疲れやすい人は、頻繁に風邪を引いたり、すぐ熱を出したり、便秘や下痢をしたり、湿疹が出たり、普段からいつも何かしらトラブルを抱えることになりやすい。それは、疲れに対して、根本的な解決をしていないからです。
だらだら疲れて、さらに次の疲れのもととなる症状が出てきてしまっている状態。不調を感じるときって、日々からだにたまっていった「ゴミ」がきちんと排泄されず、目詰まりを起こしています。そして、それはこれ以上放っておくと病気になる前のサインだったりします。
からだの目詰まりがなぜ病気につながるのかは、たとえば建物の配水管について考えてもらえばわかりやすいと思います。ビルやマンションの老朽化は、まず配水管からくるものです。配水管にこつてりといろいろなゴミがついてしまって、1年目のクリーニングならきれいにとれるものでも、10年後だと大違いになってくるのは当然です。
さらに、それ以上たってしまったあとに同じレベルのクリーニングをしようとすると、負担がかかりすぎて、逆に配水管が破裂してしまうことだってあります。
もっと身近なところでいえば、たとえばトイレが1週間流れなかったらどうなるか、想像してみてください。これと同じことがからだの中で起こって、それが病気につながらないわけがないでしょう?からだも建物と一緒で、コレステロールなんかがたまった血管壁というのは、どんどんクリーニングがしずらくなり、もろくなってきます。そうすると、必然的に病気になる確率が高まっていくわけです。
疲れをあまり感じない人を観察していると、本当にからだを日常的によく使っています。バリバリ仕事をして、自分のための勉強をして、運動もする。まわりから見たら「疲れちゃうんじゃない?」と思うくらい活動的に動いているんだよ。でもそのおかげで、たとえ睡眠時間は短くなっても、ぐっすり深く眠れるし、からだをよく使うからサビつくことがありません。
体内の循環もいいから排泄もよくできていますひと晩でリセットできて、結果、疲れ知らずの毎日になっているんです。ということは、疲れない美しいからだを手に入れるには、からだの「サビ」をとることに加えて「ゴミ」を捨てていく作業が必要になるのです。
つまり、日常的に「からだのそうじ」をしていく必要があるということですこれは、家のそうじと同じです。部屋がきれいな人って、そうじを大切に考えていて日々きちんとそうじをするからきれいだけど、イマひとつっていう人は、そうじをおろそかにしておきながら、部屋が汚いって不満をいっているようなもの。そのうち、部屋がどうしようもない状態になつて、大そうじが必要になるわけです。
では、「からだのそうじ」って具体的には何をすればいいのでしょうか?もう気づいているかもしれないけど、日常の「排泄」です。それは、尿や便だけでなく、汗をかくこともです。女性なら、生理も大切な排泄のひとつです。でも、「排泄」自体はみんな日常的に行なっているから、特別なこととは考えていないでしょう。
からだのそうじっていうと、断食とか、腸内洗浄とか、特別なことと思われがちだけど、ここに書いたようにごくごく自然なことなのです。自分のからだをきちんと使い切っていれば、それだけで毎日そうじができているはずなんです。だから、疲れやすいとか、生理痛がひどいとか、肌が荒れるとか、何かしらの不調を抱えているなら、まずは自分のからだの使い方や「排泄」を見直す必要がある。その段階で気づいて、そうじをしていかないと、頻繁に風邪を引いたり湿疹が出たりすることになるんです。
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