金時ショウガでガンの再発も免れた

兵庫県に住むMさん(70歳・飲食店経営) は、昨年6月、胆のうガンの手術を受けました。早期だったため、無事に手術でガンを取り除くことができ、2過問で退院。1ヶ月後には、仕事を再開することができたそうです。
手術は成功し、1ヶ月に1度の検診でも、今のところ転移などの異常はありません。

しかし、体調はあまりいいとはいえず、Mさんはいつもガンの再発を心配していました。「もともと体が冷えやすいほうだったのですが、手術後は、さらに体が冷えやすくなったような気がしました。冷え症は女性に多く、男性には少ないといわれますが、私はかなりの冷え症です。いつも足が冷えているので、寝るときには靴下をはいていないと眠れないほどです」自宅では、夏でもほとんど冷房をつけることはないというMさん。

しかし、お店ではそうもいかず、ずっと冷房をつけているので、体が冷えることが多いそうです。
体が冷えているせいか、夏でもカゼを引きやすく、それこそ一年中風邪を引いていました」仕事に復帰したものの、松葉さんは、依然として体調のよくない状態が続いていました。そんなとき、お店のお客さんから「金時ショウガは体を温めるから、手術後で弱っている体にはきっといいと思う」と、アドバイスされたそうです。

Mさんには、体調がよくない状態が続いてしまうと、ガンが再発するのではないかという不安がありました。そこで、すぐに金時ショウガの粒食品を購入。1日3回、食後にとることにしました。「金時ショウガをとり始めてすぐに、体が冷えにくくなっていることを実感しました。

夜も、ぐっすりと眠れるようになったのです。そして3ヶ月ほどたったころ、一度もカゼを引いていないことに気がついたのです。子供のころからカゼばかり引いていた私にとって、これはすごいことでした」

Mさんが金時ショウガをとり始めて1年ほどたちますが、一度もカゼは引いていないとのこと。手術直後は、仕事をきちんと続けられるかどうか心配でしたが、一度も休むこともなく、元気な生活を送っています。夏の冷房も、これまでの年と比べれば、あまりつらいと感じなくなったそうです。

「月1回だった検診も、今では3ヶ月に1回になっています。とても体調がよく、ガンが再発する不安も、すっかりなくなりました。本当に、金時しょうがには感謝しています」

最後に、金時しょうがは、ガンや冷え症の治療薬ではありません。病院での検査や治療をきちんと受けたうえで、予防の一助としてお役立てください。

金時しょうがで冷え改善

兵庫県に住むOさん(38歳・主婦) は30歳を過ぎたころから、冷え症で悩むようになりました。いつも末梢の手足が冷たく、入浴して体を温めても、川分ほどでまた体が冷えてしまいます。1年の半分以上は、寝るときに湯たんぽを使っていたそうです。夏でも靴下をはかないと、足が冷えて眠れませんでした。「手足の冷えはつらく、足先はいつもしびれるような感じがします。
寝つきも悪く、一度寝入っても、体が冷たくて目が覚めてしまうことがよくありました」Oさんは、5年ほど前直径3~4cmンの子宮筋腫が見つかりました。生理のときの出血量が多く、生理痛もつらい状態が続いていました。

医師からは、子宮筋腫がこれ以上大きくなったら手術が必要になるかもしれないといわれていたそうです。

さらにOさんは、数年前、胸にしこりがあることに気がつきました。「乳ガンではないかと、とても不安になりました。ガンが多い家系ということもあり、ガンと診断されることが怖くて、病院で検査を受けることもできずにいたのです」そんなとき、Oさんは、伯母さんから金時ショウガをすすめられました。その伯母さんはガンの闘病中で、やはり冷え症だったのですが、金時ショウガをとるようになってから冷え症が治り、ガンも小康状態で体調がよくなっていたそうです。
Oさんは、体が冷えると免疫力(病気から体を守る力) が下がってよくないのかもしれないと思い、金時ショウガをとってみることにしました。
金時ショウガをとり始めて3ヶ月ほどたったころ、大久保さんは体に冷えを感じなくなnソました。寝つきもよくなり、夜はぐっすりと眠れるようになったといいます。そして半年ほどたったころには、生理時の出血が減り、生理痛も軽くなってきました。

