産前、産後の食療法

元気いっぱいの健康な子を産むためには

楽にお産をして、明るく元気な性格の子、美しく賢い子に育てるためには、普段から正しい食事を心がけることも大切なことです。

今はやりのインスタント的な食物でなく、自然のものを自分で正しく栄養をそこなわないように料理して食べることです。妊娠中はことさら滋養のあるものとか栄養のあるもの、消化の良いものといって酸性食品を多くとりすぎたり、運動もせず腹帯もまかないで病人のような生活をしていると、難産するばかりでなく、赤ちゃんの発育も悪く、アレルギー症やアトピーとか神経質な子になりやすいのです。

そればかりでなく、産婦も脚気や腎臓病になって苦しむようになります。そこで、以下のような食療法を紹介しましょう。精白しない穀類、維穀、ゴマ、大豆、小豆、小魚、海草、野菜をとり、副食を食べすぎないようにし、よく噛んで完全吸収させるようにすると良いでしょう。

甘いもの、菓子、生卵、肉類、牛乳、清涼飲料水、ジュース類、アイスクリーム、氷水、刺激物、上等な日本茶、洋茶などはNGです。

例えば、ドクダミを煎じてお茶がわりに飲むと、肌のきれいな子が生まれます。さらし木綿でお腹をよく巻き、適度な運動をするようにしてよく働くと、妊婦は丈夫になり、ひきしまった丈夫な子に育ち、お産も軽く、産後は母子ともに健全です。

ダイコンの干し葉の腰湯をときどきするといいでしょう。カボチャのヘタを煎じて飲んだり、種を妙って煎じて飲むと、胎児が健康になると昔から珍重されています。

弱い人は、月が進むにしたがってくしやみやせき、失尿などがありますが、そのときは静かにお腹を下から抱くようにして、たびたび放尿すると良いでしょう。こんな人はとくに腰湯が効果的です。

便秘したときにはゆで小豆などをとるようにすると良いでしょう。不眠の場合は、カボチャの種を妙って食べる。

また、タマネギを食べるのも良いことです。寝る前に足浴をして、湯で顔を洗い、前頭部を温めると良いです。つねにみそ汁の中に玄米の焼餅を入れて食べているとお乳がよく出ます。

ハト麦粉と小麦粉、小麦胚芽をまぜてだんごにして、毎日みそ汁の中にすいとんのようにして食べてもお乳がよく出ます。食品添加物入りの加工品を食べすぎると、お乳も出てこないし、出たとしてもまずいから赤ちゃんはむずがって飲みません。

産後3日間は妙り玄米のおかゆがいいでしょう。玄米クリームに梅干し、うす味のみそ汁に玄米餅を入れて食べるのも良い。玄米餅のお雑煮も良く、その後はバランスのとれた自然食をよく噛んでとっていれば、出血も止まり、子宮も収縮して回復も早くなります。

お乳を出すためには、玄米餅入りのみそ汁がいちばんです。鯉こくも大変よく、ゴボウ、ニンジン、レンコン、油あげ、ネギなどを入れ油妙めして仕立てたみそ汁も良いです。

粉ミルクで育つ子と母乳で育つ子の違い

赤飯にお煮しめも大変に良く、ハト麦のおかゆ、ゴマ、ノリ、ワカメ、ハコベ、餅米は産前、産後に、またお乳を出すために良い食物です。カボチャの種を妙って中の実を食べるのもおすすめです。

煎じてお茶にするのも良いです。産後は、きんぴらゴボウを食べると便秘もせず肥立ちも良いです。アワ餅なども良い。中国産ハブ草とゲンノショウコ、ハト麦を十グラムずつ4カップの水で3カップまでに煎じて飲むとお乳が出るようになります。ヨモギ入りの玄米餅、ハコベのみそ汁なども良いです。

つわりに効く「玄米スープ」

吐き気のときはすりゴマをたくさんつけた玄米おにぎりをよく噛んで食べると良く、すりゴマを入れた玄米スープも良いです。ゴマ塩をつけたおにぎりはひどいつわりでも吐かずにおさまります。

ダイコンおろしにしょうゆうをかけ、または梅干しにしょうゆをかけて食べても良いです。

ゴボウのコンプ巻き、ニシンのコンプ巻きなども良いです。生つばが出て困るときは塩えんどうか焼きコンプを少し噛んで食べると良いです。

また、のどがかわくときは玄米スープにうす塩を加えて飲むか、しょうゆ番茶を飲むと良いです。

飲みものはガブ飲みしないこと。できるだけ少ないほうがつわりには良いです。つわりだからといって、寝てばかりいるのは良くありません。むしろ、できるだけ動くことです。病気ではありませんから薬を飲んでもだめです。反射的に脳からやってきますからどんな薬を使っても効かないし、飲まないほうが良いのです。レンコン湯を飲むと胸の悪さがおさまります。

出産時に痔になってしまった場合はこちら。

関連記事