目の血流不足は首のコリが原因
緑内障は、眼圧が上昇することによって視神経が障害を受け、視野が欠けたり、視力の低下が進んだりしていく病気です。眼圧が上昇する原因のひとうつに、目の血流不足が考えられます。目の血流が不足すると、酸素と栄養が十分に行き渡らないばかりか、眼圧を正常に保つ房水の流れを滞らせてしまいます。
その結果、房水が眼球内にたまり、眼圧が上昇するのです。さらに、血流が滞ると視神経の働きそのものも悉くなると考えられます。それを基づけるように、眼底検査を行うと、緑内障の患者さんの大多数は毛細血管が衰え、血液もドロドロ状態に陥っているのがわかるといわれています。
緑内障の患者さんの多くが、後頭部あたりに頑固なこりのあることに気がついている医師が多くいらっしゃいます。後頭部にこりがあるのは、頭部への血流が滞っている証明でもあります。頭部への血流が滞っていれば、目の周囲に血液が十分に行き渡らず、緑内障を悪化させる原因になると考えられます。
血流が改善すると視野も広くなる
このことがわかつてから、緑内障の患者さんには、後頭部にある血流促進の4つの急所(刺激点)を刺激することが重要と考えられます。具体的には、初めのうちは週に1回程度、症状が落ち着いたら月に1~3回、通院してもらい、後頭部の刺激点を針治療します。加えて、自宅でも、朝と晩の2回は、後頭部の刺激点のコリをとります。
その結果、目の疲れや頭重感が取れたり、視界が明るくなったりして、眼圧の上昇が抑えられる人が続出しているのです。これは、後頭部への刺激が、首の動脈の血流を活発にして、目やその周辺への血流が促されるためだと考えられます。
また、自律神経のバランスが整って、眼球の緊張が解かれることも関係していると思われます。
なお、東洋医学では、後頭部のうなじのあたりは目の反射区とされていて、目の異常が現れやすい部位です。つまり、後頭部を刺激すれば、目の反射区が刺激され、目の不調が改善されるというわけです。
頭皮こすりは血行がよくなっている入浴後に行うのがベスト!
後頭部にある4つの注意点です。刺激点は、左右2種類ずつ、合わせて4つあります。その点を結んだ「T」字型の部分が刺激する場所です。慣れないと見つけにくいのですが、指で押してみて気持ちいいと感じるところが刺激点です。
頭皮こすりは、朝と晩の1日2回行ってください。入浴後10分ほどしてから行うと、血流アップ効果がより高まります。頭皮こすりをやって効果があったかどうかは、次の3点をチェックするとわかります。
- 目の前が明るくなったか
- 目や頭ガスツキリ、または八ッキリしてきたか
- 目や頭の鈍痛が消えたか
なお、効果を実感できたからといつて、頭皮こすりをやめてはいけません。 血流が再び悪化すれば、目は悪い状態に戻ってしまうからです。また、眼科医の治療も必ず継続してください。頭皮こすりを正しく行っていると眼圧は徐々に下がってきますが、欠けた視野はもとには戻りません。そのため、眼科医に常に目の状態を確認してもらうようにしましょう。
こうした刺激点をマッサージする以外にアサイーベリーで疲れ目を改善するとさらに効果倍増です。
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