がん治療先進国アメリカの現状はどうなっているか

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米国では90年代以降、がん患者数が減少に転じています。あれだけ肉を食べてがん患者が減っているのですから、アメリカ人にとって、肉食とがんに大きな因果関係はないといえるでしょう。

ただ、がん患者数は減っていても、死亡率はさほど変わっていません。これは、アメリカの保険制度の現状が大きく影響しています。アメリカでは今、人口の約16 %にあたる5000万人近くが無保険状態です。保険に入っていなければ、がんの治療はまず受けられません。

また保険に入っでいても、その保険の種類によって診察を受けられる病院、受けられない病院がはっきり分かれています。アメリカの冷酷な現実です。無保険の人ががんにかかったら、もう死ぬしか選択肢は内現実があります。

また、保険に入っていても、アメリカの保険は日本のシステムとは異なり、5 年や10年ごとに切り替えがあります。切り替える前、さまざまな病気で病院にかかっていた人は、次の保険料が上がるシステムです。

だから庶民は等級を上げないよう、風邪や腹痛ぐらいでは痛院に行きません。そんなことで保険を使ったら、先々大変なことになってしまいます。そのため、彼らはがんの早期発見にかなり神経を使っています。がんは早期発見しなければもうアウト。

がんや脳血管障害のような重病にしか保険は使わないよう、日ごろはセーブしておきます。保険は最後の命綱、スペードのエースのようなものだからです。そして、いざがんになったら保険を使って徹底的に治療してもらい、保険を使い切ります。

そういった中流以上の人たちは日本食を食べたがるなど、食事や自分の体調に細心の注意を払います。下層階級の人たちはもう何も関係なく、脂だらけのハンバーグを食べています。属する階級によって、医療に対する行動が違うのが、アメリカなのです。

ニューヨークのスローン・ケタリングがんセンターは、世界有数のがん研究所、がん専門病院です。次の項で説明する分子標的薬や骨髄移植を用い、世界最新のがん治療が行われています。

中でもスローン・ケタリングがんセンターで最も新しい試みは、研究所のすぐ隣に『代替医療センター』を作ったこと。そこでは針灸、あんま、マッサージ、漢方薬、カイロプラクティックなど、過去には「非正当医学」と言われていた医療を患者さんの希望に応じ、入院患者に対してはほぼ無料で提供しています。

退院後、さらに治療を続けたい場合は、そこから有料になります。世界的に珍しい治療法もー度は試み、患者さんに評価してもらった上で、評判のいい治療法についてはさらに研究を進めます。アメリカらしいやり方です。代替医療センターは、いつも満員御礼状態です。

これからの医療は東洋医学との融合でさらに高まる
にもあるようにこれからは、西洋医学だけで健康を維持するのは難しいのかもしれません。もっと東洋医学的な治療と西洋医学の治療を上手にコラボさせるのが最善の方法です。