疲れをためない生活習慣その6

脳の疲れは、からだで癒す

世の中の人が毎日多かれ少なかれ疲れを感じている原因のひとつに、仕事や勉強のしすぎで、頭中心の生活になっていることが挙げられます。頭ばかりを使っていると、脳もからだ全体も緊張状態が続くことになります。また、頭に血液が集中するから、からだの血液循環が低下しはじめます。

からだの血流が悪くなると、からだは冷えてしまい、それによって疲れやすくなるのです。もちろん、仕事や勉強などでは頭を使わなくてはいけないし、ある意味、脳とからだが緊張状態であることがいいパフォーマンスを引き出してくれることもあります。でも、それ以外の場では、全身がリラックスした状態であることが必要不可欠です。仕事の悩みを家にまでもち帰るのはやめて、家では好きなものに囲まれて全身の緊張をほぐすようにします。先に書いたようにまさに適度な緊張感とリラックスした状態のメリハリが大事なんです。

また、頭で考えすぎてしまうと、からだ本来の欲求に気づかなくなってしまいます。くり返しになるけど、からだに現われる症状を「病気」ととらえず、からだからの「信号」ととらえられるかどうかです。からだの欲求をきちんと観察できること、理解できることが大切です。

疲れの原因はからだの「サビ」や「ゴミ」だと書いたけど、そもそもからだには不要な老廃物などを体外へ捨てようとする働きがあります。つまり、日々のおしっこもウンチも、生理も汗も、フケや目ヤニも、全部、いらないものを捨てて体内の環境をきれいに保ちイキイキとした人生を送ろうと、からだががんばってくれた結果なんです。

からだの要求にしたがえば、不思議なほどラクになる

だから、その働きを十分に発揮できる生活をするのが理想的。近ごろ忙しくてからだにかまっていられなかった! というときこそ、からだのゴミ捨てを促進するメンテナンスを行うようにしましょう。「疲れたな」と思ったらからだを温めて、からだが「気持ちいい」と感じられる環境を整えてあげましょう。

緊張がほぐれたからだで深い呼吸ができれば、血の巡りもよくなります。そうすれば、体内のそうじがよりスムーズに行なわれ、からだ本来の力を取り戻すことができまする。頭でばかり考えないで、余裕をもって自分のからだの状態を見極める。からだの要求にしたがって生活すれば、自然と疲れにくいからだになっていきます。

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