体の「スーパー掃除」は出産

女の人にとって、一生に数回あるかないかの「スーパーそうじ」。それが出産です。もともと女性のからだというのは、卵巣や子宮を中心に動いています。。そして、この子宮のサイクル、つまり、骨盤の開閉運動を伴う排卵のサイクルによって生理が起こり、それは、妊娠を最終的な目的とした方向へと動いています。

だから女の人のからだは、妊娠・出産することによって、からだ本来の目的が果たされるようにできている。この妊娠・出産の過程が滞りなく進行するためには、今まで説明してきた「からだが求めている排泄」という要求が十分に満たされる必要があります。

実際、出産を経験することによって、それまで悩まされてきた生理痛から解放されたり、肌がきれいになったりする人はたくさんいます。ところが、現代社会の中で、女性が今まで説明してきたようなからだ本来の要求にしたがって生きることは難しくなっているんです。

仕事をしていれば、たとえば骨盤のサイクルがあるからといって、「今は低潮期だから仕事はお休みします」なんてことは実際には不可能でしょう。からだが休みたがっていても、がんばらなきやいけない場面はたくさんあります。そんなふうに頭の判断で動くことが優先されて、からだが純粋に「気持ちいい」と思えることを追求する余裕がどんどんなくなってきています。だから妊娠・出産そのものが果たされにくくなっているし、そこにまつわるからだのトラブルも増えています。ただし、生理と同様に、出産というそうじに関わるトラブルも、普段から自分のからだをよく見ること・知ることによって、克服することができます。

また、妊娠中は、全体的に骨盤が大きく開く方向へ向かっているから、どうしてもぼんやりしていて、たとえば仕事の場面で、普段の自分では考えられないようなドジをしてしまうこともある。でもこれは、赤ちゃんを産むためにからだが必要としているとても大切な時期。だから、この時期にハードな仕事をしていても思うように進まないかもしれないけど、それで「自分の能力が落ちた」なんて落ち込む必要はない。出産をすませて骨盤が正常に閉まってくれば、なんの支障もなく仕事にカムバックできるから、安心しょう。