同時に、胸のしこりがだんだん小さくなってきて、1年後にはなくなってしまったのです。そしてつい最近、子宮筋腫が小さくなったので、もう手術の必要はないと医師にいわれました。

Oさんは、料理でもなるべくショウガを使うよう工夫しました。新ショウガが出まわる初夏には、甘酢漬けをたくさん作るなどして、食事からもショウガを多くとるようにしているそうです。「バッグにはいつも金時ショウガを入れておき、外食したときも、食後に必ず金時ショウガをとるようにしています。うちはガンが多い家系なので、いつもガンの不安があったのです。でも金時ショウガのおかげで、そんな不安は消えました。もちろん、これからも金時ショウガをとり続けります。と言っています。

金時しょうがは内側から温める

冷えを解消するには、体を外側から温める以外にも、内側からも温めれば、より保温効果が高まり、免疫力(病気から体を守る力)もいっそう強まります。
体を内側から温める方法としておすすめなのは、ショウガをとることです。ショウガは、米国国立ガン研究所が推奨する「ガン予防食」の一つにも挙げられています。最近では、女性特有の乳ガンなどの予防や再発防止にも、ショウガの働きが注目されているのです。

体の冷えを取る効果を調べるため、ネズミを使った次のような実験を行いました。ネズミの体温は通常、37~38度ですが、セロトニンという神経伝達物質(神経細胞どうしの情報を連絡する物質)を与えると、体温がおよそ2度下がります。
こうして体温を下げた、ネズミに、冷え症の改善に使われる何種類かの漢方薬を与えました。その結果、体温の回復効果が最も大きかったのは、ショウガでした。実はショウガは、料理の味を引き立てる香辛料以外に、古くから漢方薬や民問発としても利用されてきた食品なのです。ショウガのルーツ(起源)は、インドからマレー半島にかけてのアジア熱帯地域といわれています。

中国では、ショウガは生薬(植物・動物・鉱物の一部を乾燥させたもの)として親しまれ、漢方薬の材料としても珍重されました。日本では、奈良時代にカゼの特効薬としてショウガが用いられたという記録が残っています。

西洋でも、保温や消化促進・解熱・鎮痛などの民問薬として用いられてきました。ショウガには、辛み成分のショウガオールやジンゲロール、滞油成分のガラノラクトンといった成分が多く含まれています。これらの成分が多ければ多いほど、体の冷えを取る働きが高まります。私たちの体が冷えるしくみには、神経伝達物質のセロトニンや、体のさまざまな働きを調節するプロスタグランジンというホルモンが問係しています。セロトニンは、血液中の血小板に含まれていて出血を止めたり、血管の筋肉を強く収縮させたりする働きをします。

一方のプロスタグランジンには、いくつかの種類があり、ある種のものは血管を収縮させる働きをします。つまり、セロトニンやプロスタグランジンが働けば、血管が収縮して血流が惑くなるので、体が冷えるわけです。

これに対し、ショウガに含まれるジンゲロールやガラノラクトンは、セロトニンの働きを打ち消したり、プロスタグランジンの生成を阻害したりして、血管の収縮を抑えます。こうした成分の働きによって血流が促され、体が内側から温まるのです。

ひと口にショウガといっても、根ショウガや土ショウガ、谷中ショウガなど、さまざまな種類が市販されています。このほか、品種改良によって誕生した、日本固有の「金時ショウガもあります。金時ショウガは、ふつうのショウガに比べて小しぶりで、


切り口が濃い黄色をしているのが特徴。実は、この金時ショウガには、ショウガオールやジンゲロール、ガラノラクトンなどの成分が、抜群に多く含まれているのです。ふつうのショウガに比べて約4倍のガラノラクトンが含まれ、ショウガオールやジンゲロールも圧倒的に多いことがわかったのです。このことから、金時ショウガは、冷えを取り除いて体を温め、免疫力を強める働きが特に大きいと考えられます。

