免疫システムを高める抗ウィルス物質「レンチナン」が含まれる「しいたけ」

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天日干でシイタケパワーがアップ! 骨租しょう症予防やコレステロールも下げる

ガンといえば、研究・治療の中心となるのは、やはり国立がんセンター。
そこでキノコにはガンの増殖を抑える効果があるのか、マツタケをはじめとして、多くのキノコについて研究が行われた。

マウスにS-180というガンを移植した後、キノコ類の熱水抽出エキスを投与。これを投与しなかったマウスと比較することで、効果のほどを判定するのである。
すると、増殖阻止率第1位に輝いたのは、超高級品のマツタケで91.8 % 。以下、ナメコ、エノキダケの順で、第4位にランクされたのが、今回登場のシイタケで、その阻止率80.7
% 。これに注目しないはずがない。アメリカ・ミシガン大学のケネス・コークラン博士はシイタケに免疫システムを高める抗ウイルス物質を発見。それこそ多糖類のレンチナンだった。そして、その5年後には、ガンを植えつけたマウスにシイタケから抽出したレンチナンを投与すると、なんとマウスのガンが治癒したのだ。レンチナンは現在、抗ガン・抗ウイルス薬として、実際に治療に使われている。それは、レンチナンが自然の防御物質であるインターフェロンをより多く放出させるからのようだ。ガンだけではなく、ノンカロリーのシイタケは血中コレステロール低下作用、血圧調整作用、血糖値安定作用も。1週間、毎日60グラムのバターを摂取したグループと、同量のバターに85グラムのシイタケを食べたグループとを比較。すると、前者は予想通り血中コレステロールが14%上昇。ところが、後者は上昇ではなく4%も血中コレステロールが低下した。
これは椎茸に含まれるアミノ酸の一種であるエリテダニンの働きによるもので過剰な毛中コレステロールを体外へ排出するのである。
コレステロールを下げる食品(しいたけ)

このほか、シイタケ特有の成分であるビタミンB12 は造血作用があり、エルゴステリンは紫外線に当たるとビタミンDに変化する。
カルシウムの吸収率を20倍も高めるパワーを発揮するので、骨粗鬆症に悩む人々にはシイタケは最高の食品。もちろん、シイタケパワーを十分に吸収するには効率よく上手に食べる必要がある。それには、干しシイタケを大いに摂取する。やはり抗ガン効果のあるブロッコリーなどと料理すると、よりガンになりにくい身体になる。干しシイタケとしたのは、ビタミンD効果も加わっているからだ。ただし、最近の干しシイタケは天日干しでない物もあるので、天日干し以外ならば自分で天日干しするべきである。
こちらでは便秘解消効果についても紹介。

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