冬虫夏草

冬虫夏草は、疲労を解消し、活力を得る目的で長年使用されてきた古代中国の強壮薬です。

中国毛虫菌としても知られる冬虫夏草は、ある種類の毛虫に寄生する寄生キノコです。気味の悪おい説明に怖じ気づいてはいけません。まれ本物の冬虫夏草はごく稀にしか採れないため、非常に高価です。何千年も前、冬虫夏草は非常に貴重だったため、宮廷だけで使用されていました。

1970年代になり、中国政府は、この貴重なハーブを安く栽培する方法を開発するため、総力を挙げてプロジェクトを実施しました。十年後、冬虫夏草に含まれる活性化合物の分離に成功し、発酵による大量栽培法が考案されて数の問題は解決しました。

冬虫夏草にはどんな効果があるのでしょうか。中国では老人が使う解毒剤とされています。中国の研究報告によれば、このハープを摂っている老人は非常に健康で、エネルギッシュだそうです。実際のところ、冬虫夏草はフリーラジカルによるダメージとたたかう最大の武器、スーパーオキシド・ジスムターゼ(SOD) など抗酸化物質の生成量を増すことがわかっています。

こういった抗酸化物質が年齢とともに減少することが、関節炎、心臓病などの病気や老化そのものの原因とされています。中国の研究では、冬虫夏草には運動効率を高める効果もあるということです。

1993年に北京で行われた陸上競技全国大会の、ほぼ全試合で世界記録を達成した8人の女性選手の有名な話があります。この年、この選手たちは食事と一緒に冬虫夏草を摂っていたのです。

冬虫夏草が呼吸器官を拡大し、体内により多くの酸素を送りこむことで、運動効率が上がると考えられています。酸素は細胞のエネルギー生成に非常に重要であり、エネルギーが多ければ多いほど、持久力はアップします。

面白いのは、中国では冬虫夏草が気管支炎やぜんそくの治療に使われていることです、また、消耗が激しい心臓病患者のエネルギーを回復するのにも使われています。現在、アメリカでは運動選手やボディビルダーが冬虫夏草を使用しており、スポーツサプリメントとして急速に人気が出はじめています。冬虫夏草、あるいはほかの中国の強壮ハーブも一緒に配合された製品を探してみてください。

中国では約2,400年前から冬虫夏草が特別な食材として珍重されていました。 以前では王族など特権階級の間で宮廷料理などに使用された記録があります。

近代では様々な薬膳に重宝されています。1987年に中国においては一級漢方に認定され、1995年には国家指定食品にもなりました。 冬虫夏草はすでに日本、中国とも抗がんのテーマに研究されていますが、近年では健康食品として再び注目されています。

特に2003年新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)流行の後、冬虫夏草の価値が見直され、知名度と市場価格が一気にあがりました。

毎年の7‐8月頃、虫草菌に感染されたコウモリ蛾の幼虫が土の中に潜り、植物の根を食べ大きく成長します。 一方、幼虫体内の菌も繁殖し始めて「菌糸」になりつつあります。 10‐11月、幼虫は体内のたんぱく質がすべて菌に食べられて死んでしまい、形だけが虫のままで中身はほとんど白い菌糸の「冬虫」になります。

標高3,500メートル以上のチベット高原では真冬の最低気温が-10度で虫草菌が一時成長停止します。 翌年の春になると幼虫の頭部から虫草菌の子実体が伸長し地面に出ます。 この状態は「夏草」と呼ばれています。6月ごろに成熟した「夏草」は胞子を噴出し、再びこの年にできたコウモリ蛾の幼虫に侵入します。

冬虫夏草の菌種はコルジセプス・シネンシスであり、灰白色の菌糸がコウモリ蛾の幼虫体内に充満されています。
この菌糸が最も重要な成分です。藤原の冬虫夏草は同菌種のため、虫体内部の菌糸と同様に灰白色です