「免疫力」と一致するもの

もう手の施しようがないといわれた人がたくさん来院します。そうした患者さんに、治療の一助として乳酸菌の粉末食品を飲んでもらったところ、症状が改善した例が数多くあります。
2008 (平成20年)年春に来院されたAさん( 仮名・女性)は、当時60歳。肺ガンで別の病院に入院していましたが、もはや助かる見込みはないといわれ、本人も死を覚悟していました。しかし「何か治療を受けたい」という気持ちで、こちらを訪れたのです。来院されたときは、味覚がなく、食欲も落ちていて心身ともに大変弱った状態でした。

そこで、私はAさんに通常の治療を行いながら、乳酸菌の粉末食品を毎日3回、1回1~2袋ずつ飲んでもらうようにしました。すると、Aさんの状態は目に見えてよくなっていきました。食欲が出て、表情も見違えるほど生き生きとしてきたのです。
半年後、さらに免疫力(病気から体を守る力)を強めるために、私は安藤さんに好きなことをやってみるよう提案しました。
人は楽しい時問を過ごすことで、免疫力が一気にアップするのです。Aさんは旅行に行きたいといい、家族で軽井沢旅行を楽しんできました。食事さえできない状態だったのが、旅行を楽しめるほど元気になったのです。最近撮ったAさんのレントゲン写真では、ガンがほぼ消えていて、炎症の跡が広がっているだけです。

現在は、通院しながら乳酸菌の粉末食品を飲んでもらっていますが、元気に人生を楽しむ毎日が続いています。

また、抗がん剤の副作用が軽減した例もあります。Tさん(仮名・女性)は、直腸ガンを発症し、それが肺と肝臓に転移。手術を4回受けましたが完治せず、2007年6月、来院されました。
当時58歳でした。抗ガン剤治療を行うとともに、新型乳酸菌を毎日3回飲んでもらいました。すると、前の病院のときに比べて抗ガン剤の副作用が驚くほど軽くなり、Tさんは大変喜びました。そして、ガンのほうも徐々に改善し、1年ほどたった2008年7月には、ガンが縮小し、中には消失したものもあることがCT ( コンピューター断層撮影) で確認できたのです。もちろん、乳酸菌の粉末食品が誰のガンにも同じように働くわけではありませんが、治療の一助として試してみる価値は大きいと考えています。

乳酸菌が免疫力(体を病気から守る力)を強めるしくみには、腸が大きくかかわっています。だからといって、乳酸菌は大腸ガンだけに働くわけではありません。乳ガンや胃ガンなど、さまざまなガンの治療に乳酸菌を活用しています。
すると、1~2ヶ月で症状が改善する患者さんが多数いらっしゃいます。乳酸菌には、形が棒状のものと球状のもの の2種類があります。市販のヨーグルトに含まれるビフィズス菌などは、球状のものになります。棒状にも優れた働きはありますが、免疫力を強める働きに関しては、棒状の乳酸菌よりも球菌のほうが強力といわれます。
しかも、球菌は棒状の乳酸菌に比べて大きさが約5分の1と小さく、同じ量をとった場合、一度に大量の菌を体内に摂取できるのです。
乳酸菌(EF-621K菌)も、球菌の一種です
乳酸菌は生菌よりも死菌のほうが、より効率よく大量にとることができると述べました。
乳酸菌の粉末食品をとってもらっていますが、これは熱処理して乾燥させた死菌を、粉末状にしたものです。