冷え症も腹巻きで改善できる

大阪府に住むHさん(39歳) は、20 代のころから冷え症に悩まされてきました。夏でも冷房の入った部屋にいると、おなかが冷えて、体調を崩すことがよくあったそうです。そんなHさんが、保温力の強いセラミックスを織り込んだ新型の腹巻きを知人にすすめられたのは、今年の初夏のことでした。

「腹巻きなら、手軽に使えていいと思いました。ふつうの腹巻きは厚手で、着けるとモコモコしますが、この新型の腹巻きは、薄手で締めつけ感もなく、着け心地がとてもいいのです。汗をかいても蒸れません。そこで夜、直接肌に着けて寝ることにしました。そうしたら、その日からおなかが冷えなくなり、下痢もしなくなったのです。

実は今年、Hさんの68歳になるになるお母さんに初期の肺ガンが見つかり、手術を受けることになったそうです。「元気すぎるほどだった母がガンだというので、驚きました。母も冷え症でしたから、そのせいで免疫力(病以気から体を守る力) が低下して、ガンになったのではないかと思いました。
1度体温があがればかなり免疫力がアップすると聞き、腹巻きも試すようになりました。

夏は腹部の冷えから全身の冷えを招く

今、体の冷えで悩む人が増えています。体が冷えると、全身の血流が悪化して、自律神経(意志とは無問係に内臓や血管の働きを支配している神経) の働きが低下します。さらに免疫力(病気から体を守る力)も衰えてしまうので、一層こりや腰痛・商痛などの不快症状から、高血圧・動脈硬化(動脈の老化)、さらにはガン・心臓病・脳卒中といった大病まで招きやすくなるのです。女性の場合は、冷えが生理痛や生理不順・子宮筋腫・子宮内膜症といった婦人病を引き起こすことも少なくありません。冷えの中でも、腹部の冷えは問題です。腹部の深部体温(皮膚温とは違,て体の深部の温度) が低下すると、腹部に収まっているたくさんの内臓が打撃を受け、その働きが悪くなります。
すると、骨盤の周囲の血流が惑くなり、子宮や卵巣に異常をきたすことが多くなるのです。健康な人の腹部の深部体温は、平均すると36.5度C前後。血流が悪化し、自律神経が乱れている人は、深部体温が1~2度も低くなっています。
こうした俗体温の人や冷え症の人は、一年じゅう、手足が冷えて眠れないなど、つらい症状を抱えています。ことに夏は、冷たい飲食物のとりすぎ、冷一府の利きすぎ、入浴をシャワーですますといったことが多くなり、それが腹部の冷えを感化させます。体の冷えを防ぐには、腹部を温めることが効果的です。体温が下がってくると、全身の血液は、腹部の深部にある内臓に体熱を送ろうとして腹部に集まりやすくなり、体温はさらに下がります。反対に、腹部を温めると、全身の血流がよくなり、体温も高くなります。すると、自律神経の働きがよくなり、免疫力も高まります。
その結果、それまでの不快症状や病気なども改善されるのです。腹部を温めるには、腹巻きがおすすめ。実際に、私が冷え症に悩む女性数人に腹巻きを着けてもらい、体温の変化を調べたところ、全員の体温が上がっていたのです。
腹巻きを着けて数過問で、冷え症が解消した人も少なくありません。腹巻きの利点は、いつでむ手軽に身に着けられること。冷え症の人は、夏でも体が冷えています。だからといって、真夏に厚着をするわけにもいきません。その点、腹巻きなら手軽に、しかも快適に冷えを防ぐことができます。
最近では、腹巻きで、色やデザイン、素材にもこだわった、さまざまな腹巻きが市販されています。また、セラミックを織り込んで保温効果を高めた新素材の腹巻きなども登場しているようです。
冷えを防げる保温効果の高いものがおすすめです。

