私は、大学を卒業し、そこそこの有名企業に就職でき、よく人からはエリートコースまっしぐら...なんて言われていました。順風満帆の少サラリーマン生活を送っていたつもりでいました。
1993 年 8 月中旬、左睾丸の腫れに気づき、近くの泌尿器科を受診。睾丸炎と診断されました。
精巣炎 精巣炎は睾丸炎ともいわれ、睾丸が腫れたりすることで痛みを伴う病気です。 炎症によって無精子症を引き起こすこともありますので注意が必要です。 精巣炎(睾丸炎)は、おたふく風邪を起こすウイルス(ムンプス・ウイルス)が原因で発症します。
抗生物質を処方され 2 ヶ月間服用しましたが、全然よくならないため、総合病院に 10 月の末に紹介され受診したところ、睾丸腫瘍のセミノーム ( 精上皮腫 ) と診断され、即入院。
セミノーム ( 精上皮腫 )とは、精巣に発生する腫瘍の 1 つで、精子を作る細胞が腫瘍化したものです。
翌日、睾丸の摘出手術を受けました。 1 月に一時退院し、東洋医学のクリニックを受診しました。
12 月から、抗ガン剤のシスプラスチンを 5 日間ずつ 3 クール投与するまでの仮退院ということです。とにかく、抗ガン剤の治療をするにせよ、しないにせよ、血液を浄化することが大切であると言われ、 1 週間の人参・リンゴジュースによる生活療法をやっていただきました。
12 月中旬に予定通り、抗ガン剤の治療のため入院、 3 クールの治療後、 3 月に退院しました。
私は、抗ガン剤の副作用で頭髪はほとんど失い、全身の皮ふもカサカサ、体重も減少し、まるでひからびた老人のようになってしまいました。
ただし、抗ガン剤が奏効して、治療前に見られた肺と腎臓の転移巣は消失しました。ただ、睾丸腫瘍の消長のめやすとなる腫瘍マーカー AFP が 44 (正常範囲 10 以内) と高く、見えないガンがどこかに存在していることを示しています。
とにかく、血液浄化の必要性を理解していたので、再度 4 月 13 日より1週間の人参・リンゴジュース中心の生活療法をやっていただきました。その後は、朝は、人参ジュースを 3 杯だけ飲み、昼、夕食は、玄米菜食に、少々少々の磯もの( 海老 カニ イカ )を添える食生活にし、毎日 1 万歩を目指して歩きました。すると AFP が次のように変化しました。
- 3/14 ( 40 )
- 4/14 ( 27.9 )
- 4/25 ( 20 )
- 5/9 ( 19 )
- 6/2 ( 15 )
- 8/9 ( 10 )
7 月から会社に復帰し、 8 月に主治医の診察を受けたところ、「あまりの回復ぶりにびっくりされた」とおっしゃっていました。
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