私は、会社の社長としての仕事の猛烈な忙しさが続いた平成元年、異様な強い腰痛に続いて血便が出現、そのうち下腹部に自分でも「しこり」を触れ、便も細くなり、日常生活でも、「お腹が冷たい」「お腹が重い」と始終感じていましたが、忙しくてなかなか病院に行く時間がとれず、たまりかねてやっと受診したのが、平成3 年になってからです。
それまで自覚症状はほとんどなく、大腸ガンも他のガンと同様に進行すると症状が出ることが多くなります。 症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあるそうです。
私自身は、血便がでたときにも痔なのかな?と少し恥ずかしい気がして誰かに相談することもなかったので遅れに拍車をかけてしまったのだと後で思いました。
血便がでているのですからもちろん、診断は、大腸ガン。ただし、運よく、内視鏡的に切除が可能ということで、開腹手術をせずに、ガンの切除にも成功しました。開腹しないだけで手術の時間も大幅に短縮できますし、手術時間が短いということは、出血もかなり抑えられと言われほっと胸をなでおろしました。
しかし、平成5年暮れになり、また、粘血便が出現し、お腹もふくれ、ガスも充満してきたので、病院を受診すると、「また、大腸ガンができている。内視鏡で取るには大きすぎるのでダメ。しかもかなり下のほうにあるので、人工肛門をつける以外ないと診断されました。
人工肛門(ストーマ)とは、腸管の一部をお腹の壁を通して外(皮膚)に出して、肛門に代わって便の出口としたものです。 1 ~ 2 cmほど皮膚から腸管が突き出た形になります。ストーマとは、ギリシャ語で「口」を意味する言葉です。何度も考えても人工肛門を受け入れる気にはなりませんでした。
すでに、入院の日も決まっていました。主治医から何回説得されても「やりたくない」といって拒否し続けたところ、主治医が「それなら、この病院で診察していたことは、口外しないでください。責任がとれませんから」といわれました。
それもそのはず、この病院は東京都立の某有名病院なのです。「承知しました」と答えて、以後、自己流の自然療法を始めました。私も人工肛門を断っているので病院ではもう世話になることはできないと思い覚悟を決めました。自分で決めた自然療法でダメだったら死を選ぶつもりで勉強しました。
毎日、コマツナとキャベツ、アロエも加えた人参・リンゴジュースの愛飲、主食は、粟、キビ、小豆も加えた玄米食、それに、毎日 40 分から 50分 の散歩、遠外線サウナでの発汗、お腹を中心に全身に温灸を施す、年 2 〜 3 回の 1 週間ずつの人参・リンゴジュースダイエット...などです。
東洋医学で治療するクリニックには平成 6 年から受診していますが、この病院でも友消化器の専門病院に紹介状を書いていただきました。
大腸ファイバーの検査は「やりたくない!」と先生に伝えました。結局は平成 12 年の 1 月まで、自然療法を継続しています。
もちろん、体調はよく元気で、顔のツヤも安定しており、毎日、快便です。1 月初旬、都立病院の待合室で仲よくなった同病の人は、手術されたのにもかかわらずすべて死んでしまいました。自分でこれだと信じた治療法を、一生続けることが一番の抗ガン治療です。
新鮮な無農薬野菜、果物を積極的に摂り、あとは質のいい野草酵素がやっぱり必要だと思い、クリニックの先生と相談して野草酵素をとり続けました。春~秋は野菜や果物が豊富に手に入るのですが、どうしても冬期間はわずかな果物しか手に入りません。そこで野草酵素が必要になります。
野草酵素は濃い分、ニオイも少しキツイのですが、体には染み渡る感じがして絶対に効くだろう?と思いました。
ガンを防ぎ、治すには、「血液をきれいにする」 こと以外手立てはないと思います。 血液浄化により、予防のほうほ確実にできるとしても、平均 20 年近くかかって診断がで きるくらいまで大きくなったガンを、そう簡単に治すことは不可能に近いのかもしれません。
ガン腫をつくらなければならないほど、血が汚れているからこそ、ガンになったわけで、 それを自然療法だけで、短期間に治癒させるなどというのは無理というものです。
たとえ、 自然療法を始めても、その途中で悪化、転移することも十分考えられます。 よって、ガンという腫瘍のために、食物の通過の道をふさいでしまう可能性のある胃腸 のガン、気道を圧迫して呼吸困難をおこす可能性のある肺ガン、出血のため重篤な状態になりかねないガン...等々、やはり、危急の状態を切り抜けるため、必要に応じ手術をほじめとする医学的処置は受けるべきです。
また、ガンを医学的に手術や放射線や抗ガン剤で、切除または、消滅させた後は、「ガンがなくなった」という積極的な気分が、脳から β・エンドルフィンをはじめとする脳内麻薬の分泌を促し、血行をよくして体を温め、免疫力も増強させて、よい結果が得られるかもしれません。
それに、切りとられたガン腫が、その段階で、すでに血液浄化の役目を十二分に果たした状態だったら、ガンの再発はないかもしれません。ただ、ガンの現代医学的治療を受けるときも、自然療法=浄血療法を続けられると、よりよい結果が得られる可能性は十分にあります。
とにかく、主治医とよく相談し、できれば、セカンド・オピニオンやサード・オピニオンも参考にされて治療を選択されるのが賢明でしょう。ガンという病気とつきあうには、しっかりとした覚悟と自分でこれ!だと決めた方法を強い信念で続けなければガンには勝てないと思います。私はガンになってさまざまなことを犠牲にして生きています。しかし、これがずっと続くのか?と言われればわかりません。しかし、強い気持ちで大腸ガンと向き合っていきたいと思っています。
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