冷えているか冷えていないかは下腹でわかる

体が冷えると、免疫力(病気から体を守る力)が低下し、ガン細胞が増殖しやすくなります。特に女性は、体に筋肉が少なく、脂肪が多いため、男性に比べて体が冷えやすいといえます
。筋肉は、発熱の4潮を受け持つ体温製造器官であり、脂肪は、いったん冷えると温まりにくいからです。暑い夏でも、体が冷えている人は意外と多いもの。「手足が冷たい」「背すじや腰に寒けを感じる」といった症状があれば、体が冷えている証拠です。しかし、こうした冷えの自覚症状が現れないことも、少なくありません。前の記事で述べたように、体が冷えているかどうかは、午前川時に体温を測ればわかります。このとき36・5度C以下であれば、体が冷えていると考えてください。とはいえ、職場や家庭で、午前10時に体温を測るのは難しいという人も多いことでしょう。その場合は、朝起きたときに、手のひらで自分のおなかを触ってみましょう。おなか全体がひんやりと冷たかったり、ヘソの上側に比べて下腹( ヘソの下側) が冷たくなっていたりする人は、体が冷えていると考えられます。実は、おなかはもともと、体の中でも特に冷えやすく、体の冷えが現れやすい場所といえるのです。

おなかは、下半身を巡った血液が再び心臓に戻っていく通り道に当たります。つまり、下半身で冷やされた血液によって、おなかは常に冷やされることになるのです。さらに、おなかには便や尿が絶えず停滞しています。
便や尿が排泄されるときにも腸や勝胱から体温が奪われ、おなかが冷やされます。そのため、おなかには体の冷えが現れやすいのです。

おなかが冷えると、腸管(小腸)の働きも衰えます。腸管には、免疫力を担うリンパ球の7割集まっています。免疫力の中枢ともいえる腸管が衰えれば、当然、免疫力も低下し、ガンなどの病気が発生・再発しやすくなります。病気を退けてくれる免疫力を高めるには、おなかの冷えを取り除く必要があります。
おなかを冷やさない工夫や、温める方法はいろいろありますが、私がおすすめするのはカイロです佃市販の使い捨てカイロを下ま腹に限るだけで、効果はてきめん。腰の後ろ側にもカイロを貼れば、おなかや腰がポカポカと温まって、その熱が下半身から全身へと広がっていきます。
実際、体を温める温熱療法は、病院で行われるガンの治療にも取り入れられているのです。ただし、カイロを直接肌に当てつづけると、低温やけどを起こすおそれがあります。下着の上から当てたり、腹巻きの内側に入れたりして使うといいでしょう。

冷えの有無は下腹でわかる

体が冷えると、免疫力(病気から体を守る力)が低下し、ガン細胞が増殖しやすくなります。特に女性は、体に筋肉が少なく、脂肪が多いため、男性に比べて体が冷えやすいといえます。
筋肉は、発熱の4割を受け持つ体温製造器官であり、脂肪は、いったん冷えると温まりにくいからです。

暑い夏でも、体が冷えている人は意外と多いもの。「手足が冷たい」「背すじや腰に寒けを感じる」といった症状があれば、体が冷えている証拠です。しかし、こうした冷えの自覚症状が現れないことも、少なくありません。前の記事で述べたように、体が冷えているかどうかは、午前川時に体温を測ればわかります。このとき36.5度C以下であれば、体が冷えていると考えてください。
とはいえ、職場や家庭で、午前10時に体温を測るのは難しいという人も多いことでしょう。その場合は、朝起きたときに、手のひらで自分のおなかを触ってみましょう。おなか全体がひんやりと冷たかったり、ヘソの上側に比べて下腹( ヘソの下側) が冷たくなっていたりする人は、体が冷えていると考えられます。実は、おなかはもともと、体の中でも特に冷えやすく、体の冷えが現れやすい場所といえるのです。

おなかは、下半身を巡った血液が再び心臓に戻っていく通り道に当たります。つまり、下半身で冷やされた血液によって、おなかは常に冷やされることになるのです。さらに、おなかには便や尿醐那脚澗机㍍的閃いⅧ腸や勝胱から体温が奪われ、おなかが冷やされます。そのため、おなかには体の冷えが現れやすいのです。