球菌で、しかも死菌ですから、より大量に摂取することができ、免疫力を強める力も大きいというわけです。この乳酸菌の粉末食品が、どれくらい免疫力を強めるかを調べた実験があります。まず、乳酸菌の粉末食品が、TNFの産出をどの程度増やすのかを加調べました。TN Fは、免疫を担う自H人皿球の一鎌性であるマクロファージ(大食細胞)が作り出すサイトカイン(生理活性物質) です
。この量が多いほど、マクロファージが活発だということになります。2本の試験管にそれぞれマクロファージを入れ、1本には乳酸菌の粉末食品を、もう1本には病院で使っている免疫賦活剤を添加。そして数時問後、それぞれのTNF産出量を比べました。
すると、乳酸菌の粉末食品のTNF産出量は、免疫賦活剤のそれと同程度か、より以上の値を示しました。すなわち、乳酸菌の粉末食品は、ガンの治療薬並みか、それ以上にマクロファージの働きを強めることがわかったのです。また、ネズミを用いた実験でも、乳酸菌の粉末食品にはガンの増大を抑える働きが認められました。中には、乳酸菌の粉末食品によって、ガンゆが治癒に向かった、箋スミもいたそうです。このように、乳酸菌の粉末食品に免疫力を強める働きのあることは、専門家による実験で実証されているのです。

日本人に大腸ガンが急増しています。ここ何年かは特に増加傾向にあります。そうした患者さんに、10前から、手術などの通常の治療に加えて、粉末状の特殊な乳酸菌をすすめています。その結果、ガンが大幅に改善したり、再発や転移を防げたりしている人が、現れるようになりました。

乳酸菌をガン治療の一助に活用する病医院は、全国的に増えつつあります。乳酸菌がガン治療に力を発揮するのは、免疫力(体を病気から守る力)を強める働きがあるからです。
専門家による実験では、免疫力を強める強力な働きのあることが実証されています。現在、ガンだけでなく、さまざまな病気が人間の健康を脅かしています。そうした中で改めて見直さなければならないのは体に本来備わっている免疫の働きです。免疫とは、体内の病原体やガン細胞などを退治して、私たちの体を病気から守ってくれるしくみのです。

そのしくみを担う最も重要な器官が、実は『腸』なのです。腸は食べ物を消化・吸収するだけでなく、無数の免疫細胞によって、病気から体を守ってくれています。
腸を若返らせて活発に働かせることができれば、さまざまな病気を退けることができるのです。腸内には、100兆個以上の腸内細菌が生息しているといわれています。
これらの腸内細菌は、体に有用な働きをする善玉菌と、害をもたらす悪玉菌に大別されます。腸を若返らせるためには、腸内に乳酸菌をはじめとした善玉菌を増やさなければなりません。善玉菌が惑玉菌よりも優勢なら、おなかの調子がよくなるだけでなく、免疫力も強まるのです。そのしくみは、次のとおりです。免疫細胞にはさまざまなものがありますが、最も重要な働きをするのが、ヘルパーT細胞です。
ヘルパーT細胞には、ガンに対抗するTh1と、たんばく質などに対抗するTh2があります。この2つは、どちらか一方が活性化すると、もう一方の働きが抑制されるという問係にあります。
そのため、悪玉菌がたんばく質を分解したときにできる有害物質が増えると、Th2が活性化され、逆にThlの働きが衰えて、ガンに対抗する免疫力が低下します。また、惑玉菌が優勢になって腸内に有害物質が増えると、それに対抗するために、血液中の白血球が活性酸素(酸化力の強い酸素)を大量にまき散らします。こうした有害物質や活性酸素は、血液によって全身に運ばれ、細胞の新陳代謝(古いものと新しいものの入れ替わり)を妨げたり、細胞を傷つけたりします。それがガンやアレルギーなど、さまざまな病気を引き起こす原因になるのです。以上のように、腸を活性化して免疫力を強め、ガンをはいレめとするさまざまな病気を退けるには、腸内の最近を
増やすことが重要なのです。

腸内の善玉菌を増やすには、ヨーグルトなど、乳酸菌を多く含む食品を積極的に食べることが肝心です。特にガンの患者さんは、乳酸菌を大量に摂取して、免疫力を飛躍的に強める必要があります。乳酸菌はまた、腸の免疫細胞を直接刺激して免疫力を強めます。これは体内の全免疫細胞のうち、約6割が腸(小腸)に集中しているからです。

