続くと血液が汚れる。血液をきれいにしてくれるのは肝臓なんだけど、この肝臓は、「沈黙の臓器」といわれていて、ただちには症状に現われない。

だからこそ、過剰な栄養を摂取しっづけて肝臓が目詰まりを起こす前に、とった栄養素をきちんと消費して、そうじしていくことが大事。これを怠けるとからだはサビるし、ゴミ(老廃物) もたまる。そこでポイントとなるのが、摂取カロリーと運動暮のバランスです。といっても、厳密な計算は必要なくて、今の自分が毎日どれくらいの量を食べて、どれくらい動いているかを考えて、日々の食事や行動を見直せばいい。

食べすぎた次の日は全体的に少し軽めの食事にするとか、逆に食欲がないなら無理に食べないとか、ここに気をつけるだけでも全然違います。健康のために何を食べるかとか、どれだけ食べるかとかいうことも大事かもしれないけど、自分のからだの声を聞いてその要求に答えることのほうがメリットは大きいと思います。

それができていると、自分のからだが今どういう状況で、何を欲しているのかが、ちゃんとわかるようになる。そうしたら少々食べすぎたって、逆に食べなくたって、からだは調子がいいはずなんだよね。

20代の腰湯

20代になると、女性の多くは、男性と性的関係をもつようになると思います。ただし、それが男性の性的欲求にただ応じているだけで、セックスに痛みを感じ、セックスがストレスになっている場合も多い。それは、骨盤の動きが固まってしまっているのが原因です。

そんな20代にとっての腰湯は、骨盤の円滑な開閉運動をサポートする効果があります。腰湯は仙骨を温めます。仙骨が温まると、仙骨内の骨髄で造血がうながされ、それが足先などの末梢の骨髄にまでおよび、からだ全体がポカポカとしてきます。

末端までからだが温まると、良質の睡眠がとれ、結果、すっきりした朝の目覚めをもたらしてくれる。質のいい睡眠と目覚めは、骨盤のスムーズな開閉と連動しているから、これは重要なポイントになります。

骨盤の円滑な開閉は、セックスのストレス、生理不順、睡眠障害、便秘などの問題を解消する、からだのそうじの要なんです。

その日の悩みは、その日のうちに!というのは、20代はからだの疲れよりもこころの疲れのほうが深刻かもしれないと言いました。この年代ですでに疲れてしまっている人は、何かというと「面倒くさい」という言葉を発することが多い。でも、面倒くさいからといって行動しないと、からだ的にはエネルギーを使わないわけだから、どうしても余計なことを考えたりするようになるのです。

それに加えて20代というのは、多くは学生から社会人になり、期待と不安の葛藤の中で過ごす年代でもあります。つまり、社会人になって仕事や周囲との関係などで壁にぶっかることもあれば、恋愛で悩んだり、結婚を意識しはじめたり、出産する女性もいます。社会的な制約にも直面せざるを得ない。

「大人になりたい」部分と「子どもでいたい」部分の交差点上で、悩みも尽きないはずです。

こういった20代特有のこころの状態では、からだと同じで、「エネルギーの消費不足」によって余ってしまったエネルギーの処理が課題になります。くり返しますが、こころとからだは密接につながっています。からだでエネルギーを消費できないと、頭に余分なエネルギーが回ってしまいます。

さらに、人と直接関わり合うことを避けて、インターネットやメールばかり使っていると、こころの中にもやもやとエネルギーがたまっていきます。このふたつが合わさって、ときには深刻な悩みになってしまいます。

だから、もっているエネルギーを使い切ることがとても大事。その日の疲れや、こころにたまった嫌な出来事は、その日のうちに流し去る。そのためには、長編小説を読破するとか、シリーズもののDVD を一気に観るとかでもいいかもしれません。また、ただでさえ過剰な20代のエネルギーは、自分のためだけに使うのではなく、友だちや家族など、まわりの人たちにも分けてあげることも忘れてはいけません。

人の話に付き合ったり、悩みの相談に乗ったりするのは、疲れることのように思えるけど、実はその人たちが自分の過剰なエネルギーを消費させてくれているんです。そうすると、不思議なことに、自分自身の悩みも嘘みたいに消えるし、あなたからエネルギーをもらって元気になった人たちからはご褒美をもらえたり、人気者になったりする。ちょっと得しちゃうんです。

そのうち、頼りにされることも多くなり、仕事場やグループで欠かせない、中心人物になっているはず。そしたら、気分もよりハッピーになれるんです。こうやって、頭にたまった過剰なエネルギーを、うまく消費する方法を見つける。エネルギーは、ポジティブな方向にもネガティブな方向にも、本人の操作次第でどのようにでも使えるもの。毎日のエネルギーを逐一使い切るからだとこころのそうじが、健やかさにつながるんです。