おなかが冷えると、腸管(小腸)の働きも衰えます。腸管には、免疫力を担うリンパ球の7割が集まっています。免疫力の中枢ともいえる腸管が衰えれば、当然、免疫力も低下し、ガンなどの病気が発生・再発しやすくなります。
病気を退けてくれる免疫力を高めるには、おなかの冷えを取り除く必要があります。おなかを冷やさない工夫や、温める方法はいろいろありますが、私がおすすめするのはカイロです佃市販の使い捨てカイロを下ま腹に限るだけで、効果はてきめん。
腰の後ろ側にもカイロを貼れば、おなかや腰がポカポカと温まって、その熱が下半身から全身へと広がっていきます。実際、体を温める温熱療法は、病院で行われるガンの治療にも取り入れられているのです。ただし、カイロを直接肌に当てつづけると、低温やけどを起こすおそれがあります。下着の上から当てたり、腹巻きの内側に入れたりして使うといいでしょう。

女性は特に冷えが要注意!がんを誘発しやすい

日本では今、乳ガンや子宮ガン、卵巣ガンなど、女性特有のガンが急増しています。乳ガンによる死亡者数は年々増えつづけ、2005年には1万人を超えました。
これは30~64歳の女性のガンによる死亡原図のトップ。2005年に子宮ガンで死亡した人は約5600人、卵巣ガンで死亡した人は約9200人に上ります。
なぜ今、日本の女性に乳ガンや子宮ガン、卵巣ガンが増えているのでしょうか。ガンの原図にはさまざまなものがありますが、女性特有の乳ガンや子宮ガン、卵巣ガンは、いずれも女性ホルモンの影響を受けて発病することがわかっています。ただし、子宮の出口付近にできるガン(子宮頸ガン) に限っていえば、ウイルス感染が主原因であり、予防のためのワクチンも問発されています。
女性ホルモンには、丸みを帯びた女性らしい体を作る役割もあります。そのために苦から、女性ホルモンの脂肪量が多い人ほど体つきや乳房が豊かで、乳ガンや子宮ガンなどになりやすいという説があります。
初潮が早い(12歳以下)、閉経が遅い(55歳以上)など、女性ホルモンが多く分泌される期問の長い人も、乳ガンや子宮ガン・卵巣ガンのリスク(危険)が高まります。
初産が30歳以上だった人や、出産・授乳経験のない人も、女性ホルモンとの問係で、女性特有のガンにかかりやすいといわれています。また、食事の欧米化に伴う動物性脂肪のとりすぎ、運動不足、ストレス、喫煙、肥満(特に50歳以上の人)なども、女性特有のガンを招Jく原因とされています。

ほかにも、女性特有のガンを招く原図と思われるものがあります。それは、体の冷えです。健康な大人の体温は、午前川時にわきの下で測った場合、 平均で36.5度Cとされています。体温は1日のうちで変動をくり返し、睡眠中の午前3~5時が最も低く、活動中の午後3~5時が最も高くなります。
その中問に当たる午前10時の体温を目安にすれば、ほぼ正確な体温を知ることができます。もしも午前10時の体温が36.5度以下なら、体が冷えていると考えてください。「手足が冷える」「顔や首すじが冷えて鼻水が出る」「カゼを引きやすい」といった症状があれば、なおさら体の冷えを自覚してほしいものです。

体が冷えていると全身の代謝(体内の化学反応)が悪くなるため、体内に余分な水分や脂肪・糖・老廃物などがたまるようになります。そればかりか、体が冷えることで免疫力(病気から体を守る力)が低下し、ガンをはじめ、さまざまな病気にかかりやすくなるのです。ある研究で、平均体温より1度低下すれば免疫力は30%も出弱まることや、平均温より1度上昇すれば免疫力は一時的に5~6倍も強まることがわかっています。

免疫力の主な担い手は、血液沖の白血球を構成している顆粒球・リンパ球・マクロファージ(大食細胞) といった免疫細胞です。細菌やウイルス(細菌よりも小さな微生物)などの病原菌が体に侵入したり、体内でガン細胞のような異物が発生、したりすると、免疫細胞が活動を始めます。しかし、免疫細胞は、36.5度C前後の体温では十分に働けないため、脳からの指令で発熱が問始され、体温が上昇します。

