トマトの「リコピン」で子宮頸がん、肺ガン、胃ガン、すい臓ガンを防ぐ

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トマトの赤い色素「リコピン」は、ガン予防効果のあるベータ・カロチンの仲間

トマトの研究。欧州連合が、ピザについてくるトマトソースが心筋梗塞の危険性を半減させてくれる、と報告した。
トマトソースの中にはリコピンが豊富に含まれており、これが動脈硬化の予防に働くから、といわれている。
この発表以降、欧州諸国ではピザの注文をするとき「トマトソースを増量で... 」という追加注文が多くなったとか、ならないとか。
心筋梗塞予防作用がわかったリコピンとは、トマトをトマトらしく見せる、あの赤色の色素。実は、ガン予防効果のあるベータ・カロチンの仲間である。が、ベータ・カロチンは身体に入るとビタミンAになるのに対し、リコピンはビタミンAにはなれない。
だからといってガン予防効果がないのではなく、リコピンとしてガン予防に働くのである。アメリカ人とノルウェー人約1万7000人を対象に、トマトと肺ガンについての研究が行われた。結果は、ヶ月にトマトを14回以上食べる人は、1回もしくはまったく食べない人に比べてはっきりとと肺ガンの危険率が低いとわかった。

そして、リコピンが特に注目を集めることになった。ひとつガン予防がわかると研究は活気付く。その後、アメリカの研究で「胃ガン」「前立腺ガン」「すい臓ガン」「子宮頸ガン」に対しても有効に作用していることがわかった。そのトマトのパワーをより効果的に引き出すには、以下の3点は必ず守ってほしい。

その1 完熟トマトを使う

売られているトマトの多くは青いうちに収穫される追熟トマトだが、ガン予防を期待するにはリコピンが重要。リコピンは完熟トマトのほうが断然、多い。
だから露地物の完熟トマト、枝にくっついたまま真っ赤になったトマトが最高。缶入りトマトジュースや缶詰のトマトは完熟が使われているが、塩分が加えてあったりするので、その点に注意してほしい。

その2 あまり加エしないで食べる

真夏の完熟トマトの栄養分をしっかり摂取するときは、切ったり、煮たりすると豊富なビタミンCが少しずつ壊されるので、切る場合は食べる直前がおすすめ。

冷え性の人は食べ過ぎに注意する

暑い夏にはトマトは身体を冷やし、夏パテ予防になる。が、冷え症の人は食べ過ぎないようにし、できたらトマトを煮込んで使う料理を食べたほうがいいようだ。

最近では高血圧にもトマトを使った製品が登場していることからもトマトの栄養価の高さは注目が集まっている。
『ライオンの「トマト酢生活」』は、トマトのリコピンと酢の降圧効果を利用したトクホの商品となっている。

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