ここまで見てくると、結局、非常に当たり前のことを淡々ときちんとやっていくことこそが「疲れないからだ」をつくるということがわかると思います。普段からできるだけ自分の筋力を使って、そうじも洗濯も料理も階段の上り下りも自力でやっていくと、年齢を重ねてからだがしだいに衰えていっても、よりイキイキと快適に過ごしていくことができます。

そうやって排泄がスムーズに行なわれるような生活を送ることに加えて、冷え性が気になるんだったらこまめに歩くようにするとか、むくみが続くと思ったら腰湯をするとか、そういう自力でできる範囲のからだのそうじを、そのつど、その局面に合わせて適切にやっていけばいいわけです。

年とともに疲れやすくなるのはしかたがないといわれることも多いけど、20代で毎日疲れを感じる人がいる一方で、40代でも50代でもめちゃくちゃ元気な人もいる。日々の積み重ねで、それだけの差が出るんです。

年をとるほど素敵になれる人

また、女性が年をとることで悩まされるもののひとつに更年期障害があるのですが、これだって、つらくてどうしようもない人もいれば、「いったい、いつが更年期だったんだろう?」なんていう人もいます。日々自分のからだにきちんと向き合ってきたかどうかによって差が出るんだと思います。よく「40歳を過ぎたとたんにラクになった」という人がいるでしょう。実際に年齢を重ねることでラクになることはたくさんあるんです。だって、生きてきたぶんだけ自分自身に関する知識と経験が増えていくんですから。

自分のからだはどういうときに調子がよくて、どうなると調子が崩れるのかということにはじまって、自分は何が好きで何が嫌いで、どんなことで感情が盛り上がり、何によって気分が落ちるか、とか。自分に関するさまざまなことを経験として知って、次の行動に活かせる。それによって、その先の生活も含めて自分のスタイルを確立していくことができるわけだです。

「若さ」だけで行動するのは、体力だけで天気予報を調べないで十分な装備ももたずに冬山登山に臨むのと同じようなもの。それじゃあ無理なことは誰にもわかります。確実に安全に登るには、やっぱり天候を知ることも、地図やコンパスや防寒具も必要です。年齢を重ねると体力は落ちてくるかもしれないけど、そのぶん「この季節は厳しい」とか、「今日の天気でこの季節であれば、この装備で大丈夫だろう」とか、きちんと対策を立てられる。それで、必要最低限にして十分な軽装で、ぶらりと登って、楽しんで帰ってくることができるんです。

女の人というのは、生理・出産などのからだのリセットシステムをもっていて、そこで上手にそうじが行なわれることで健康を維持し、そこから美しさや強さを手に入れられることがわかってもらえたと思います。とはいえ、からだを動かしたほうがいいことはわかっているけど、まったくそんな気になれない。できない自分を責めて落ち込んでいく、つていうときだってあります。

じゃあ、どうしたらいいのでしょうか?。女性のからだの要求をつき動かしているのは、おへその裏にある「太陽神経叢」という、神経の集まりだといわれています。ここからの要求は頭や言葉で考えることとはまったく違うところからきていて、どんなにがんばつても、太陽神経叢の要求を頭で理解することはできないんです。

女性は便秘や生理痛、冷え性、太りすぎ・やせすぎ、偏頭痛に肩こり、肌荒れ、不眠といったさまざまなからだのトラブルから、勉強や仕事の悩み、恋の悩み、人生の悩みまで、みんないろいろと疲れのもととなるものを抱えています。だけど、先に書いたとおり、女の人は基本的に「墳末なことに悩んだりわずらわされたりする必要はない存在」です。

つまり、自分のからだが要求するところにしたがって、素直に日々を送っていれば、豊かで満足のいく人生が送れるんです。自分自身のことでも日々の暮らしにおいても、からだの声を聞きながら、自分の身のまわりを余裕をもって見つめることができれば、自然と結果はついてきます。

産んだ人も産まない人も...

女性は本来ドタバタ慌てたり焦ったりすることのない、どっしりとした境地に到達できるものです。

たとえば、出産前はとにかく不安で、やみくもにいろいろな情報を集めるくらい心配していても、実際に出産を迎えると、それまで自分のからだと付き合ってきた経験から得られた自分だけの感覚というものがつかめてくる。「きっとこんな痛みだろう」とか「こんなふうに過ごしてきたから、きっと大丈夫だろう」とか、ほかの人から見ればなんの根拠もないように思える予感や自信のようなものを、ほかでもない「自分のからだが証明してくれます。それで、出産前のオロオロした感じがなくなって落ち着いて、考えすぎてただれたようになっていた脳が鎮まり、より骨盤優先の、からだ主導の生き方になっていくんです。

