再発転移しやすい口腔ガンの8割が結晶ゲルマで縮小、消失
肝臓に転移した悪性黒色腫の痛みが和らぎ黄疸も消えて治療効果が向上した
国立ガン研究センターの昨年に発表した報告によると、ガン患者さんの10年生存率は58.2% であることがわかりました。これまでは5年生存率(63.1%) が一般的ガン治療の目安になっていました。今回、10年生存率を算出することで、再発や転移の可能性が、ガンの発生部位によって大きく異なることがわかりました。早期にガンを発見できた場合、すべての部位の10年生存率は86.3% に上ります。ガンの早期発見がいかに大切か、あらためて確かめられたといえるでしょう。
ガンの再発・転移を防ぐうえで、特に有効だと実感しているのが、有機ルマニウムです。ゲルマニウムは植物が堆積・石化した石炭に多く含まれるミネラルの一種。身近な植物では、ニンニクや朝鮮ニンジンに含まれています。
日本では浅井一彦博士が、世界に先駆けて水溶性の有機ゲルマニウムを開発しました。純度が非常に高い多結晶ゲルマニウムという原料から作られています。
それ以来、多くの国立大学や研究機関で試験が行われ、治療の難しいガンに対して効果を発揮することが確認されています。
30年以上にわたって口腔ガンの治療を続けてきました。その経験から実感するのは、口腔ガンは、治療が難しく、再発や転移が起こりやすい病気だということです。悪性黒色腫(メラノーマ)についてはさらにその意識を確固たるものにしてしまいました。治療によって悪性黒色色腫の腫瘍は縮小しても、ガンは肝臓に転移して余命数ヶ月と見られていました。
悪性黒色腫治療の権威といわれる国立ガンセンターにも協力いただき、有機ゲルマニウムとガン治療の併用が有効だとわかりました。早速、抗ガン剤治療と併用して、有機ゲルマニウムが豊富に含まれた結晶ゲルマを飲んでもらいました。
まず、身体に現れていた黄疸が消え、ガンの痛みも和らぎ、体力が回復していきました。抗ガン剤治療の効果が上がったのです。
口腔ガン20人のうち8人に効果があらわれる
早速に、有機ゲルマニウムの有効性を裏づける試験を行いました。試験に協力していただいたのは当時、岩手医科大学附属病院で治療を受けていた33~76歳(平均年齢60.8歳、男性14人、女性6人) の口腔ガンの方です。半年にわたり、抗ガン剤や放射線治療と併用して有機ゲルマニウムを摂取してもらったところ、ガンが完全に消失した例が8人(40%)、縮小した例が9人(45%)、進行が抑えられた例が3人( 15% ) でした。
試験に参加いただいた方、全員に改善効果が見られたのです。
上昇しちたインターフェロンという生理活性物質(ガン細胞を排除する免疫力を高める物質)が増えていることも判明。インターフェロンは、ガン細胞を直接攻撃するNK 細胞の働きを高めます。口腔ガンは再発・転移が起こりやすいガンです。それまでの5年生存率は40% にすぎませんでしたが、今回の試験では60% まで上昇していました。つまり、有機ゲルマニウムを抗ガン剤や放射線などのガン治療と併用すると、進行が緩やかになり、再発や転移も抑えられることが裏づけられたのです。抗ガン剤の副作用が軽減し、治療中の患者さんの生活の質(QO L) を向上させることもわかりました。