私は、学生時代から便秘がちで、大黄甘草湯という漢方の下剤を10年間ほど服用してきました。どうも一時期は、下剤を使っていましたが、どうも下痢になってしまい困り果てたところで漢方薬にたどり着きました。しかし、ここ2~3ヶ月前から、下剤を服用しても便秘がちになり、お腹が張り、げっぷや軽い腹痛が出て。中年太りにも悩まされていました。
かかりつけの医者からは、胆のうのはたらきが悪いと診断されました。人間ドックの担当医からは血液中の「アミラーゼ」の値が高いので、すい炎かもしれないといわれました。
そういわれたもののやっぱり心配だったので、念のため、友人の医者に胃カメラで胃の中を診てもらいました。胃の中は荒れていて、ヘリコバクター・ピロリ菌(胃潰瘍や胃がんの原因になるとされている菌) がいるので、抗生物質による治療が必要という診断を受けました。
抗生物質は、善玉菌から悪玉菌まで全滅してしまうので、服用したくないと思い、何かいい漢方の薬はないかとさがしていました。
生姜には、駆風作用(腸内のガスを追い出す作用)があり、また、紅茶のカテキンや、生姜のジンゲロンにはピロリ菌を殺す作用もある上ので、生姜紅茶を毎日3~4杯飲むことを実行したところ、翌日にはびっくりするはど大量の黒い便が出ました。
しかもそれが1日2~3回続き、ガスもよく出るようになり、ふくれていたお腹は徐々にペチャンコになりました。
なんと!2週間後には体重は3kg減少。体調も何となくよくなり、体が軽くなりました。
それに気をよくして1日4回、生姜紅茶を飲み続けたところ、腹満、げっぷ、腹痛はすっかりなくなってしまいました。
3ヶ月後には、始めたときから5kgも体重が減少しました。中年太りからの予期せぬダイエット効果に驚いているところです。胆のう、すい臓、胃ともに同じ消化器官という点がポイントですが。日ごろからかなりの健啖家で、暴飲暴食をしがちです。そのために、消化機能が全般的に低下していたものだそうです。
中年太りの原因はここにありました。生姜のジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオールなどの辛味成分は、胃液やだ液の分泌を促進し、腸のぜん動運動を活発にし、利胆作用(胆汁の分泌をする肝臓のはたらき) を促進して、胃腸全体のはたらきを改善します。
また、紅茶のカテキンによって、胃の中のピロリ菌の殺菌もできたはずです。ほかに、生姜紅茶の胃腸を温める作用のほか、さまざまな総合作用により、排便がよくなったことも胃腸のはたらきをよくすることに役立ったのでしょう。
家には「排気口」や「排水口」があるように、また、息を吐かないと空気が吸えないように、人間も含めたすべての物事において、「入れること」よりも「出すこと」のはうが大切なのです。したがって、肥満とは「出すこと」が十分にできていない状態と考えるべきだそうです。ようは食べ過ぎなのです。
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