水分を絞るダイエットイコール命も絞ってしまう

これまでダイエットといえば、食事制限だけでなく、水を飲まないことも必要だと思っていた人が多いのではないでしょうか。

歌手の西城秀樹さんはダイエット中に水分を制限したため、脳梗塞を起こして倒れてしまいました。カロリーコントロールは良かったのですが、それに見合った水分を摂っていなかったのです。

脳梗塞はダイエット中の激しい運動や、サウナに入ったりして多くの水分が失われ、脱水状態になる場合にも起こります。血液には、赤血球や血小板などの細胞成分があり、水分が失われると、血液が固まりやすくなります。脳梗塞は血液が固まることで起こるから、無理なダイエットで水分が極端に失われた場合には脳梗塞が起こりやすいという理屈になります。

西城秀樹さんが体調不良を訴えたときにも、水分を補給せず長時間サウナに入っていたというのです。ダイエットどころか、脱水症状を起こしていたのでしょう。

水分を体外に出すことによって起こる体重の減少が、体重の3%を超えると危険です。たとえば体重60 kgの人なら、1.8 kg相当を超えた水分を体外に出すと、脱水症状が進み血栓ができる可能性が膨らみます。

さらに、5%を超えると、熱中症で重篤な状態になる場合もあります。西城さんはダイエット時、食事を1回、400kcalに制限していたというのです。これは明らかに危険だったのは言うまでもありません。

肥満の人の場合、1日のカロリーを1200kcal以下に落とすこともありますが、やせた人が極端な食事制限をするのは危険です。

食事からの水分摂取量も減ってしまうからです。ダイエットを始めて、2 kgぐらいならすぐに減量できるのに、それ以降はなかなか減らないという経験をしたことがある人は多いはずです。この減量分の多くは水分です。

食べ物の全体量を減らすのではなく、栄養素のバランスを考えながら脂肪分だけを減らしたり、きちんと有酸素運動と並行して行なわなければならない効果はあがらない。脱水をダイエットと誤解するのは危険である。本当に体重が減るのは、脂肪が燃えてエネルギーが二酸化炭素と水に分解され、水分として出たときです。単にからだから水分だけ絞り出しても意味はないのです。

皮膚の潤いを失わないためにも、また、体調を崩さないためにも、十分な水分補給を心がけなければならない。ダイエット中でも、1日に1500~2000ccの水分摂取は必要です。

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