乳酸菌の働きは、細胞壁に含まれている成分(多糖類)によって生み出されています。その成分がバイエル板に取り込まれることで、小腸の免疫にかかわる働きを刺激し、免疫力を強めるのです。また、この成分は熟に強いので、乳酸菌が加熱によって死んでもその働きは変わりません。さらに、乳酸菌そのものが腸内の善玉菌のエサになって、善玉菌を増やすと考えられています。乳酸菌を大量にとるには、生きた菌よりも、死菌をとるほうが効率的です。
例えば、市販のヨーグルトの場合、 乳酸菌の生菌が含まれていますが、死菌なら同じ量をとった場合、 さらに大量の乳酸菌がとれるのです。しかも、大量の乳酸菌を生菌でとると、下痢になる場合がありますが、死菌ならその心配はありません。こうした優れた働きが明らかになってきたため、乳酸菌の粉末状の死菌を、ガン治療に活用する病医院が増えているのです。

ガン退治にはビタミンが必須

ガンという病気が日本人に増えた原因に、食生活の欧米化があることは、誰にも疑う余地はないでしょう。日本人の食生活は、昭和30年代に野菜や豆類などが中心の食事から、肉類など脂肪の多い欧米型の食事へと急速に変化しました。
それ以降というもの、ガンになる日本人が増えだし、特に乳ガンや大腸ガン、車止蹴ガンといった欧米人に多く見られたガンが、日本人にも増えてきたのです。
しかし、この事実を問くと、みなさんの中には「やはり肉類の食べ過ぎがガンの原因だろう」と考える人が多いのではないでしょうか。
それは問違いではありませんが、もう1つ、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、ガンという病気は、実は栄養失調も原図になっているのです。

この飽食の現代に栄養失調などあるわけがないと思われるかもしれませんが、ここでいう栄養とは、ビタミンやミネラル(無機栄養素)、食物繊維、ポリフェノール(植物の色素成分) などのこと。これらの栄養がガンの予防や治療に役立つことは、世界じゅうの研究でわかっています。
また、体内の細胞を傷つけてガン化させる活性酸素(酸化力の強い酸素)を除去する働きもあります。つまり、ビタミンやミネラルなどの撚恥量の不足が、ガンを招く一因とも考えられるのです。日本人が苦からよく食べてきた食事には、緑黄色野菜や根菜・豆類が食材として使われ、これらの食材にはビタミンやミネラルなどの栄養が豊富に含まれています。

しかし、食事が欧米化するにつれて野菜を食べる量が減り、ビタミンやミネラルの摂取量が不足することで、ガンが増えてきたとも考えられるわけです。逆をいえば、ビタミンやミネラルを積極的に補うようにすればガンは防げるし、すでにガンにかかっている人でも十分に対抗することができるはずです。

ビタミンやミネラルの豊富な野菜や果物を、ガンの治療に活用している食事療法があります。それは、ドイツ人医師が考案した「ゲルソン療法」です。欧米では、ゲルソン療法はとても有名なガンの治療法です。このゲルソン療法によって実際にガンを克服した人が、欧米などでは何千人もいるといわれています。
博士は、ガンを全身の病気ととらえ、ガンになる根本原図を栄養障害と代謝障害(代謝とは体内で行われる化学反応)と考えました。前に述べたように、現代人の多くは、動物性たんばく貿や脂肪を多くとり、ビタミンやミネラルをとる量が不足しています。つまり、栄養のとり方が偏った食生活を、しているわけで、これが栄養障害です。
また、私たちが呼吸をするのも、体を動かすのも、食べた物を消化吸収するのも、代謝がかかわっています。

