「免疫システム」と一致するもの

ゲルマニウムはニンニクや椎茸、マッシュルーム、ジンセン、ソーマ(南米原産の強壮ハーブ)、アロエなどの食物やハーブ内に自然発生する微量要素です。1980年代に、浅井ゲルマニウム研究所の設立者であるエンジニア、浅井一彦博士による「驚異の元素ゲルマニウムと私」が出版され、有機ゲルマニウム(GE132 として知られる) が有名になりました。

工業では主に無機ゲルマニウムが使われていましたが、浅井博士は、効果の高い中国ハープの多くには有機ゲルマニウムが大量に含まれており、人体に無害であることを発見したのです。

浅井博士は著書のなかで、ゲルマニウムは無害で、かつ抗がん作用があり、またリウマチ性関節炎やカンジダ(酵母)感染やウイルス感染などの症状にも効果があると述べています。しかし、そのあとしばらくの間、ゲルマニウムは姿を消してしまいます。最近になり、有機ゲルマニウムは免疫機能を強化するため、とくに自己免疫疾患(免疫細胞が体組織を攻撃する) 患者に効果のあることがわかり、注目されています。とくに有機ゲルマニウムはがん細胞やウィルスを消滅させるナチュラルキラー細胞を刺激し、病気とたたかうT細胞とB細胞の活性を高めます。

体を守る防衛機能はどうやって働くか - 免疫力は薬より効く

さらに、リウマチ性関節炎などの自己免疫疾患の原因となる、免疫システムの欠陥を修正します。動物実験では、ゲルマニウムがさまざまながんの成長を阻害することもわかっており、がんに伴う激しい痛みを緩和するという説もあります。

自然療法士や代替医療の最先端にいる医師たちは、エブスタイン・バールウィルス(EBV)やほかの抗生物質に耐性のある感染症の治療に、有機ゲルマニウムを使用しています。これはからだが病気とたたかえるように免疫システムを強化することで治療する方法のひとつです。

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関連サイト:
スーパーゲルマン「ゲルマニウムカプセル90」の使用感(骨量増加力が強力で骨粗鬆症による腰痛~リウマチ痛まで)

フォルスコリン

フォルスコリンは、インドハーブ医療で使われるコレウス( シソ科の植物)の抽出物で、インドのハープ療法で何百年もの間、心臓病や乾癬、不眠症の天然治療薬として使われてきました。

フォルスコリンは数々の研究の対象となっており、その多くはインドで行われています。現在、インドの医師たちは高血圧や狭心症など、心臓の筋肉が弱って血液を正しく送り出すことのできない場合の治療薬にフォルスコリンを使っています。

フォルスコリンは、心臓の収縮時および拡張時の血圧を下げるだけでなく、心臓筋肉の働きを強化することで血行を促進します。アメリカでは代替医学の医師たちが降圧剤の代わりにフォルスコリンとほかの天然降圧剤を処方しています。

降圧剤は効果的なのですが、疲れやのどの渇き、インポテンツなど不快な副作用を伴うことが多いのです。ただし、降圧剤の服用をやめてフォルスコリンを試す場合、素人診断は禁物です。医師に相談して、処方薬から天然の代替薬に徐々に変えていくようにしてください。

動物実験で、フォルスコリンが、高齢者の間で失明の原因となることの多い緑内障の予防に、効果のあることがわかりました。緑内障は眼球内の液体の圧力が高くなり、視神経にダメージを与えるために起こる病気です。

フォルスコリンを目に直接塗ると、眼球内部の血圧を下げて血液の流れをよくし、緑内障によるダメージを軽減するため、症状が改善されることもあります。点眼薬としては販売されていませんが、内服しても同様の効果が得られます。最近、抗がん薬としてのフォルスコリンの研究が行われ、がん細胞を注射した動物において、フォルスコリンが腫瘍の成長を阻害することがわかりました。フォルスコリンが免疫システムの活性を刺激すると思われます。フォルスコリンは良薬ですが、非常に強い作用があります。このハーブを使用する際は、必ずこの分野に詳しい医師の指示のもとで服用してください。

フォルスコリンの効能のまとめ:高血圧を正常にする。心臓を強化する。緑内障を予防する働きがある。

コリオラス抽出液

コリオラス抽出液は、アジアに多く見られる食用キノコから採取されます。コリオラス抽出物は日本ではPSK、あるいはクレスチンと呼ばれ、政府公認の非毒性がん治療薬として広く用いられています。

現在、アメリカでは栄養サプリメントとして販売されています。コリオラスを摂取している患者について約20年にもおよぶ研究が行われましたが、驚くべき結果が得られました。コリオラスを放射線治療や化学療法、外科治療など、ほかのがん治療と併用したところ、患者の生存率が非常に高くなりました。

