ガンの活性酸素を抑制する「白菜」

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活性酸素を解毒する還元酵素を作る、ジチオールチオニンが含まれる

最近「活性酸素」という言葉をよく耳にします。
身体の細胞を酸化させる(サビさせる)もので、それがガン化や老化に結びつく。人間の細胞でそれが起きているということは、誰もがガンになっていないといけない。が、人間にはその活性酸素を解毒する酵素がある。SOD などに代表される還元酵素だが、白菜にはそのものズバリが含まれているのではなく、還元酵素を作るのに関与する物質・ジチオールチオニンが含まれている。還元酵素がどんどん製造されれば、活性酸素によってガン化するのを食い止められる。人間の細胞は突然変異を起こしているが、その回数が減れば減るほど、ガン化の危険性は低下することになる。加えて、白菜には微量元素であるモリブデンの含有も報告された。
このモリブデンもガン化を阻止すべく作用する。発ガン物質である亜硝酸アミンの吸収・蓄積を防ぐので、胃ガン予防に大いに貢献すると考えていいだろう。もちろん、白菜を使った鍋は、ガン予防のみならず、ダイエットを望む肥満気味の方々にも大いに勧めたい。

鍋は栄養面で実にバランスがよく、野菜が豊富なので、食べてもカロリーは少ない。だから、鍋は食べてもやせる理想のダイエット食。というと、すぐにお相撲さんを引き合いに出されるが、彼らはチャンコを食べる量が半端ではないし、早い。満腹中枢が働いて物が食べられなくなる前に、たくさん食べて太ろうとしているのだ。あくまでも意識的に太ろうとしている。根本的にダイエットで鍋を勧めるケースとまったく異なる。
肥満は乳ガンのみならず子宮体ガン(子宮の部分にできるガン) のリスクを高める。それは、脂肪細胞の中で男性ホルモンの一部が女性ホルモンのエストロゲンに変化するからである。エストロゲンに多くさらされると、両方のガン発生に大きく影響してしまう。白菜のビタミン、ミネラルを効率よく摂取しようとするなら、キムチを代表とした漬物。塩漬けにするとビタミンCが失われないばかりか、善玉腸内細菌、つまり、乳酸菌などが増えて整腸効果がアップする。加えて、白菜には食物繊維も多いので、その分も加えて大腸ガン予防に結びつく。また、キムチのトウガラシの成分はカプサイシン。これがビタミンCと結びつくと抗酸化に作用するので、活性酸素もダブル効果で、さらに怖くなくなるはずである。

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