代謝の機能が衰えれば、免疫力(病気から体を守る力)や自然ゆ治癒力(健康な状態を取り戻そうとする体の働き)も低下し、ガンにつけねらわれることになります。この代謝の機能に必要なのが、酵素(体内の化学反応を助ける物質)と、酵素の働きを助けるビタミンやミネラルです。したがって、ゲルソン療法では、次のような食事の原則が決められています。<ul><li>食事の中心は生の野菜と果物、精白していない穀類。</li><li>野菜ジュースを1 回200~300ccずつ、1 日に13回飲む。</li><li>たんばく質は植物性のものでとり、ガンの原因になる動物性たんぱく質はとらない(例外は、低脂肪チーズや低脂肪ヨーグルトのみ)。ガンを増殖させる塩分や脂肪はとらない。</li><li>アルコールやカフェイン、タバコ、滞製された砂糖、人工添加物の禁止。</li></ul>

そのほか、肝臓の解毒を促すためのコーヒー浣腸と、甲状腺ホルモンの働きを向上させるヨード剤や、細胞内でのナトリウムとカリウムのバランスを整えるカリウム剤の摂取なども、必要とされています。
そして、ガンを治し、再発や転移を防ぐためには、こうした厳格な食事療法を最低でも2~3年は続けるべきとしています。
しかし、ゲルソン療法は、食べてはいけない食品の区別をはじめ、厳格な制約があります。
最初は、制約が厳しすぎて、一般には長続きしない場合が多いのです。そこで私は、ゲルソン療法を簡略化し、家庭で実践しやすい形に変えたものなども登場しています。

金時しょうがで冷え改善

兵庫県に住むOさん(38歳・主婦) は30歳を過ぎたころから、冷え症で悩むようになりました。いつも末梢の手足が冷たく、入浴して体を温めても、川分ほどでまた体が冷えてしまいます。1年の半分以上は、寝るときに湯たんぽを使っていたそうです。夏でも靴下をはかないと、足が冷えて眠れませんでした。「手足の冷えはつらく、足先はいつもしびれるような感じがします。
寝つきも悪く、一度寝入っても、体が冷たくて目が覚めてしまうことがよくありました」Oさんは、5年ほど前直径3~4cmンの子宮筋腫が見つかりました。生理のときの出血量が多く、生理痛もつらい状態が続いていました。

医師からは、子宮筋腫がこれ以上大きくなったら手術が必要になるかもしれないといわれていたそうです。

さらにOさんは、数年前、胸にしこりがあることに気がつきました。「乳ガンではないかと、とても不安になりました。ガンが多い家系ということもあり、ガンと診断されることが怖くて、病院で検査を受けることもできずにいたのです」そんなとき、Oさんは、伯母さんから金時ショウガをすすめられました。その伯母さんはガンの闘病中で、やはり冷え症だったのですが、金時ショウガをとるようになってから冷え症が治り、ガンも小康状態で体調がよくなっていたそうです。
Oさんは、体が冷えると免疫力(病気から体を守る力) が下がってよくないのかもしれないと思い、金時ショウガをとってみることにしました。
金時ショウガをとり始めて3ヶ月ほどたったころ、大久保さんは体に冷えを感じなくなnソました。寝つきもよくなり、夜はぐっすりと眠れるようになったといいます。そして半年ほどたったころには、生理時の出血が減り、生理痛も軽くなってきました。

同時に、胸のしこりがだんだん小さくなってきて、1年後にはなくなってしまったのです。そしてつい最近、子宮筋腫が小さくなったので、もう手術の必要はないと医師にいわれました。

Oさんは、料理でもなるべくショウガを使うよう工夫しました。新ショウガが出まわる初夏には、甘酢漬けをたくさん作るなどして、食事からもショウガを多くとるようにしているそうです。「バッグにはいつも金時ショウガを入れておき、外食したときも、食後に必ず金時ショウガをとるようにしています。うちはガンが多い家系なので、いつもガンの不安があったのです。でも金時ショウガのおかげで、そんな不安は消えました。もちろん、これからも金時ショウガをとり続けります。と言っています。

金時しょうがは内側から温める

冷えを解消するには、体を外側から温める以外にも、内側からも温めれば、より保温効果が高まり、免疫力(病気から体を守る力)もいっそう強まります。
体を内側から温める方法としておすすめなのは、ショウガをとることです。ショウガは、米国国立ガン研究所が推奨する「ガン予防食」の一つにも挙げられています。最近では、女性特有の乳ガンなどの予防や再発防止にも、ショウガの働きが注目されているのです。

