現代食の進歩で、おやつもまたバラエティーに富んでいます。それぞれの世代で人気のおやつメニューも違うと思います。しかし、おやつ本来の意義を私たちほどこまで理解しているでしょう。
それは不足する栄養素の補給とリラクゼーションにあると考えられます。 だから昔は、冬なら食物繊維たっぷりの蒸かしたサツマイモとか、夏ならスイカが定番だったわけです。 では、現代食のおやつではこうした目的がはたせるでしょうか。
食卓の 危険な食品〔その2〕
コンビニなどですぐに手に入るおやつメニューを調べてみました。最初は人気の高いスナック菓子です。 1袋 100 g あたりのカロリーは約 550 kcalです。このうち53% が脂肪で、44% が糖質です。これに対してビタミン、ミネラルはゼロという、ハイカロリーロービタミンの超アンバランス食品の典型です。
食べれば食べるほど脂肪だけが体内に蓄積されていきます。これだけでは全く代謝は出来ません。 スナック菓子で人気のポテトチップスも同様です。1袋 100 g あたりのカロリーは約572 kcalと、これまたハイカロリー高脂肪食品です。
ただし、ビタミンC が56ミリグラムと十分に入っています。 それでも、ビタミンA はゼロで、B 群は若干入っていますがカロリーが代謝できるほどではありません。 塩分が0.9グラムと少ないのがせめてもの救いです。
プリンは 1 個のカロリーが約 120 kcal あります。このうち脂肪が4 割弱で、残りが糖質です。ビタミンやミネラルは、若干入っていますが、カロリーの代謝が出来るほどでほありません。 また、ゼリーはコーヒーやフルーツなどが入ったものもありますが、カロリーは60キロカロリー前後と低めです。
しかし、そのほとんどは糖質で、メーカーによってはフルーツが入っているのに、ビタミンはゼロというのさえもあります。 乳製品ではどうでしょうか。ヨーグルトは50kcal から60kcal で脂肪を抑えたものもあります。副栄養素でほカルシウムの補給源となっていますが、ビタミンC がゼロ、B 群が若干入っている程度です。
アイスクリームはバニラ味でカロリーは約300キロカロリーあります。このうち脂肪が50% を超えていてビタミンやミネラルは低調気味というのが現実です。この他、シュークリームは 100 gで約 250 kcal あり、やはり半分が脂肪、4 割弱が糖質です。
ビタミンやネラルは多少含まれていますが、ビタミンC とE は含まれず、カロリーの代謝ほ難しいというのが現状です。 コーンフレークはビタミンが満遍なく含まれているので、成長期の子供にはお勧めのおやつメニューです。カロリーは、100グラムで約390キロカロリーですが、9割が糖質と偏っており、ミネラルも鉄以外は不足気味という難点もあります。以上、見てきたようにコソビニのおやつメニューはほっきり言って、勧められないものがはとんどです。 むしろ、子供の肥満や生活習慣病の原因になるものばかりと言ってもいいぐらいです。しかしながら、だからおやつはすべてだめというのも現実的ではありません。
では、どうしたらよいでしょう。きちんとしたルールを作ることです。その前提としては食品を見極める確かな目が求められますが、その上で、ルールを守って食べるようにしましょう。『おやつのルール6か条』が役立ちそうです
- おやつは食事の前後3 時間以上の時間なかを空ける。
- だらだら食べたり、ながら食いはしない。
- おやつでお腹をいっぱいにしない。
- 出来るだけ素材を加工しないで食べる。
- 甘いものを食べるときには、飲み物は日本茶などの砂糖の入っていないものを選ぶ
おやつの大敵は我慢です。大人がティータイムを楽しむように、子供にもおやつは楽しみです。おやつはルールをきちんと守りさえすれば、心配しすぎる必要はないのです。
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