体内では心臓から送られてきた血液の一部である液体成分の血漿が毛細血管外の細胞間にしみ出しています。
血漿は、毛細血管外に出ることで組織液となり全身の細胞や祖組織に酸素や栄養分を運搬します。その後、二酸化炭素や老廃物を回収し、再び血漿として毛細血管へと取り込まれて、血液の一部として静脈を経て心臓に戻ります。
毛細血管で再吸収されなかった組織液の残りはリンパ管へ吸収されてリンパ液として運搬されます。
この組織液が処理されず、体内にたまるとむくみとなって現れます。とくに心臓から遠く血液の流れが悪くなりやすい脚には組織液が余分な水分としてたまりやすくむくみやすいのです。
では原因と予防です。
まずひとつめが「運動不足による筋力の低下」です。毛細血管から静脈に流れる血液や、リンパ管内のリンパ液は、周りの筋肉により押し出されて流れていきます。
しかし、その筋力が低下すると、押し出す力が弱< なり、流れが滞るためむ< みが生じます。
そこで、まずは筋力(大腿部やふくらはぎの筋肉)をつけることが大切です。スクワットやつま先立ち運動などで鍛えるとよいでしよう。家事やちょっとした合間につま先立ちをするなど、日々の生活の中でもこまめな運動で十分鍛えることができます。
ふたつめが「体の冷え」です。体が冷えると血液やリンパ液の循環が悪< なり、細胞間に組織液がたまりやす< なります。ビールや清涼飲料水、果物などの冷たい飲食物のとりすぎに注意して、体を冷やさないようにしましよう。
また、冷房が効きすぎたオフィスなどの空間に長時間いることで、冷えからくるむ<みに悩む女性は多いです。ひざ掛けや1枚羽織るものを用意するなど衣服の工夫にも心がけましょう。
3つめが「就寝時の過剰な水分摂取」です。体内の水分は、腎臓の働きにより不要な水分などが老廃物として体外へ排出される仕組みになっています。しかし、睡眠中は尿をためる働きが高まり体外への排出が抑制されます。
むくみについてはこちら
http://www5a.biglobe.ne.jp/~wahuu/dropsy/
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