体の冷えを取る効果を調べるため、ネズミを使った次のような実験を行いました。ネズミの体温は通常、37~38度ですが、セロトニンという神経伝達物質(神経細胞どうしの情報を連絡する物質)を与えると、体温がおよそ2度下がります。
こうして体温を下げた、ネズミに、冷え症の改善に使われる何種類かの漢方薬を与えました。その結果、体温の回復効果が最も大きかったのは、ショウガでした。実はショウガは、料理の味を引き立てる香辛料以外に、古くから漢方薬や民問発としても利用されてきた食品なのです。ショウガのルーツ(起源)は、インドからマレー半島にかけてのアジア熱帯地域といわれています。

中国では、ショウガは生薬(植物・動物・鉱物の一部を乾燥させたもの)として親しまれ、漢方薬の材料としても珍重されました。日本では、奈良時代にカゼの特効薬としてショウガが用いられたという記録が残っています。

西洋でも、保温や消化促進・解熱・鎮痛などの民問薬として用いられてきました。ショウガには、辛み成分のショウガオールやジンゲロール、滞油成分のガラノラクトンといった成分が多く含まれています。これらの成分が多ければ多いほど、体の冷えを取る働きが高まります。私たちの体が冷えるしくみには、神経伝達物質のセロトニンや、体のさまざまな働きを調節するプロスタグランジンというホルモンが問係しています。セロトニンは、血液中の血小板に含まれていて出血を止めたり、血管の筋肉を強く収縮させたりする働きをします。

一方のプロスタグランジンには、いくつかの種類があり、ある種のものは血管を収縮させる働きをします。つまり、セロトニンやプロスタグランジンが働けば、血管が収縮して血流が惑くなるので、体が冷えるわけです。

これに対し、ショウガに含まれるジンゲロールやガラノラクトンは、セロトニンの働きを打ち消したり、プロスタグランジンの生成を阻害したりして、血管の収縮を抑えます。こうした成分の働きによって血流が促され、体が内側から温まるのです。

ひと口にショウガといっても、根ショウガや土ショウガ、谷中ショウガなど、さまざまな種類が市販されています。このほか、品種改良によって誕生した、日本固有の「金時ショウガもあります。金時ショウガは、ふつうのショウガに比べて小しぶりで、


切り口が濃い黄色をしているのが特徴。実は、この金時ショウガには、ショウガオールやジンゲロール、ガラノラクトンなどの成分が、抜群に多く含まれているのです。ふつうのショウガに比べて約4倍のガラノラクトンが含まれ、ショウガオールやジンゲロールも圧倒的に多いことがわかったのです。このことから、金時ショウガは、冷えを取り除いて体を温め、免疫力を強める働きが特に大きいと考えられます。

冷え症も腹巻きで改善できる

大阪府に住むHさん(39歳) は、20 代のころから冷え症に悩まされてきました。夏でも冷房の入った部屋にいると、おなかが冷えて、体調を崩すことがよくあったそうです。そんなHさんが、保温力の強いセラミックスを織り込んだ新型の腹巻きを知人にすすめられたのは、今年の初夏のことでした。

「腹巻きなら、手軽に使えていいと思いました。ふつうの腹巻きは厚手で、着けるとモコモコしますが、この新型の腹巻きは、薄手で締めつけ感もなく、着け心地がとてもいいのです。汗をかいても蒸れません。そこで夜、直接肌に着けて寝ることにしました。そうしたら、その日からおなかが冷えなくなり、下痢もしなくなったのです。

実は今年、Hさんの68歳になるになるお母さんに初期の肺ガンが見つかり、手術を受けることになったそうです。「元気すぎるほどだった母がガンだというので、驚きました。母も冷え症でしたから、そのせいで免疫力(病以気から体を守る力) が低下して、ガンになったのではないかと思いました。
1度体温があがればかなり免疫力がアップすると聞き、腹巻きも試すようになりました。

