フラキシード・オイル「亜麻仁油」

米国立がん研究所の科学者も自然療法士も皆、フラキシード・オイルを評価しており、脚光を浴びています。

私たちにとっては目新しいサプリメントですが、昔から存在しているものです。約8500年前には、狩猟民族である祖先はほかの野草とともにフラキシードを食べていました。この植物は、無駄にする部分がなく、あらゆる部位が有効に利用されました。

種子から採れる油は料理や絵を描くために使われ、繊維は紡いでロープや布をつくりました。現在でもフラキシードは布や紙製品をつくるのに利用されており、最近では食生活に取り入れることが検討されています。

フラキシード・オイルには西洋の食生活に不足している「善玉」脂肪、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。ヨーロッパで行われた数々の研究から、オメガ3 脂肪酸はがん細胞を退化させ、乳がんや前立腺、肺がんの細胞に対する抗がん作用のあることが明らかになり、国立がん研究所ではオメガ3脂肪酸、とくにフラキシード・オイルに着目しています。

油を味方にする、現代人はオメガ9 系を積極的に摂ることで効率よく健康的に痩せる オメガ3、6、9について

フラキシード・オイルにはオメガ3 脂肪酸以外に、リグナン(消化管内の「善玉菌」によってがんに耐性のある化合物に変化する繊維)も豊富です。リグナンはホルモン量を調節し、高熱や膜の乾燥が原因で起こるカンジダ症など、閉経に伴う症状を緩和します。

また、ホルモンバランスの崩れを原因とする月経前症候群にも効果があります。また、オメガ3脂肪酸にはリウマチ性関節炎や乾癬、アレルギー、ほかの炎症性疾患の症状を緩和する天然の抗炎症剤が含まれています。

通常、自然療法士はこのような症状に対してフラキシード湯を処方し、これが非常に効果があるのです。がんを予防するほか、オメガ3脂肪酸は心臓病の予防にも効果があります。オメガ3脂肪酸はコレステロール値や血圧を下げ、血中中性脂肪値を下げて血餅を防ぎます。また、最近、オメガ3 脂肪酸がプロテインホモシステインの血中濃度を下げることがわかりました。

ホモシステイン値が高いと心臓病になりやすいと考えられています。オメガ3脂肪酸を豊富に含むフラキシード・オイルにはすばらしい効能があるのです。

フラキシード・オイルのサプリメントはボディビルダーの間で、スタミナを増強しトレーニング後の回復を早めるとされており、人気があります。フラキシードには天然の抗酸化剤が含まれており、疲れた筋肉をすばやく回復させるのです。

また、筋肉の痛みを軽減する抗炎症作用もあります。ただ、フラキシード・オイルの唯一の欠点は、使いにくいことです。非常に変質しやく、適切な方法で精製されたものでないとすぐに臭くなります。フラキシード・オイルはカプセルで摂取するのが面倒でなく、おすすめです。毎日摂取すると、効果的です。

関連記事