コリオラスの抗がん特性については解明されていませんが、免疫機能を向上させることがわかっています。とくに重要なのは、ナチュラルキラー細胞の活性を向上させ、がんがからだじゅうに広がる前にがん細胞の成長を抑制する働きです。試験管内試験では腫癌の成長を阻害することができますので、やがては人間にも応用できるでしょう。

コリオラスは日本では奇跡の薬ではなく、むしろ、総合がん治療プログラムの重要な要素となっています。アメリカでは自然療法士がコリオラス抽出液をほかの自然療法と併用し、がんやエイズなど、免疫機能の低下に伴う病気の治療を行っています。

また、リウマチ性関節炎や狼瘡など、免疫細胞がばらばらになって体組織を攻撃するために起こる自己免疫不全の治療薬としても利用できるという報告もあります。面白いことにコリオラスは、免疫システムの病気とたたかう細胞を活性化しますが、からだが自らを攻撃するのを防ぐT細胞(サプレッサー細胞とも呼ばれます)の数を維持する効果もあります。

コリオラスは病気だけに効果があるのではなく、健康時の免疫機能を維持する働きもあります。ある研究では、健康な人が毎日1 mgのコリオラスを摂取しはじめると、T細胞数が24時間以内に増加しはじめました。本書を執筆している時点では、コリオラスには医師が処方する多量用(3 gカプセル)のものしかありません。ほかのサプリメントと比べて幾分高価ですが、ほかの高価ながん治療薬と比べると買う価値はあります。

まもなく低量の比較的安価なコリオラス製品が販売されるでしょう。がんや免疫機能低下の治療を受けている人は、コリオラスを摂取する前に医師など専門家に相談してください。

牛の気管軟骨

20年以上前、当時コロンビア老人医療センターで臨床外科学の準教授をしていたジョ
ン・プルーデン氏(現在は医学博士であり、医科学博士でもある) により、ウシの気管軟骨がキズを急速に治癒し、さらに、乳がんの腰痛を縮小したという報告がありました。

自らの発見に驚いたプルーデン博士は、ウシの気管軟骨についての数々の研究を行いました。博士や、博士に続くほかの研究者のおかげで、現在、ウシの気管軟骨には素晴らしい薬効があることがわかっています。

FDAは最近になって、ウシの気管軟骨を治験薬(IND)として認可し、アメリカがん治療センターの研究者に対して、これまで化学療法や放射線療法で効果のなかった患者にウシの気管軟骨を投与することを許可しました。

これまで国内外で行われた研究報告によると、ウシの気管軟骨は多くのがん患者に対して効果をもたらしたということです。ブルーデン博士の研究では、ほかの治療法で効果のなかった患者に対しても、ウシの気管軟骨は効果があったのです。

がん細胞を殺すだけでなく、健康な細胞を犠牲にすることもある化学療法や放射線療法とは違い、ウシの気管軟骨はからだのもつ免疫システムを刺激してがんを予防します。また、化学療法や放射線療法と併用した場合、これらの治療法に伴う危険な副作用が軽減されます。ウシの気管軟骨は関節炎(骨をケガから守る保護役となる軟骨の破壊が原因となる一般的な症状)に効果があります。

現在、六十五歳以上の人の半数以上が、なんらかの関節炎をわずらっており、その多くが、痛みを抑えるために非ステロイド性炎症薬(NSAID)を使用しています。しかし、残念なことにNSAID の効果は長続きせず、効果があっても出血性潰瘍などの危険な副作用があります。

多くの人にとってウシの気管軟骨はNSAIDに代わる安全な治療薬です。ウシの気管軟骨が典型的な関節炎の痛みや炎症を軽減するという数々の報告があります。しかも毒性がなく、厄介な副作用もありません(注日本でも輸入品が販売されるようになりました)。

  • 効能:単独で、あるいは従来の治療法との併用でがんを治療する。関節炎の症状を緩和する。

ベータ1.3Dグルカン

1960年代、感染性の病気はすでに過去のものだという認識が一般的でした。ペニシリンやそれに続いて発見された抗生物質は万能薬であり、何錠か飲むだけでどんな病気でも治ると思われていたのです。

しかし、いまはそれが誤りであることがわかります。抗生物質は数えきれないほどの生命を救いましたが、我々が思っていたような万能薬ではありません。

第一に、抗生物質はウィルスに対しては効果がありません。第二に、抗生物質の過剰投与により 抗生物質に耐性のあるバクテリア株を誕生させてしまいました。病気とのたたかいで大切なのは、まず病気を予防することであり、健康を維持する最善策は、免疫機能を高めることです。

