コンドロイチン

コンドロイチンは、関節軟骨や結合組織の構成成分である。臨床試験では、変形性関節症や関節炎に対する効果が認められている。グルコサミンと併用されることも多い。

コンドロイチンは、グルコサミンなどから構成される一連の分子・グリコサミノグリカンの1つ。
コンドロイチンは、大きな分子であるため、消化管からの吸収効率はよくない。血中のコンドロイチンは、リンパ液を介して血液循環に入る経路も推測されている。基礎研究において、抗炎症作用、脂質代謝改善作用、抗動脈硬化作用、抗血栓形成作用などが示されている。

1日あたり80~1500mgを服用する。一般に、短期間では効果が期待できないので、継続して利用する。変形性関節症や関節炎に対して使用する際には、グルコサミンと併用するほうが効果的である。


胸やけや下痢、便秘といった消化器症状が現れることがある。ただし、臨床試験におけるこれらの報告はプラセボ(偽薬)群と同程度であり、コンドロイチンによる症状とは限らない。
一般には、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。また、他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないと考えられる。

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