チェストツリー

チェストツリーとは、ヨーロッパにおいて月経不順や月経前緊張症(PMS)などに用いられるハーブである。 和名はセイヨウニンジンボク(イタリアニンジンボク) という。古代ローマやギリシア時代には、男女の両方に対する制淫薬として利用されていた。現在、ドイツでは、チェストツリーが、月経前緊張症、黄体機能不全症、(女性ホルモンの不調に伴う)にきび などに広く利用されている。

効能、効果は、月経前緊張症の改善。高プロラクチン血症の改善。黄体機能不全症の改善。

有効成分として、テルペン類、フラボノイド類、イリドイド配糖体、揮発油成分などがある。
女性ホルモンの調節作用として、プロゲステロン(黄体ホルモン) のレベルを上げ、エストロゲン(卵胞ホルモン)のレベルを抑える。
つまり、下垂体において、F S H (卵胞刺激ホ′レモン) の分泌を抑制し、LH (黄体形成ホルモン) の分泌を促進することによって効果を発揮する。さらに、プロラクチンの分泌を抑える作用ももつ。


一般に、30~40mgの乾燥果実に相当する量を利用する。
比較的安全性の高いハーブであり、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。臨床試験では、1~2% の患者に発疹や頭痛、口渇感、悪心などが認められた。ただし、女性ホルモン様作用をもつサプリメントと併用する際には、症状の変化に注意し、異常が認められたら医師に相談する。さらに、婦人科系疾患に対して何らかの医薬品を服用している場合には、まず医師に相談する。
また、妊娠中や授乳中は、ホルモンバランスに影響を与える可能性があるので、念のために使用を控える。

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