「ビタミンE」と一致するもの

発がん物質・ニトロソアミンの効果 ビタミンE

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

ビタミンE によるガンへの効果について紹介します。

骨、軟骨、乳腺、皮膚、大腸などで発ガン抑制効果が確認されている

今日では化学者に最も強く支持されているのが、「ガン予防にはビタミンE」である。もともとビタミンE が注目されたのは心臓病予防に対する威力だった。

それがビタミンCに発ガン性物質・ニトロソアミン抑制効果が発見されるや、研究はビタミンE にも波及した。ニトロソアミンは決して特別な化学物質ではなく、食べ物の中に含まれている「亜硝酸塩」と「アミン類」を食べ合わせることで、いとも簡単に作られてしまう。パン粉やきな粉などに含まれている亜硝酸塩は、ガンを防ぐ野菜にも硝酸塩として多く含まれ、これが呼吸によって亜硝酸塩に変化する。アミン類はたんばく質の成分で、魚介類や医薬品に多く自然と口に入る物質である。亜硝酸塩もアミン類も単独では発ガン性はないが、胃酸という強力な酸性化で発ガン性物質ニートロソアミンになってしまう。
これがガンの引き金になるのだが、ビタミンE は、ニトロソアミンの生成を阻止する働きがあることが、昭和52年にラットを使った実験で報告された。

研究からビタミンEの発ガン抑制は骨、軟骨、乳腺、皮膚、大腸、口腔・咽頭、膀胱などではっきりと確認されている。

さらに、最近は「若返りのビタミン」としてビタミンEは人気だが、これは抗酸化作用があるからで、細胞を若々しく保ち老化を防ぐということは、当然、ガン予防にも結びつく。

米国ではガン予防効果を期待するためにその目標摂取量を「1日30ミリグラム」としている。それに対して日本はわずか「10ミリグラム」。日本人は普段の食生活から平均8ミリグラム程度は摂取できていると思われるので、10ミリグラムはたやすい目標値。

しかし、実際には食生活の欧米化という点も考慮すると、米国の30ミリグラムを目標とすべきである。

特に、タバコを吸う人や、アルコールを飲む人、インスタント食品やスナック菓子、干物や燻製をよく食べるような人、大気汚染が目立つところに住んでいる人などは、体内の酸化が進むので、よりビタミンEを意識して多く摂取する必要がある。

ビタミンEを多く含む食品は、煎茶、ヒマワリ油、アーモンド、抹茶、小麦胚芽、アンコウの肝、松の実、落花生、マヨネーズ、オリーブオイル、かずのこ、ウナギの蒲焼き、ししゃも、焼きのり、サバ、サンマ、ホウレン草などなどなど。

ビタミン剤でとる場合は、総合ビタミン剤がお勧め。ビタミンE のリサイクルにビタミンC が作用するからである。

うこん うこんの若返りパワー

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

うこん に含まれるクルクミンによる癌への効果を紹介します。

うこんに含まれる「クルクミン」がガンの発生を抑制する

日本では沖縄が主産地のショウガ科の植物・ウコン(鬱金)の抗ガン作用を中心とした研究報告が相次いでいる。

ウコンとは、ターメリック。カレー粉の黄色のもとがウコンである。抗ガン作用に注目が集まったのは1991年。米国大学のグループが「ウコンに含まれるクルクミンがガンの発生を抑制した」と発表したからである。

ネズミの皮膚に発ガン物質ベンゾピレンを塗り、さらに発ガンを促進するTPA という物質を塗った。この状態でガンが発生する確率は0 90% を超える。ところが、TPAにウコンの黄色の色素成分であるクルクミンを混ぜて徐々に量を増やしていったところ、クルクミンをTPAの量の2倍にするとガン発生は、20%以下に抑えられたのである。

