ダイエットをしている人が食べる料理に野菜サラダがあります。生の野菜は、あっさりしているから脂肪分が少なく、野菜はカロリーが低いという思い込みがあるからでしょう。しかし、「ドレッシング」と、「生野菜」という落とし穴がそこにあるのに気づいていない人が多いのです。
まず、ドレッシングを見てみましょう。ドレッシングは油が半分程度、あるいはそれ以上を占めます。セパレート型(油と水が分離していて、使う前に振って混ぜ合わせるタイプ) と乳化型( マヨネーズのように、油と水が一体となっているもの) とがあります。セパレート型の方がやや油が少ないが、いずれにしても、脂肪含有率が40% 程度ある。さらに、マヨネーズに至っては70% が油です。
もし、100グラム食べたとすると、ドレッシングで約400キロカロリー、マヨネーズだと700キロカロリーにもなってしまいます。もちろん実際は1食に100グラムもドレッシングやマヨネーズは使いませんが、それでも、大さじ2杯程度は使用しています。これは約30グラムですから、ドレッシングで100キロカロリー、マヨネーズで200キロカロリー程度はとってしまうことになります。
しかも、セパレート型のドレッシングだといくらか器に残りますが、乳化型ドレッシングやマヨネーズでは付着性がよいから器に残らず、ほとんどサラダで一緒にとってしまうことになります。
200キロカロリーといえば、茶碗の大きさにもよるが、ご飯を茶碗一杯食べた程度のカロリーとほぼ同じです。これに、クロワッサンのような脂肪分の多いパンを1個食べると、プラス200キロカロリー、それに牛乳をコップ1杯飲むと100キロカロリーが加わり、合計で500キロカロリーです。
さらに、ポテトサラダのようなものが添えてあれば、マヨネーズをしっかり使うから、もう200キロカロリー以上が加わり、700キロカロリー以上になってしまいます。自分の家でつくるならドレッシングの量などを加減できますが、外食などではそれができないから、あっさりした野菜サラダも、意外なほどカロリーが高くなってしまうのです。
若い女性がダイエットしたい場合、1日1600キロカロリー程度に抑えたいので、1食では500キロカロリー程度にしておきたいところです。したがってこうした食べ方ではダイエットどころではなく、食べすぎになってしまうのです。
油は油でも質のいい油の場合、ダイエット向きだっだりします。油を味方にする
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