ベータ1.3Dグルカンは、免疫機能を高めるサプリメントのひとつです。ベータ1.3Dグルカンパン酵母の細胞壁から抽出されており、免疫力を強化する働きがあります。とくにマクロファージと呼ばれる、免疫システムの「パックマン」とされる重要な免疫細胞を活性化します。マクロファージは体内を循環し、ウィルスやバクテリアやがん細胞、そのほかの危険な侵入者をむさぼり食います。また、マクロファージの活性は、病気から私たちを守る免疫システムのほかの成分にも作用します。ベータ1.3Dグルカンは免疫システムを強化し、病気になる前に原因を取り除くのです。

また、ベータ1.3Dグルカンには抗酸化作用もあります。放射線によるフリーラジカルのダメージから守ります。私たちは皆、なんらかの形で放射線を浴びているので、このことは非常に重要です。たとえば、日光は紫外線放射の主な原因ですが、これは皮膚がんの原因となるだけでなく、免疫機能を著しく低下させ、健康上のさまざまな問題を引き起こします。エックス線検査を受けるたびに、私たちはわずかながら放射線を浴びています。

がん治療にも放射線治療が用いられることがありますが、アメリカ陸軍放射線生物学研究所の研究で、ベータ1.3Dグルカンは、放射線によるダメージに対する保護力の強いことがわかっています。ラットに致死量の放射線を照射し、その後二十日間ベータ1、3グルカンを投与しました。通常、これほど大量の放射線を浴びたラットは人間と同様、放射線病にかかって死に至ります。しかし、ベータ1.3Dグルカンを投与したラットの9割が、放射線によるダメージをまったく受けていなかったのです。驚いたことに、ベータ1.3Dグルカンは免疫機能を保護する能力にすぐれ、このためラットが放射線病にかからなかったのです。

現在、代替医学の医師はカンジグ膣炎やエプスタイン・バール・ウィルス(EBV )、ヘルペス、エイズ(HIV)など、慢性的な感染症の患者にべ一夕1 、3 グルカンの摂取をすすめています。ベータ1.3Dグルカンは慢性の病気に用いられるほか、運動選手の間でも利用されるようになりました。

運動には健康を促進する効果もあるのですが、皮肉なことに、激しいトレーニングの肉体的ストレスが、免疫システムを低下させることもあるのです。マラソンランナーが激しいトレーニングを終えたあと、呼吸器感染症になりやすいのはこのためです。老化によって免疫機能が低下している高齢患者にベータ1.3Dグルカンなどの免疫強化サプリメントをすすめる医師もいます。ベータ1.3Dグルカンは免疫機能を向上させるだけでなく、処方薬と同様にコレステロール値や中性脂肪値を下げますが、副作用はありまん。コレステロール値や中性脂肪値が高いと、心臓病や心臓発作の危険性が高くなります。

  • 効能:免疫機能を強化する。放射線によるダメージから守る。血液中の脂肪値を下げる。

免疫力強化にはなびらたけ!ガンも撃退する驚異のパワー

キャッツクロー

南米ペルー原産のハーブ。 抗炎症作用や免疫賦括作用が示されている。関節炎や関節症の痛み緩和に利用されます。
南アメリカ原産の一見奇妙なハープは、免疫システムを強化することで一躍有名になりました。現在、全米の自然食品店には、50種類近くのキャッツクローが販売されています。

効能・効果は、関節リウマチや変形性関節症の痛みの緩和0 抗炎症・鎮痛作用。抗酸化作用や免疫賦括作用。

有効成分として、イソテロボディンやミトラフイン、リンコフィリンといったオキシインドール・アルカロイド類、カチキン類、タンニン類、ポリフェノール類などがある。特に、アルカロイド頬にはキャッツクロー特有の成分があり、基礎研究において白血球の貪食作用やTリンパ球の機能を高めることが示されている。

また、リンコフィリンは、血管内細胞を弛緩させ、末梢血管を拡張し、交感神経計の興奮を抑えることで血圧を正常化します。なお、抗炎症作用はTNFαの産生を抑えることによるとされます。

関節リウマチや変形性関節症の症状を緩和することが報告されています。まず、2002年にオーストリアから報告された臨床試験では、40人の関節リウマチ患者に対して、キャッツクローが24~52週間にわたり投与されました。その結果、関節の腫れや痛みといった症状が有意に改善したという症例がありました。 また、特に問題となるような副作用は認められませんでした。

次に、2001年にペルーから幸ほされた臨床試験では、45人の変形性関節症患者に対して、キャッツクローが投与され、症状が有意に改善しました。また、スウェーデンで行われた臨床試験では、キャッツクローによってDNA障害が減少しました。この他、動物実験など基礎研究では、抗ガン作用、免疫賦活作用、抗炎症作用、抗ウィルス作用が認められました。日本においても、基礎研究がいくつか発表されました。しかし、ヒトを対象とした臨床試験はまだ十分ではありません。

一般に、1日あたり数百mgを摂取します。ただし、有効成分の含有量に関して、個々の製品によるばらつきが大きいため、選択の際、注意が必要です。
関節炎などの痛みにキャッツクロー