さらに、クルクミンを軽口投与すると大腸ガンや悪性リンパ腫のネズミの延命に結びついた。94年には、その薬効を証明するかのように当時の厚生省、文部省、科学技術庁が『がん克服10ヵ年計画』に、ウコンのガン予防プロジェクトを組み込んだのである。

その後も、国立がんセンターや京都府立医科大学グループなどから多くの研究報告があり、これまでに、大腸ガン、前立腺ガン、肺ガン、乳ガンなどの発ガン抑制効果が動物実験レベルで確認済みである。これらの作用はウコンの含有成分クルクミンだけではなく、ウコンの抗酸化作用も大きく働いていると思われる。その抗酸化力をさらにパワーアップさせたのが、ウコンの中で最も抗酸化力の強い秋ウコンを乳酸菌で発酵させて作った発酵ウコンである。
開発したのは沖縄の琉球バイオリソースと琉球大学農学部の本郷富士禰教授。そして発酵ウコンの注目すべき研究が発表された。

人間の体内には身体をサビさせないようにする酵素・SODがある。若いときはそれが十分作用するので8-OHαGという物質が尿中にあまり出ない。ところが、抗酸化力が低下した老人は8-OHαGの尿中量が増加する。

老人病院で10人の患者を調べたところ、20代後半の人々の約4倍になっていた。その老人(平均年齢89歳) 10人に3ヶ月間、発酵ウコンを飲み続けてもらったところ20代後半の人々の約2倍にまで低下。これは50代後半の人々に匹敵するわけで、大変な若返りである。抗酸化パワーが身体を若返らせたということは、老化予防というだけではなく、ガン予防にも効果が明らかになってきたといえる。本郷教授の行った研究でも、抗酸化作用で有名なビタミンEよりも発酵ウコンのほうがより抗酸化作用の強いことが裏付けられている。
ガン細胞への効果・効能 | ウコンの効能・効果

煎りたてをすって食べるのが最適。無類の抗酸化作用が活性酸素をやっつける

ゴマは、世界的に注目されており、健康を考える人々はもっとゴマに対する心を「開けゴマ」。と表現する。 何よりも国連機関の2つがゴマの効用に注目している。 ひとつはWHO(世界保健機関) で、もうひとつはFAO(国連食糧農業機関)。 両機関がPAG(国連たんばく質諮問委員会) を作り、1975年にもっと食生活でゴマを多く摂取するよう世界の人々に勧告を行った。

科学的研究の裏付けによってゴマの成分で最も注目されているのは「ゴマリグナン」による抗酸化作用。人間が老化したり、ガンになったりするのは、細胞膜にある脂質が酸化するからだ。 その酸化を生み出すのが酸素が体内で使われてできる活性酸素である。

人間の身体には活性酸素を排出する『SOD』があるものの、作用は年をとるにしたがって少なくなる。SODと同じ作用を行う物質がゴマに多く含まれており、それがゴマリグナンだ。

このほかにも、ビタミンE の仲間で最も抗酸化力の強いγ-トコフェロールも含まれている(γ-トコフェロールは、ビタミンEと見なされている化合物の1つ)。 これらが相乗効果を見せるために、抗酸化力は無類なものとなり、活性酸素の悪さをしっかり予防してくれるのである。ただ、

そのパワーも単にゴマを食べているだけでは得られない。 昔からゴマといえば、「ゴマすり」 。実はゴマすりこそがガンを予防するのである。ゴマは皮が固い。しかし、多少の大きさがあれば、かみくだいて重要な成分を体内で吸収もできる。が、ゴマは小さくてかみくだくのが難しい。そのままの状態で身体に入ると、そのまま排出されることも多い。