夏は腹部の冷えから全身の冷えを招く

今、体の冷えで悩む人が増えています。体が冷えると、全身の血流が悪化して、自律神経(意志とは無問係に内臓や血管の働きを支配している神経) の働きが低下します。さらに免疫力(病気から体を守る力)も衰えてしまうので、一層こりや腰痛・商痛などの不快症状から、高血圧・動脈硬化(動脈の老化)、さらにはガン・心臓病・脳卒中といった大病まで招きやすくなるのです。女性の場合は、冷えが生理痛や生理不順・子宮筋腫・子宮内膜症といった婦人病を引き起こすことも少なくありません。冷えの中でも、腹部の冷えは問題です。腹部の深部体温(皮膚温とは違,て体の深部の温度) が低下すると、腹部に収まっているたくさんの内臓が打撃を受け、その働きが悪くなります。
すると、骨盤の周囲の血流が惑くなり、子宮や卵巣に異常をきたすことが多くなるのです。健康な人の腹部の深部体温は、平均すると36.5度C前後。血流が悪化し、自律神経が乱れている人は、深部体温が1~2度も低くなっています。
こうした俗体温の人や冷え症の人は、一年じゅう、手足が冷えて眠れないなど、つらい症状を抱えています。ことに夏は、冷たい飲食物のとりすぎ、冷一府の利きすぎ、入浴をシャワーですますといったことが多くなり、それが腹部の冷えを感化させます。体の冷えを防ぐには、腹部を温めることが効果的です。体温が下がってくると、全身の血液は、腹部の深部にある内臓に体熱を送ろうとして腹部に集まりやすくなり、体温はさらに下がります。反対に、腹部を温めると、全身の血流がよくなり、体温も高くなります。すると、自律神経の働きがよくなり、免疫力も高まります。
その結果、それまでの不快症状や病気なども改善されるのです。腹部を温めるには、腹巻きがおすすめ。実際に、私が冷え症に悩む女性数人に腹巻きを着けてもらい、体温の変化を調べたところ、全員の体温が上がっていたのです。
腹巻きを着けて数過問で、冷え症が解消した人も少なくありません。腹巻きの利点は、いつでむ手軽に身に着けられること。冷え症の人は、夏でも体が冷えています。だからといって、真夏に厚着をするわけにもいきません。その点、腹巻きなら手軽に、しかも快適に冷えを防ぐことができます。
最近では、腹巻きで、色やデザイン、素材にもこだわった、さまざまな腹巻きが市販されています。また、セラミックを織り込んで保温効果を高めた新素材の腹巻きなども登場しているようです。
冷えを防げる保温効果の高いものがおすすめです。

冷えているか冷えていないかは下腹でわかる

体が冷えると、免疫力(病気から体を守る力)が低下し、ガン細胞が増殖しやすくなります。特に女性は、体に筋肉が少なく、脂肪が多いため、男性に比べて体が冷えやすいといえます
。筋肉は、発熱の4潮を受け持つ体温製造器官であり、脂肪は、いったん冷えると温まりにくいからです。暑い夏でも、体が冷えている人は意外と多いもの。「手足が冷たい」「背すじや腰に寒けを感じる」といった症状があれば、体が冷えている証拠です。しかし、こうした冷えの自覚症状が現れないことも、少なくありません。前の記事で述べたように、体が冷えているかどうかは、午前川時に体温を測ればわかります。このとき36・5度C以下であれば、体が冷えていると考えてください。とはいえ、職場や家庭で、午前10時に体温を測るのは難しいという人も多いことでしょう。その場合は、朝起きたときに、手のひらで自分のおなかを触ってみましょう。おなか全体がひんやりと冷たかったり、ヘソの上側に比べて下腹( ヘソの下側) が冷たくなっていたりする人は、体が冷えていると考えられます。実は、おなかはもともと、体の中でも特に冷えやすく、体の冷えが現れやすい場所といえるのです。