カゼを引いたときや食中毒を起こしたときなどに熱が出るのは、病原菌に対抗するための防御反応でもあるのです。
免疫細胞が最も活発に働くのは、37~38度Cの体温のときです。ところが、ガン細胞は35度Cという低い体温のときに最も増殖し、39・3度C以上になると死滅する性質を持っています。そのため、体が冷えると免疫力が大幅に低下し、細胞がガン化しやすくなるわけです。
ガン細胞は、体のどこにでもできる性質がありますが、心臓と脾臓、小腸にはまず発生しません。なぜなら、心臓は常に心筋を収縮・弛緩させて激しく活動し、小腸は飲食物を消化・吸収するために絶えず激しく動き、脾臓は赤血球が多いため、それぞれ体温が高い臓器だからです。反対に、ガンにかかりやすいのは、食道、胃、大腸、肺、子宮、卵巣といった臓器。これらの臓器は、中央に大きなすき問のある管状をしていて細胞が少なく、しかも冷たい外気とつながっているため、体温が低いのです。

私たちの体温のうち、約40% 以上の熱を作り出しているのは筋肉です。筋肉の多い人ほど熟を作り出す量が多く、体温は高くなります。それに対して脂肪の多い乳房や腹部などの部位では、血流や熟の代謝も惑いため、どうしても体温が低くなってしまいます
。しかも脂肪には、いったん冷えると温まりにくい性質があります。一般に女性は、男性に比べて筋肉が少なく、脂肪の多い体をしています。中でも、乳房は乳蹴(母乳を作る器官)と脂肪性の組織で構成されており、腹部には子宮や卵巣を守るために厚い皮下脂肪がついています。こうしたことから、女性乳房や子宮・卵巣などは特に冷えやすい部位であり、冷えによってガンを招きやすいと考えられるのです。

女性に特におすすめなのが「野草酵素」です。酵素によって

  • 消化器系ガンの予防…腸をクリーニングし、異物をすばやく分解・解毒する。
  • 免疫力の強化…病原菌に対する抵抗力を増強し、免疫細胞を活性化する。
  • 血液の浄化…たんばく質や脂肪の消化吸収をすみやかにし、悪玉菌の悪さを抑え、排便を促すことによって血液を浄化する。
  • 体質改善‥大自然のエネルギーをたっぷりと吸った植物がじわじわと効力を発揮し、頑固な持病や虚弱、アレルギー体質を改善する。
  • 活性酸素の除去…抗酸化力をもつ酵素の働きを助け、体の酸化を促す活性酸素を除去する。
といった効果を発揮し、がんを撃退します。

乳房の皮膚をほとんど切除せず、傷をできるだけ小さくするために行う乳ガンの手術を、鏡視下乳房手術(内視鏡手術)と呼びます。
乳ガンは、早期に発見して治療を行えば、とても治りやすいガンなのです。病院では、ステージ1 (ガンがcm以内で乳房内にとどまっている) の10年生存率は97% 、ステージ0 (ガンが乳腺の中にとどまっている) なら、100%という高い成績をあlゼりています。鏡視下乳房手術は、術後にできるだけ整容性の高いを残す目的で10数年後に日本で問発され、最近導入しています。わきの下と乳輪の緑をメスで小さく切り、そこから内視鏡を挿入し、切除する方法です。
したがって、手術後に血残る傷は内視鏡の挿入口として切問したわきの下と、乳輪の緑の2カ所だけ。しかも、傷跡がとても小さくてすみます。
わきにある腋窩リンパ節に転移が認められない患者さんでは、センチネルリンパ節(ガン細胞がリンパ管を通じて最初に流れ者くリンパ節。乳ガンの場合、わきの下にあることが多い) 生検(組織を採取して調べること) を併用することにより、リンパ節を切除する手術の場合と違って、リンパ浮腫(リンパ節を切除する:ことなどで手足にむくみが出る症状) の心配はほとんどありません。

鏡視下乳房手術は、皮膚を残すための手術です。そのため、ガンが皮膚から遠い皮下脂肪の奥深くにとどまっている場合が対象になります。乳房の皮膚の下には皮下脂肪があり、その中を乳腺が広範囲に分布しています。乳ガンはその乳腺に発生します。
ガンが大きくなって皮膚に近いところまで成長したら、ガン細胞を取り除くために皮膚を切らなければならない場合もあります。そのため、乳房に潰瘍がでkるような進行性の大きながんでは適用外となってしまいます。

