人生に「いい循環」をつくる日々のコツ

「楽しよう」「疲れないようにしよう」とするせいで、みんなエネルギーがあり余っている状態と言いましたが、いつも爽快な気持ちでいたいなら、こころのエネルギーも、毎日の生活で使い切っていくことが大切です。こころのエネルギーを使い切るということは、考え方も青葉も行動もケチケチしないということです。

エネルギーの出し惜しみをせず、全力を使い切っていると、自分の生き方や人生そのものに対する姿勢にもいい変化が起こるんです。ここに、空っぽのコップがあるとする。中に入れる水をお金だと考えれば、誰だって、自分のコップを満タンにしたいと思うのは当然です。だからがんばってお金を稼いでそのコップが満タンになれば、うれしいに違いありません。

要は、そこからどう考えるかってことです。なかには「減らしたくない」「損したくない」という意識が強くて、他人になんて分けていられない、自分がもっているものを一切外に出したくないと思ってしまう人もいるでしょう。その状態になったら、もう夜も眠れないでしょう。

「あいつが、私のコップからちょろっと水を盗み飲むんじゃないか」なんて気持ちになってしまいます。当然のことだけど、コップは満タンだから外からのインプットはなくなります。出るものがなければ、入ってくるものもないから、ケチればケチるほど、コップの中身はたまりっぱなしでよどんでいきます。

だけど、自分のコップに入っているお金をほかの人たちと分けたとしたら、それぞれが、そのお金を使って自分自身のコップの中身をさらにちょっとずつ増やそうとするでしょう。そしたらまた、もっといろいろな人と分け合えるだけの余裕がそれぞれに出てきます。

ここで「循環」が生まれるのです。さらに、そうやってコップの中身を分け合った人たちが「あれはいいわよ」と何か新しいものをもってきてくれるかもしれません。女の人は、自分の好きなものや新しい情報を人に伝えるのがすごく好きです。

おいしいお店を見つけたら友だちに教えるし、いいものを安く買えたときも「聞いて!聞いて!」ってなります。自分がそうしていると、まわりからもうれしいニュースや情報が飛び込んできます。つまり、自分のコップに入っているものをまわりに出すことによって、今度はより新鮮で新しいものが、自分のコップの中に入ってくるわけです。人間関係でエネルギーを使えば使うほど、ほかの人からもらった新鮮なエネルギーで満たされるのです。だから、自分のエネルギーは使い切れば元気になるんです。

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