血管新生緑内障 糖尿病なの新手術で治療できたので紹介します。私は糖尿病による血管新生緑内障で手術はできないと言われていましたが、新手術のおかげでオペができました。
血管新生緑内障 糖尿病 網膜症の緑内障は治療が難しい
糖尿病による網膜症を併発した緑内障も治療が困難な目の病気です。5年ほど前に「目が見えなくなりました。当時は、65歳でした。糖尿病網膜症は、糖尿病が原因で、目のフィルムの役割をする網膜の血管がつまって出血などを招く病気ですが、重症化すると、血管新生緑内障という難治の緑内障を引き起こします。
血管新生緑内障の治療が難しいのは、眼球のあちこちに新生血管という細い血管が張り巡らされるためです。新生血管は血管壁が非常にもろく、わずかな刺激で破れて出血を起こします。
そのため、従来の手術では危険が大きく、行うことはできないと言われました。私も検査の結果、眼球のいたるところに新生血管が張り巡らされていることがわかりました。
また、新生血管の一部は房水の排出口である隅角にも達しており、このことが緑内障を引き起こした直接的な原因と考えられました。私の眼圧左右とも50ミリで基準値 をはるかに上回っていました。視力も0.04とひどく低下しており、そのまま放置すれば失明は免れません。
そこで、医師に緑内障の新手術をすすめられ、医師と相談のう、え、新手術を行うことになりlました。糖尿病網膜症を併発している場合、緑内障の新手術のさいにその手術も行います。
具体的には、白内障手術と硝子体手術、そしてインプラント手術を行ったあと、さらに新生血管が集中している数カ所にレーザーを当てて、それらの部位を凝固させるのです。
手術後、眼圧は見基準値内まで低下しました。それ以後も眼圧はずっと安定しており、5年が経過した今も薬剤を全く使うことなく、両眼とも15ミリ前後でコントロールできています。視力は0.04のままですが、糖尿病網膜症も病状の進行は見られません。
糖尿病網膜症 とは
糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)は、糖尿病の合併症のひとつで、網膜の血管が障害を受けて視力に影響を及ぼす病気です。放置すると失明に至ることもあるため、早期の発見と管理がとても重要です。
糖尿病網膜症とは?
糖尿病によって高血糖の状態が続くと、目の奥の「網膜」にある毛細血管がもろくなり、出血やむくみを引き起こします。
3段階の進行ステージ
ステージ | 症状・状態 |
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単純網膜症 | 軽い出血、毛細血管のこぶ(自覚症状ほぼなし) |
前増殖網膜症 | 血流障害が進み、視野がかすんだりぼやけることも |
増殖網膜症 | 新しい異常血管が増え、出血・網膜剥離・失明のリスクが高まる |
症状
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初期はほとんど自覚症状がない
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進行すると:
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視界がぼやける・かすむ
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黒い点(飛蚊症)が見える
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視野が狭くなる
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急に見えなくなる(硝子体出血など)
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治療方法
治療 | 内容 |
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血糖・血圧・脂質の管理 | これが最重要。進行を遅らせる基本治療。 |
レーザー治療(光凝固) | 異常血管の出血を防ぐために焼き固める |
抗VEGF薬の注射 | むくみ(黄斑浮腫)を改善 |
硝子体手術 | 出血や網膜剥離が進んだ場合に行う |
予防と対策
- HbA1cを7.0%未満に保つ(医師の指導に従って)
- 血圧・脂質もコントロール
- 禁煙・節酒
- 年に1回以上、眼科で定期検査(眼底検査)
ひとことアドバイス
糖尿病網膜症は「痛みがなく進行する」ため、自覚症状がなくても定期的な眼科検診が本当に大切です。失明を防ぐためには、早期発見・早期治療が命です。
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