「母は強し」といわれるけど、そこからだいたい女性は無敵になっていき、よりすっきりとしたからだになり、生活や人生そのものにも余裕が出てくる。他人がいうことや一般的な情報に踊らされることがなくなって、安定感が出てきます。

妊娠・出産によって最大限に開いた骨盤は、出産を終え、産後赤ちゃんにおっぱいをあげることでだんだん閉まって、もとに戻っていきます。ただし、完全にはもとの状態に戻らないので、断乳したタイミングで骨盤をもう一度リセットする必要があります。

出産したあとのこの段階まで、あるいは少なくとも子どもが立って歩くようになって、お母さんと一緒にいるだけでは物足りなくなってくる時期までは、できるだけ一緒にいてあげたほうがいいと僕は思います。

最初は子どもと2人だけの世界に没頭していられても、どこかで飽きてきて、子どももお母さんもお互いにちょっとウザくなりはじめます。これが、完全に仕事に戻るベストなタイミング。これは、子どもが同世代の子たちと絡みはじめて、物理的にお母さんから離れる時期にもあたるから、そこで今までの仕事のペースに戻れば、骨盤も閉まってきていてからだの面からみてもまったく問題はないし、むしろ子どもとの良好な関係も保てるでしょう。

それに、骨盤がもとに戻っていない状態では、いくら仕事モードの自分に戻ろうとしても、こころもからだもついてきていないので「自分の性能が落ちた」って勘違いしてしまうことにもなりやすい。本来の自分の能力を発揮できなくて、悪い場合は信用を失う可能性もある。出産後、骨盤が戻っていないからだは、外で仕事をするようなからだではないということ。

開いた骨盤は、しっかり閉める

つまり、出産というからだの大リセットは、子どもを産んだらそれで完了というわけではない。産んだあとの骨盤を出産前の状態に戻すには、やっぱりメンテナンスが必要なんだす。骨盤が開いたままだと、まず排泄が滞りがちになる。しかも容積が増えた骨盤内の臓器にからだのゴミがたまりやすくなり、肥満にもつながるのです。

もともと、骨盤体操っていう僕の仕事のはじまりは、産後のからだのメンテナンスからきているんです。出産前に仕事をがんばっていた人ほどブランクを怖がるけど、ここでしっかり骨盤をもとに戻しておくことが大事。授乳期間が終わったら、巻末の「骨盤を閉める体操」をやってください。出産前のプロポーションに戻って、ゴミを捨てやすい「巡りのいいからだ」が手に入ります。そうすれば、出産という大リセットによってからだが整い、妊娠・出産という経験そのものによって、以前よりも自分の内面に厚みや深みが出てくる結果になるんです。

「からだ主導の生き方」で人生が変わる!

ここまで読んで、女の人というのは、生理・出産などのからだのリセットシステムをもっていて、そこで上手にそうじが行なわれることで健康を維持し、そこから美しさや強さを手に入れられることがわかってもらえたと思います。とはいえ、からだを動かしたほうがいいことはわかっているけど、まったくそんな気になれない。できない自分を責めて落ち込んでいく、つていうときだってあるよね。じゃあ、どうしたらいいんだろう。たいようしんけいモう女性のからだの要求をつき動かしているのは、おへその真にある「太陽神経革」という、神経の集まりだといわれています。ここからの要求は頭や言葉で考えることと産んだあとの骨盤を出産前の状態に戻すには、やっぱりメンテナンスが必要なんです。

骨盤が開いたままだと、まず排泄が滞りがちになります。しかも容積が増えた骨盤内の臓器にからだのゴミがたまりやすくなり、肥満にもつながる。もともと、骨盤体操っていう僕の仕事のはじまりは、産後のからだのメンテナンスからきているんです。

出産前に仕事をがんばっていた人ほどブランクを怖がるけど、ここでしっかり骨盤をもとに戻しておくことが大事。授乳期間が終わったら、巻末の「骨盤を閉める体操」をやってください。出産前のプロポーションに戻って、ゴミを捨てやすい「巡りのいいからだ」が手に入ります。そうすれば、出産という大リセットによってからだが整い、妊娠・出産という経験そのものによって、以前よりも自分の内面に厚みや深みが出てくる結果になるんです。

いい母乳は、いい水から!「桜島 活泉水」を飲もう

妊娠・出産によって女性がきれいになるというのは、からだのそうじをきちんと行なってきた結果が妊娠であり、さらに出産という大きなそうじを成し遂げたからこそなのです。トラブルのない妊娠・出産のためには、毎月の生理が滞りなく進むように生活を整えることが大事になります。

生理を通して見れば、暴飲暴食や疲労によって、いかに自分のからだに負担をかけ、そうじをしにくくしているかがわかります。もちろん、これまで書いてきたように便や尿、汗などの日常の排泄行為がスムーズに行なわれるように、巡りのいいからだをつくることも大切です。まずは、日常的なからだのそうじをしっかりと行なって、からだが快適に妊娠・出産できるよう整えておくこと大切です。