乳房を温存するためには、ガンの大きさも関係してきます。仮に皮膚を残すことができても、中身を全部取り除いたら乳房のふくらみは残せません。
乳房の形を保つためには、切除する範囲が3分の1以下であることが必要です。とはいえ、3分の1以上の大きさを切除しなければならない場合でも、内視鏡による乳腺の全摘(すべて取り除くこと)ののちに乳房再建術を行うことが可能です。
つまり、内視鏡を使って乳腺を全摘しても、皮膚を残すことができれば、あとからシリコンなどを入れる方法で乳房を再建できるのです。むしろ、皮膚を多く残すことができる鏡視下手術こそ、乳房再建に向いている乳房手術といえるでしょう。内視鏡による乳腺全摘に乳一員再建を加える場合、初めの手術で乳腺全輪をしたあと、一時的に乳房の形を維持・形成するものを入れておき、2回めは形成外科でシリコンなどの人工物に置き換える手術を行います。
ここで問題になるのが費用です。1回めの全摘手術で、一時的に乳房の形を維持するものを入れておくまでは保険が使えますが、2回めの手術はすべてが保険の使えない実費になり、90万円程度はかかると考えられます。鏡視下乳房手術では、傷が小さく早く治るので、入院期問は短くてすみます。難点といえば、この手術を手がける医師がまだ少ないことです。
乳ガンは、早期受診・早期発見・早期治療を行えば、完治しやすいガンです。ところが、乳房そのものや、その美しさを失うことを恐れて受診を先延ばしにし、早期治療の機会を失う女性は少なくないと思われます。鏡視下乳房手術で、乳房の温存や再建が可能であることを広く知ってもらえば、乳ガンの早期の受診・発見・治療が広く実現できるのではないかと期待しています。

近年、早期の胃ガンに対して、内視鏡(胃カメラ)を使った治療が広く行われるようになってきました。この方法で胃ガンの治療を行うためには、ガンがリンパ節へ転移していない状態であることが条件ですが、腹部を切り問いたり、胃を切り取ったりせずにすむため、患者さんの体力的な負担が軽くてすみ、胃の機能を維持することができるという優れた特徴があります。
粘膜下層までしか進んでいないものを早期胃ガン、固有筋層以上に進行したものを進行胃ガンとそれぞれ呼んでいます。ガンが粘膜内にとどまっていれば、リンパ節への転移はないことが、今までの研究で明らかになっています。したがって、内視鏡治療の対象となるのは、早期胃ガンと呼ばれる段階のものです。

早期胃ガンよりも進行してしまったガンは、リンパ節などに転移している可能性があります。もしも転移していたら、そこからガンが増殖するおそれがあるため、内視鏡では治療ができません。外科的に胃とリンパ節を切除する必要があります。
実際には、ガンの病変部の形によっては、2cmM以内でもEMRのワイヤーが適当な位置にかからなかったり、ガンが2cmより大きくても、患者さんが高齢で開腹手術が難しい場合は、EMRをくり返して分割切除が行われ、ガンを取り残してしまう場合があり、胃ガンの内視鏡治療は必ずしも満足できる結果ではありませんでした。

こうしたEMRの弱点を克服した治療法として登場したのが、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術) と呼ばれる治療法です。ESDは、さまざまな電気メスを使って日の粘膜(病変部)を切りはがしていく方法で、切除する組織の大きさに制限がなく、広い病変部を一度に切りはがすことができる画期的な方法です。
ESDの手術は、次のように行われます。まず、ガン病変部のある粘膜の下に生理食塩水などを注入して、粘膜をその下の固有筋層から浮かせます。そして、ナイフで周囲を切問してガンを取り除きます。

切除されたガンは、くわしい顕微鏡検査(病理検査)が行われ、完全に切除されたかどうか調べられます。ESDが登場したことで、従来の内視鏡治療の弱点が克服され、確実な治療が可能になったのです。ただし、ガンがほぼ粘膜内にとどまっているという内山傑鏡手術の適応条件に変わりはありません。ESDは、EMRよりも確実な効果が得られますが、EMRより高度な技術を要します。