エフェドラとは、漢方薬・中国医学の世界で、気管支喘息や気管支炎なまぉうどに対して利用されてきた麻黄のこと。気管支拡張作用など伝統的な処方に関して、エフェドラは有効性も安全性も確立されている。
一方、エフェドラには、交感神経系の働きを高め、熱産生を増加させることで、体重減少効果もある。そのため、エフェドラを含むサプリメントが、ダイエット目的で、米国で販売されている。
これらは、インターネットや個人輸入などにより、日本でも一般消費者が簡単に入手できる。しかし、脳出血や心筋梗塞といった重篤な副作用および死亡例が数多く報告されている。したがって、肥満に生活習慣病を合併した患者が、減量を目的としてエフェドラを含むサプリメントを使用するのは危険。
効果・効能では、気管支喘息・気管支炎の治療。鼻閉や鼻炎の治療。咳止め。熱産生増加。
体重・体脂肪量の減少が代表的。
エフェドラの主な有効成分は、エフェドリンというアルカロイド類である。これらは交感神経系の働きを高める作用をもつため、血管収縮、心拍数増加、血圧上昇などを示す。また、エフェドラとカフェインの併用によって、肥満患者における減量効果も示されている。これは、食欲抑制と基礎代謝冗進、熱産生増加といった作用によるものとなる。
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