さらに、スムーズな出産のために、ぜひ「足バイバイ運動」を実践してください。

足バイバイ運

  1. 仰向けになり、足は骨盤の幅に開く。
  2. 自然に足を伸ばし、からだの力を抜き、かかとを支点にして足先を振る。ちょうど、足が車のワイパーになっているようなイメージ。
  3. 足バイバイを10国ほどやったあと、静かに足を止める。

「こんな単純なこと! 」とあなどるなかれ! この「足バイバイ運動」によって足首は引き締まり、股関節が正常化して、骨盤に、赤ちゃんをポコツと産み落とせる開閉力がつくんです。

骨盤の活性化に欠かせないもの

何人も子どもを産んだことがある人は別として、はじめての出産を控えた人や妊娠経験のない人は、たいてい「出産= 怖い、痛い」と思っている人が大半です。しかし、女性は多少怖いものは嫌いじゃなくて、特に、ある程度安全が保証された中であれば、むしろ「危険を冒したい」とさえ思っている脳を持っています。

なぜ女の人には怖いものがないかというと、元来、女性性自体がフロンティアをめざすものだから。女性は、自分にとって未知のものや知らない人、知らない環境、そういったところへ向かおうとする欲求がとても強い生き物なんです。外国人を好きな女性が多いのも、同じ理由かもしれません。つまり、「未知のもの=怖いこと」だから、怖いことも基本的に嫌いじゃないと思います。そんな女性が本気で怖がるもののひとつが出産だよね。ほかに女性が怖がるものといえば、たぶん、はじめて生理がきたときかもしれません。

それから、はじめての彼氏とかね。でもだいたい全部、すぐにケロッと忘れちゃうんだけど。こういった女の人がちゃんと恐怖を感じて盛り上がれるチャンスは、数は少ないけど、実はからだにとって必要なことなんです。というのは、本来生き物としての女性は怖いことは嫌いじゃないから、心臓がちゃんとドキドキする機会が少ない。でも、本当に心臓がドキドキするような恐怖心をしっかり感じられれば、からだ全体が緊張感を取旦戻し、骨盤が活性化されて、ビシッと動くようになる。「出産が怖いから」といって、「最初から最後まで、まったく痛くないようにしますよ」なんていう安全保証つきの出産をすると、からだは逆に「つまらない」と感じるし、「怖い」と本気で思えなければ、骨盤の動きも悪くなる。

結果的に出産後、からだの調子が悪くなってしまうことも多い。人類の発展は、本能的に内在する恐怖心を克服するための行動によって、成し遂げられてきたもの。だから、不安や恐怖こそが、生命を守るセキュリティシステムなんです。

体の「スーパー掃除」は出産

女の人にとって、一生に数回あるかないかの「スーパーそうじ」。それが出産です。もともと女性のからだというのは、卵巣や子宮を中心に動いています。。そして、この子宮のサイクル、つまり、骨盤の開閉運動を伴う排卵のサイクルによって生理が起こり、それは、妊娠を最終的な目的とした方向へと動いています。

だから女の人のからだは、妊娠・出産することによって、からだ本来の目的が果たされるようにできている。この妊娠・出産の過程が滞りなく進行するためには、今まで説明してきた「からだが求めている排泄」という要求が十分に満たされる必要があります。

実際、出産を経験することによって、それまで悩まされてきた生理痛から解放されたり、肌がきれいになったりする人はたくさんいます。ところが、現代社会の中で、女性が今まで説明してきたようなからだ本来の要求にしたがって生きることは難しくなっているんです。

仕事をしていれば、たとえば骨盤のサイクルがあるからといって、「今は低潮期だから仕事はお休みします」なんてことは実際には不可能でしょう。からだが休みたがっていても、がんばらなきやいけない場面はたくさんあります。そんなふうに頭の判断で動くことが優先されて、からだが純粋に「気持ちいい」と思えることを追求する余裕がどんどんなくなってきています。だから妊娠・出産そのものが果たされにくくなっているし、そこにまつわるからだのトラブルも増えています。ただし、生理と同様に、出産というそうじに関わるトラブルも、普段から自分のからだをよく見ること・知ることによって、克服することができます。

また、妊娠中は、全体的に骨盤が大きく開く方向へ向かっているから、どうしてもぼんやりしていて、たとえば仕事の場面で、普段の自分では考えられないようなドジをしてしまうこともある。でもこれは、赤ちゃんを産むためにからだが必要としているとても大切な時期。だから、この時期にハードな仕事をしていても思うように進まないかもしれないけど、それで「自分の能力が落ちた」なんて落ち込む必要はない。出産をすませて骨盤が正常に閉まってくれば、なんの支障もなく仕事にカムバックできるから、安心しょう。