爽快感を感じる疲れ方、病気になる疲れ方

歩いたり、ストレッチをしたり、少しでもからだを動かすと爽快感があるでしょう。また、自分がすごく好きなものに熱中したり、本当に望む目的に向かって行動したりしているときは充実感がある。それは、通勤するのにひと駅手前で降りて歩いたら、からだも頭も活性化して午前中の仕事がすごくはかどったとか、お正月の福袋を買うのに、寒い中、朝から長時間並んでいても平気だったというようなことがあります。

ディズニーランドが好きで好きでたまらなくて、そこで遊ぶのが何より楽しいという人は、それがたとえ雨の日だってうれしいし、ものすごく寒い日に1 日進んでいても風邪を引かなかったりします。ほかにも、たとえば、朝いつもより30分早く会社に来て、オフィスのデスクまわりのそうじをしようと思ったとします。まわりは「なんでわざわざそんなことするの?」っていうかもしれません。でも、本人にとっては、自分がやりたいことをするために、いつもより早起きして、行動することで毎日が楽しくなるのです。掃除で体を動かすから、体調だってよくなります。まわりからは「時間やエネルギーやお金がかかるからオススメしない」といわれるようなことでも、それが本人のやりたいことなら疲れないし、疲れたとしても、それは逆に爽快感につながっていくのです。

からだを動かすと、確かに疲れはするけど、気分的にはすごくすっきりとして気持ちがいい。しかも本人が爽快感を味わっていると、まわりの目にはすごくキラキラして映ります。つまり、心からの目的をもって行動して、ちゃんと疲れたほうが人は元気になるし輝きます。

誰にいわれるわけでもなく、自分が設定した目的に向かってからだを消耗させると必然的にいい眠りがとれることになります。それが、前にも書いたように、その人のいいエネルギー循環になり、さらにはポジティブなパワーにつながるのです。

どんなに積極的になろうとしても、どうしても自分がエネルギーを消費し切れないことは確かに存在します。たとえば、職場や学校で、ボランティア活動をしようといわれたとする。ボランティア自体はすばらしいことだとわかっているし、実行すれば、評価や内申点も上がるかもしれません。だけど、自分自身はボランティアにちっとも興味がなくて、やる気が起きませn。ふなぜなら、その行動が自分にとって腑に落ちていないからです。納得できていないことであったり、誰かに強制されたことであったりね。そして、実際にやったとしても、そこに義務感を覚えてしまいます。

つまり、一般に「いい」といわれていることでも、自分が心からそう思っていなければやっても意味がないということです。義務感で実行したところで無駄に疲れるだけ。こういう疲れはストレスになるし、いいことはひとつもありません。同じように、からだを動かすことでも、やりたくてやるときは完全燃焼できるけど、義務感でやると不完全燃焼になり、燃えかすみたいなものが残るんです。

それが、からだの中で目詰まりを起こして循環機能を阻害してしまいます。この目詰まりが起こる場所はその人にとってのウイークポイントの場合が多い。だから同じように疲れても、人によって出る症状は違います。肩にくる人もいれば、腰にくる人、首や頭にくる人もいる、ということえす。

「仕方ないからやる」ということは、こんなにからだに影響を及ぼすんです。だから基本は自分の要求や目的に向かって素直に動くこと。そうすれば、からだに多少の無理をさせても、「疲れる結果」にはならないだけでなく、ひと晩眠れば「翌朝はすっきり爽快!」になります。

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