呼吸器系 かぜの対処法

胃腸がくたびれると、かぜに負けやすくなります。断食中ナノま、一石どんなに寒くてもかぜをひかないものです。気が張っているときも、かぜはひきません。

つまり、自律神経が活発に働いてくれるからです。気持ちがだれたり、くよくよしたりすると、自律神経が疲れて働きにくくなります。その上、胃腸が弱っていたら年中かぜを呼びこむようになります。

そんな人は間食をやめ、ご飯にはすりゴマをたっぷりかけ、梅干しは1日2個食べます。食事はよく噛み、腹八分にして気を入れて何かすると、かぜに負けないようになります。かぜが流行するときには梅肉エキスを毎日飲むと良いです。かぜで熱が出てもすぐ医者に走らず、自然の手当てや食事法でやってみてください。

家庭ですぐできる自然療法集「食中毒の季節に梅の効能、効果」

ひきはじめ

まず、肝、腎、脾の手当てをします。就寝前に、生来色黒の人は梅干しの黒焼きにしょうゆ少々、熱い番茶を注いで飲み、色白の人は熱い卵酒がよく効きます。1~2分熱湯につけたネギの搾り汁盃一杯も良く、また、熱いネギみそも良いです。

食事法

食事はネギ、ダイコン、油あげなどを入れたみそ雑炊、ネギ入り玄米餅維煮、ニラのみそ雑炊、葛湯、梅干し番茶。栄養をつけようとして、肉、卵、バターなどの酸性の動物性食品を食べると、かえって治りが遅れます。お腹を空っぽにして毒素を流したほうが早いのです。甘味料、刺激物、清涼飲料水、アイスクリーム、くだものなどの過食をさけることです。

風邪・インフルエンザ | 薬を使わない食事療法(病気・症状別)

頭痛

ショウガの搾り汁にゴマ油をまぜたものを頭にすりこむと良いです。リンゴおろし、 またはダイコンおろしをガーゼに包み、ひたいにのせておいても良く効きます。梅干 しの果肉を紙か布に貼って油紙をして鉢巻したり、ビワの生葉を額と後頭に貼っても 良いです。

のどの症状別処しかた

痛むとき
塩番茶でうがいをし、熱い雑炊を食べます。ダイコンと油あげ、またはネギ入りみそ雑炊を少し味を濃く仕立てます。のどの痛みがひどいときはからし湿布をします。
梅干しの果肉を貼っておくのも良いでしょう。梅酢で湿布するのも良いですが、長くするとかぶれるので注意します。肝、腎、脾の手当て法も大切です。イモパスターを貼っても良いです。イモバスターはこちら
腫れたとき
イモバスターをガーゼに包み、のどに巻いて数時間そのままにしておきます。腫れは見事にひきます。急性ののどの病気、のどの腫れ、熱が出たり、ものを飲みこむのにも痛むときは、イモバスターが良く効きます。ショウガを多めにすりこまないと効かないので、注意してください。
また、のどの病気であごの下が卵のように腫れたときも、このイモバスターを患部に貼ると2~3日できれいにひきます。
声がかれたとき
生のレンコンをおろしてふきんで絞り、その汁に黒砂糖少々を入れて盃一杯飲むと効きます。また、カボチャの種半カップほどに、あればキンカンを2~3個人れ、黒砂糖を少々入れ、二カップの水で1カップまで煎じて寝る前に飲むと、たいてい1回で良くなります。
せきが出て困るとき
オオバコの種を煎じて飲みます。また、オオバコと青ジソの葉を干したものと、キンカンを濃く煎じて飲むと良く効きます。ダイコンの種を妙って、乳鉢かすり鉢で粉にして、これを小さじ3杯ずつ1日数回番茶で飲みます。
これは百日ぜきにも効きます。ダイコンの種は古いものほど良いです。キンカンを丸ごと黒砂糖でジャムのように煮ておくと何年でも保存できます。これに熱い湯をさして飲むと、せき、かぜに効きます。
煮た実を食べても良いです。レンコンをすりおろして盃1杯、ショウガおろし少々、塩少々を入れ、熱湯を半カップ注いで1日2~3回飲むと効きます。
また、妙り玄米ひとにぎりに、レンコンの節2~3個を細かくきざみ、シソ(青ジソのほうが効く) の葉の陰干ししたもの2~3枚を、水三カップに入れたものを2カップに煎じて1日3回くらいに温服します。ガラスのびんにダイコンをうすい輪切りにして8分目くらい入れ、その上からダイコンがかぶるくらいはちみつを入れる。一昼夜もするとダイコンから汁が出てはちみつととけあい、上に出てきます。せきが出るときに小さじで好きなだけなめると良く効きます。
痰がからんで苦しいときは、クコの根(地骨皮という) の皮を煎じて飲めば疾が切れ、せきも良くなります(クコの根の皮3~7 gを、水5カップの中に入れてとろ火で約3カップまでに煮つめたものを、1日3回に分服)。
頑固な咳を止める
イモバスターをつくり、これを木綿の布に長さ十五センチにのばして包みます。これを人肌ほどに温め、胸、背の両面に相対して貼り、その上を油紙でおおい、三角布で巻いておくとたいていのせきは止まります。
寝ている病人でなければ、夜だけ4日ほど実行します。同様に、梅干しを貼っても良いです。これらは百日ぜきにも良く効きます。
喉が痛くて食べられない
玄米スープをうすい塩味にして梅干しで食べます。葛湯に黒砂糖少々入れて飲んでも良いです。

熱が高い場合

梅干し番茶や梅干しの黒焼きを飲みます。ゆきのしたの青汁を、大さじ1杯か2杯くらい飲むと良く効きます。ダイコン、カブ、コマツナなどを頭の前と後ろにたくさん当て、一時間おきくらいにとりかえると、気持ちよく解熱します。

氷枕よりも早い効果に驚きます。豆腐バスターを額に貼り、1時間ごとにとりかえるのも効果があります。毒素も引きだすので氷より気持ちよく解熱します。治癒も早く、急性肺炎などでも2日くらいで解熱するくらい効きめがあります。

ダイコン湯( ダイコンおろしを盃に3杯、ショウガおろしをその1割、しょうゆまたは塩少々を加え、みそ汁より少しうすい味にしたもの)、熱い番茶、または熱湯2合を注いだものを飲むと解熱発汗に効きます。ただし、日頃から虚弱だったり結核、肋膜の病人には不適です。

鼻かぜの場合

鼻づまりには、日本ネギの白根をはいでヌルヌルした内側を鼻根に貼ります。赤ちやんの鼻づまりには、鼻全体に植物油を塗ると良いです。鼻汁を出すのは、かぜの場合ばかりでなく、食が原因のことが多いものです。したがって、絶食も効果的です。また、普段からよく噛み、少食にすることも大事です。

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