それを防ぐためにゴマをする。さらに、ゴマすりはゴマを煎った後が最高! ゴマを煎るとゴマリグナンが増加し、活性が高まるのでパワー全開となるのである。 もちろん、ゴマは老化やガンを防いでくれるだけではない。 このほかに以下の7つの効用が苦から伝えられている。「整腸作用」「健胃作用」「視力強化作用」「聴力強化作用」「筋力・骨強化作用」「精神安定作用」「神経痛除去作用」と。最近はこのような作用に加え、貧血、高血圧、動脈硬化、心臓病から美容にも効果が高く評価されている。そのゴマのパワーを得るためには、1日大さじ2杯(20グラム) といわれている。が、その半分でも大いに期待できる量である。 料理としては、調味料のひとつにするのがいいだろう。たとえば、白ごまを煎ってすり鉢ですって、それをベースに作るゴマドレッシング。ごく自然にゴマを摂取できるし、ゴマ風味というだけで、料理に幅もできるのである。

ゴマリグナンのサプリはこちら。

渋みや苦みのもととなる茶カチキン、エビガロカテキングレードがガンに有効

ガン予防食品のひとつとして、今や緑茶は日本に限らず、世界的に注目を集めている。 ガン予防の研究で知られる米国・テキサス大学で緑茶錠剤を用いて臨床研究を行っている。 緑茶パワーが世界の槍舞台で、その真価が試されようとしているのである。 そこまで階段を登りつめられたのは、日本国内における多くの動物実験、疫学調査、臨床試験が行われてきたからである。「お茶の栽培地はガン死亡率が低い」 ことを疫学調査で突き止めたのは、静岡県立大学短期大学。とりわけ『川根茶』で有名な静岡県中川根町の胃ガン死亡率は、全国平均を100として男性で20.8 % 、女性29.2% で約5分の1と低かった。89年のことである。最近では埼玉県立がんセンター研究所疫学部のグループが埼玉県内の住民約1万人を対象に10年間調査を続けた。その結果、緑茶を毎日10杯以上飲む人、毎日4~9杯飲む人、毎日3杯以下の人を比較すると、ガンによる死亡はお茶を飲む人ほど遅かった。さらに、このグループは、その後の日本癌学会総会で、乳ガンの再発は緑茶を飲めば抑えられる、と報告。 お茶の有効成分でもビタミンCが豊富なのが煎茶。ガン予防に効果のあるカテキンが豊富なのは番茶。緑茶の王様・玉露は出しガラまで食べてガン予防。そして抹茶は茶葉を丸ごと飲むので有効成分を無駄にしない。 実は、緑茶の有効成分でもカロチン、ビタミンE 、不溶性の食物繊維は水に溶けないので、お茶を楽しんだ後の茶葉も食べてほしい。出しガラを利用したチャーハン、出しガラで作った佃煮やふりかけなど。ガン以外にも高血圧、アルツハイマー病、糖尿病などの予防にも効果がわかっているので、緑茶は飲む以外にも、もっと活用してほしいものである。

お茶によるガン抑制の関連情報(リンク)

ビタミンの作用が低下すると、肺ガン、喉頭ガン、食道ガンなどのリスクが高まる

イチゴはビタミンCの含有量が果物の中ではレモンに次ぐ多さで、このビタミンCと赤い色素の『アントシアン』が注目されている。
ビタミンC は、身体に蓄えられないビタミンで、水溶性のため余分な量は尿と一緒に排出されてしまう。
1日に必要な所要量は50ミリグラムと日本では決められているが、このビタミンCだけは過剰になることがないので、どんどん摂取すべきである。
特に喫煙者などは意識してビタミンC をとるようにしてほしい。1本タバコを吸うとビタミンC が約25ミリグラム消費されている、という報告がある。それは、身体の細胞をサビさせる活性酸素がタバコを吸うことで発生し、それを除去するために消費される分と、さらに、ビタミンE を再生させるために消費される分である。ビタミンEも抗酸化作用が強く、やはり活性酸素の影響で老化する細胞を若々しく保つように働くのである。パワーのあるビタミンEが活性酸素と闘って破壊されると、ビタミンC が、それを助ける。
だからタバコを吸うとビタミンCはどんどん消費され、ビタミンEも不足しがちになる。
ビタミンには「最小律の原則」 があり、ひとつのビタミンが低レベルにあると、協調して働くすべてのビタミンの作用が低レベルに下げられてしまう。
ビタミンの作用が低下した結果、肺ガン、喉頭ガン、食道ガン、膵ガン、子宮頸ガン、勝脱ガンなどを引き起こしやすくなる。欧米諸国では活性酸素こそ「ガンの原因」 と強く訴えるグループが1980年ごろから登場し、現在は非常にたくさんの関心が集まっている。
イチゴは100グラム中におよそ80ミリグラムのビタミンC が含まれているので、1 日5~6 個は食べたい。

