よりよい性交と強い肉体のために必要なサプリメント、それがL-アルギニンです。L-アルギニンは、最近注目されはじめたアミノ酸、アルギニンの天然の型です。近年行われた興味深い研究で、L-アルギニンは免疫機能を高め、また一部のがんに対して効果をもつことがわかっています。
自然療法士は、性機能障害のある男性、とくに勃起状態が長時間続かず、性交に支障をきたす男性にL-アルギニンの摂取をすすめています。L-アルギニンを摂取すると、ペニスに送られる血液が増加し、勃起状態となります。残念ながらこの効果は長時間持続しないため、L-アルギニンを用いて性交を改善するには、性交を行う約45分前に摂取しなくてはいけません。
L-アルギニンはすべての人に効果があるわけではないのですが、L-アルギニンの効果を信じるに値する十分な報告が集まっています。また、いくつかの研究により、L-アルギニンが精子の数を増やすため、男性の不妊症にも効果のあることがわかっています。
L-アルギニンは脂肪を落とし、筋肉をつくる成長ホルモンの生成を促す力があることでも知られています。ボディビルダーは筋肉を増強し、たるみをなくす目的でL-アルギニンを使います。
また、L-アルギニンは医療現場でも重要な役割をしています。たとえば、病院で手術後のキズの治癒や、重度のやけど治療に用いられています。
研究によると、L-アルギニンは胸骨の後ろにある胸腺を刺激して免疫機能を増強するといぅことです。胸腺には病気とたたかうTリンパ球と呼ばれる重要な細胞(T細胞)が、病気の感染からからだを保護するためにここで待機しています
また、L-アルギニンがT細胞の数を増やし、不必要な微生物からからだを保護する力を強化することもわかっています。さらに日本の研究者が行った試験管テストでは、L-アルギニンが人間の免疫細胞に作用し、人体のもつ抗がん細胞であるナチュラルキラー細胞の生成を誘発することがわかっています。また動物実験では、L-アルギニンがさまざまながん腫癌の成長を抑制することも明らかになっており、このような研究の結果、現在、L-アルギニンのがん治療への使用が検討されています。
効能:男性の性的能力を高める。筋力増強に役立つ。免疫機能を強化する。
注意:確固とした証拠はありませんが、アルギニンがヘルペス感染を誘発するという説もあります。しかし、これはヘルペスウィルスを抑制するリジンを500 mg 摂取することで防ぐことができます。
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