おなかは、下半身を巡った血液が再び心臓に戻っていく通り道に当たります。つまり、下半身で冷やされた血液によって、おなかは常に冷やされることになるのです。さらに、おなかには便や尿が絶えず停滞しています。
便や尿が排泄されるときにも腸や勝胱から体温が奪われ、おなかが冷やされます。そのため、おなかには体の冷えが現れやすいのです。

おなかが冷えると、腸管(小腸)の働きも衰えます。腸管には、免疫力を担うリンパ球の7割集まっています。免疫力の中枢ともいえる腸管が衰えれば、当然、免疫力も低下し、ガンなどの病気が発生・再発しやすくなります。病気を退けてくれる免疫力を高めるには、おなかの冷えを取り除く必要があります。
おなかを冷やさない工夫や、温める方法はいろいろありますが、私がおすすめするのはカイロです佃市販の使い捨てカイロを下ま腹に限るだけで、効果はてきめん。腰の後ろ側にもカイロを貼れば、おなかや腰がポカポカと温まって、その熱が下半身から全身へと広がっていきます。
実際、体を温める温熱療法は、病院で行われるガンの治療にも取り入れられているのです。ただし、カイロを直接肌に当てつづけると、低温やけどを起こすおそれがあります。下着の上から当てたり、腹巻きの内側に入れたりして使うといいでしょう。

冷えの有無は下腹でわかる

体が冷えると、免疫力(病気から体を守る力)が低下し、ガン細胞が増殖しやすくなります。特に女性は、体に筋肉が少なく、脂肪が多いため、男性に比べて体が冷えやすいといえます。
筋肉は、発熱の4割を受け持つ体温製造器官であり、脂肪は、いったん冷えると温まりにくいからです。

暑い夏でも、体が冷えている人は意外と多いもの。「手足が冷たい」「背すじや腰に寒けを感じる」といった症状があれば、体が冷えている証拠です。しかし、こうした冷えの自覚症状が現れないことも、少なくありません。前の記事で述べたように、体が冷えているかどうかは、午前川時に体温を測ればわかります。このとき36.5度C以下であれば、体が冷えていると考えてください。
とはいえ、職場や家庭で、午前10時に体温を測るのは難しいという人も多いことでしょう。その場合は、朝起きたときに、手のひらで自分のおなかを触ってみましょう。おなか全体がひんやりと冷たかったり、ヘソの上側に比べて下腹( ヘソの下側) が冷たくなっていたりする人は、体が冷えていると考えられます。実は、おなかはもともと、体の中でも特に冷えやすく、体の冷えが現れやすい場所といえるのです。

おなかは、下半身を巡った血液が再び心臓に戻っていく通り道に当たります。つまり、下半身で冷やされた血液によって、おなかは常に冷やされることになるのです。さらに、おなかには便や尿醐那脚澗机㍍的閃いⅧ腸や勝胱から体温が奪われ、おなかが冷やされます。そのため、おなかには体の冷えが現れやすいのです。

おなかが冷えると、腸管(小腸)の働きも衰えます。腸管には、免疫力を担うリンパ球の7割が集まっています。免疫力の中枢ともいえる腸管が衰えれば、当然、免疫力も低下し、ガンなどの病気が発生・再発しやすくなります。
病気を退けてくれる免疫力を高めるには、おなかの冷えを取り除く必要があります。おなかを冷やさない工夫や、温める方法はいろいろありますが、私がおすすめするのはカイロです佃市販の使い捨てカイロを下ま腹に限るだけで、効果はてきめん。
腰の後ろ側にもカイロを貼れば、おなかや腰がポカポカと温まって、その熱が下半身から全身へと広がっていきます。実際、体を温める温熱療法は、病院で行われるガンの治療にも取り入れられているのです。ただし、カイロを直接肌に当てつづけると、低温やけどを起こすおそれがあります。下着の上から当てたり、腹巻きの内側に入れたりして使うといいでしょう。