フォルスコリン

フォルスコリンは、インドハーブ医療で使われるコレウス( シソ科の植物)の抽出物で、インドのハープ療法で何百年もの間、心臓病や乾癬、不眠症の天然治療薬として使われてきました。

フォルスコリンは数々の研究の対象となっており、その多くはインドで行われています。現在、インドの医師たちは高血圧や狭心症など、心臓の筋肉が弱って血液を正しく送り出すことのできない場合の治療薬にフォルスコリンを使っています。

フォルスコリンは、心臓の収縮時および拡張時の血圧を下げるだけでなく、心臓筋肉の働きを強化することで血行を促進します。アメリカでは代替医学の医師たちが降圧剤の代わりにフォルスコリンとほかの天然降圧剤を処方しています。

降圧剤は効果的なのですが、疲れやのどの渇き、インポテンツなど不快な副作用を伴うことが多いのです。ただし、降圧剤の服用をやめてフォルスコリンを試す場合、素人診断は禁物です。医師に相談して、処方薬から天然の代替薬に徐々に変えていくようにしてください。

動物実験で、フォルスコリンが、高齢者の間で失明の原因となることの多い緑内障の予防に、効果のあることがわかりました。緑内障は眼球内の液体の圧力が高くなり、視神経にダメージを与えるために起こる病気です。

フォルスコリンを目に直接塗ると、眼球内部の血圧を下げて血液の流れをよくし、緑内障によるダメージを軽減するため、症状が改善されることもあります。点眼薬としては販売されていませんが、内服しても同様の効果が得られます。最近、抗がん薬としてのフォルスコリンの研究が行われ、がん細胞を注射した動物において、フォルスコリンが腫瘍の成長を阻害することがわかりました。フォルスコリンが免疫システムの活性を刺激すると思われます。フォルスコリンは良薬ですが、非常に強い作用があります。このハーブを使用する際は、必ずこの分野に詳しい医師の指示のもとで服用してください。

フォルスコリンの効能のまとめ:高血圧を正常にする。心臓を強化する。緑内障を予防する働きがある。

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