食物繊碓をたくさんとるとガンにならないって本当

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最近、「食物繊維は大腸ガンの予防になる」という話をよく耳にしますが、これは非常に疑問です。食物繊維をすすめる本などには「便秘がちだと長時間、発ガン物質が腸の中に留まるため、発ガン物質の濃度が高くなり、また腸壁が刺激されることでガンができやすくなる。

便秘解消こそが大腸ガンの予防。それには食物繊維が必要」というようなことが書かれているようですが、本当に便秘が大腸ガンの原因ならば、便秘の多い女性のほうが男性よりも大腸ガンが多いはずです。

ところが、そのような事実はありません。「便秘がちだと大腸ガンになりやすい」というのは、たしかに「ありそうな話」です。しかし、便秘と大腸ガンの因果関係は医学的には証明されてはいません。

便秘が腸に悪影響を及ぼすのは事実です。また食物繊維が便秘の予防になるのもたしかです。しかし、食物繊維に大腸ガンの予防効果まで期待するのは話の飛躍といえるでしょう。このような「話の飛躍」は他にもあります。SARS が流行したときは、韓国でSARSが発生しなかったことから「キムチはSARSの予防になる」という話が広がりました。

韓国人がキムチをよく食べるのはたしかでしょう。しかし、この「理論」では日本でSARSが発生しなかった理由は説明できません。

香港では、日本でSARS が発生しなかったことから、「日本の清涼飲料水はSARS の予防になる」というような話が出回ったといいますが、ここまで来ると医学ではなく「集団心理学」の領域です。

医学の世界には「偽薬効果」といって、医者が「これはひじょうに効力のある高い薬です。これを飲めば、すぐに病気が治ります」というと、単なるビタミン剤でも本当に病気が治ることがあります。

しかし、これは極めて稀なケースです。健康管理は正しい医学知識からと考えてください。ところで、今でこそ食物繊維は「健康食品」として関心を集めていますが、食物繊維が注目されるようになったのは、ここ20年くらいのことです。それ以前は「栄養吸収の邪魔になる」という理由で、食物繊維は悪玉扱いされていました。「医学常識」はこのように時代によって変わりますので、このへんも注意が必要です。

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