40代の体の大掃除について

体について

とにかく、からだを動かそう!

40代あたりから、「老化」を意識せざるを得なくなってきます。からだは衰えてきて、明らかに体力は落ちて疲れやすくなるし、見た目も白髪が出はじめたり、肌もしわやたるみなどの悩みが大きくなってきます。でも、その一方で最近は、50代、60代と年をとっていてもカツコイイ人がたくさんいるようになりました。「老化」へ向かう段階で、個人差がつきやすくなっているのも事実です。では、望ましい老い方をしている人と、そうでない人との違いを考えると、その見た目ひとつをとっても、「からだというのは、『動いているか、動いていないか』が、はっきりと外見に現われる」ということがわかります。

「なるべくからだを使わないでラクな毎日を送っているほうが得だ」という考え方は、あり得ないということがわかるはずです。確かに若いころと違って、からだの自然な排泄力が衰えてくるのは避けられません。だからこそ、意識的なメンテナンスが必要です。

30代や40代は能力や知恵が増えたぶん、野望は大きいけれど、からだの面ではもっているカードは少ないのです。だから、からだに対して無頓着でいると、知らないうちにリスクはどんどん大きくなります。高齢で入った保険は月額が高いでしょう。そのことを理解してからだと付き合っていく必要があるのです。

たとえば、40代で悩まされがちな肩こりや腰痛なども、あまりからだを動かさなくなることが原因のひとつ。日々の生活の中では、家のそうじや片づけといった家事を若いころよりもっと真剣にやることで関節の可動域が広がるし、手や足を使うことで全身の血行もよくなっていきます。

また、体型が崩れはじめるのもこの年代。何をするにも「おっくうだな」と感じたら、その兆候アリ。そうなる前に自分をしっかり客観視して、この本で紹介した「タイミングダイエット」を実践したり、夜に炭水化物を食べるのを少し控えたり、といったことを意識すればそれも防げるはずです。

結果的に、40代以降で問題になるメタボや内臓疾患なども避けられます。40代でしっかりケアしておけば、今後ずっとスタイルを保ったままイキイキと過ごすことができるのです。40代のからだは動かせば動かしただけ効果が目に見えるし、人との差もはっきりと現われる。それがからだづくりの励みになると思います。

40代の腰湯

デトツクス効果抜群の腰湯をやってみましょう。腰湯はからだに負担をかけず、大量発汗することができます。発汗がスムーズにいかないと、皮膚呼吸機能が不全になり、皮膚は目詰まりを起こしてしまいます。そんなふうに目詰まりした皮膚では、からだのゴミ捨てが十分にできないのは言うまでもありません。からだのゴミ捨てを腰湯でサポートしながら代謝機能を上げて、からだの処理能力を高めましょう。

40代の腰湯は、からだの代謝をよくし、体内のゴミを出すのに効果を発揮します。40代になると、早い人では閉経を迎えます。からだは店じまい態勢に入るので、ここから20代、30代のように旺盛に飲み食いしていると、よくて肥満、悪くて糖尿病になります。

ちなみに、肥満になるのはアングロサクソン系の白人に多い傾向です。これは、過剰摂取によってからだが処理できなかった糖分を皮下脂肪にすることで、糖尿病になるのを防いでいるということです。

いっぼう日本人を含むアジア人は、長年の食生活において牛肉や乳脂肪分を摂取する機会が少なく、そのような食物を分解・吸収することに、からだが慣れていません。だから、からだが肥満になる前に、糖尿病になってしまうのです。40歳を過ぎたら、戦前の日本人の食生活に戻すことが美しくいられる一番の秘訣といえます。

今までやったことがないことに目を向ける

40代は30代で見出した自分の志向性がはっきりと確立される時期ですが、逆に新しい何かへの努力はおろそかになりがちです。そうなると、こころのエネルギーが消費されなくなります。40代は時間にもお金にも余裕ができているはずですから、せっかくなら、自分をより高める方向へもっていきたいものです。

いつも同じ友だちとばかり話していたり、いつも同じテレビ番組ばかり見ていたりするのはもったいない。自分を振り返って、人のことが気になりだしたら要注意です。たとえば、つい子どもや夫にあれこれ余計な口出しをしたり、ほかの人と自分を比較したり、他人の噂話をしたり。そんなときは、その時間と労力を向ける先をちょっと変えてみましょう。今までの自分だったらやらないようなことにチャレンジしてみることもいいですね。

いつも接している人以外の人とも積極的に会話するチャンスをつくってみましょう。40代はそういう努力で、あえてこころを動かすようにすれば、エネルギーを消費できるだけでなく、いつもと違う場所に身を置くことで、自分を客観的に見ることができるようになります。

結果、家族のこととか、近しい人のことも、それぞれの立場に立って冷静に考えることができるようになります。それは、つまり自分の子どもや夫のことをちゃんと考えてあげることになるのです。自分が外の世界から得た知識と経験を、自分以外の人たちに分けてあげることができる。今までの努力によって手にしたお金や時間、今の自分自身を無駄にせず、これからのベースづくりにそれを役立てる。これからどういう人生を送りたいかを考えることも含めて、エネルギーを建設的な方向に使って、こころの中をすっきりさせておきましょう。

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