乳がんリスクが減少「オリーブオイル」

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

乳ガン、肺ガン予防効果だけでなく、心臓病、動脈硬化予防にもパワーを発揮

「食用オイル」というと、多くの人は心臓に悪そうなイメージが定着している。
きわめて常識的で間違いではない。特に日本人にそう思う人が多い。それは、日本人が低脂肪食だからである。
実際、日本と欧米諸国の食卓をのぞいてみると一目瞭然。日本はメインディッシュが魚なのに対し、欧米諸国は肉がメイン。加えてオイルもふんだんに使っている。となると、心臓病で死ぬ人は欧米諸国のほうが断然多くなる?ところが、その予想をはねのけてしまう研究報告がある。
1986年にミネソタ大学の博士たちが発表したのは、15年の長きにわたって調査した7カ国の食習慣と死亡率の関係である7カ国とはギリシア、イタリア、旧ユーゴスラビア、フィランダ、日本で、対象者は1万1579人にも及び、年齢が40歳から59ランド、アメリカ、オまでの男性である。15年間に2288人が死亡し、心臓病による死亡率は、なんとギリシアが最も低く、最も高かったのはフィンランドだった。
フィンランドは動物性脂肪の摂取率が最も多いので、この点では予想通りだが、では、なぜギリシアが…。
ギリシアはオリーブオイルを常用する国。だから、同じくオリーブオイルを常用するイタリア、旧ユーゴスラビアも極めて低い心臓病死亡率となった。

オイルはオイルでもオリーブオイルは心臓病を予防する。そしてしっかりとガン予防にも作用する。
イタリアの地方保健局の疫学調査によると、サラダドレッシングにオリーブオイルを毎日使っていると肺ガン予防に結びつくという。
さらに、乳ガン予防にも働くという報告も行われている。

オリーブオイルの乳ガン予防効果を発表したのはギリシアのアントニア・トリコポーロ博士らのグループ。やはり、心臓病予防、肺ガン予防などと同様に疫学調査によるものである。ギリシア、イタリアといった地中海沿岸地域は毎日摂取する栄養の40% が脂肪で、そのほとんどがオリーブオイル。何を作るにもオリーブオイルを入れてしまう。そのようなオリーブオイルの入った料理を1 日最低1回食べている女性は、オリーブオイルの入った料理を食べるのが月に1回もしくはそれ以下の女性と比べて、乳ガンのリスクが、なんと25%もダウンするという。
ガン予防にまで効果を発揮するオリーブオイルは不飽和脂肪酸でも一価不飽和のオレイン酸が主成分で約76 %を占めている。酸化されにくく、動脈硬化を促進させるLDLコレステロールを低下させる。
さらに、オリーブオイルにはビタミンE、ポリフェノールも…。ビタミンEはビタミンAの作用を高め、ビタミンCの酸化を防ぐ抗酸化ビタミン。そして、ポリフェノールは発ガン予防に作用する。それだけに、オリーブオイルを上手に食材に取り入れてほしい。
とりわけ身体にいいのはエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルで化学的な精製処理がなされていない。生のオリーブオイルだけに香りもいい。ドレッシングのみならず、熱にも強いので加熱しても安心して使える。