心の荷物を軽くする

自分がやりたくないことを無理にやっても、不完全燃焼になって燃えかすが残るだけです。無駄に疲れないためには、「嫌になってまで、やらなくていい」ということも大切な考え方です。

必要なのは、自分の基本的なこころとからだの欲求にしたがって行動できる思い切りのよさや勇気なんです。疲れている人って、たいてい「いいことだ、必要なことだ」とみんながいう行為は、自分がやりたくないことでも、きちんとやり遂げなきやいけない、つて思っていることが多いのです。

整体の世界には、「いいこと」の啓嚢というものはあまりありません。なぜかっていうと、あれこれ「こうしましょう」なんて特に導かなくても、無駄なエネルギー、ネガティブなエネルギーをため込んでいなければ、人間は、それほど極端に変なことはしない、という考え方があるからです。

世の中で「いいこと」として奨励されていることはたくさんあります。「自分のことより相手のことを考えましょう」とか「資源の無駄使いはやめましょう」とかです。

そこで、たとえば「ゴミを1日3個でいいから拾いましょう」みたいな目標があるとしましょう。もちろん、「ゴミを拾う」というその行為自体はいいことだと思います。だけど、もし自分が何かの都合でそのゴミ拾いができないときは、無理してゴミを拾いつづける必要はないと思うんです。3個ちゃんと拾える日もあれば、1個も拾えない日もある。ときには、自分から「ええいー」ってゴミを捨てたくなってしまう日だってあるかもしれない。だって、人間つてそういうものです。

できないのに「今日はできません」っていえないことのほうが問題なんです。これは仕事でも同じ。自分にとって「気の進まないこと」が本物の負担になってしまったのであれば、そこでいったんリセットすることも必要です。最低限やるべきことだけやって、人に任せられるところは任かせてしまうとか。「もうくたびれた! 限界!」と思うなら、無理してやりつづける必要はないのです。

「やっておいたほうが得かもしれない」とか、そういう気持ちで「いらない荷物」を白分から背負い込む人は結構います。それで「よし。」と思い込むのでしょう。そのちょっとケチな根性みたいなものによって、より疲れてしまうんだと思います。「こうあらねばならない」「何かしなくちゃいけない」っていう自分の欲求とはかけ離れたことをしつづけることで疲れをため込んだ人が 破壊的な行動に出てしまう可能性はあります。

たぶんエネルギーの密度がどんどん濃くなっていって、あるとき突然、暴発してしまうんだと思います。だから、近年増えている異常な殺人事件の犯人にしたって、もしかしたら、「きちんと毎日ゴミを3個拾おう」って決めて、それを真面目に実行していた人かもしれない。

逆に、どんなことであれ、自分が活かされていると感じたり「面白い」と思えることであれば、たとえ今は活躍できなくても、努力をすること自体が楽しいはずです。好きではないことなら、無理してやりつづけるよりも、思い切って一時的にでもストップしてしまったほうが、結果的には自分のため。疲れない人生は、ちょつとしたことで簡単に手に入るものなんです。

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