「十分に疲れ切る」意外な効果

からだは使っていれば、サビつかないし、ゴミもたまらないのです。つまり、からだを十分に使って疲れ切る生活を送っていれば、人は疲れないということです。逆説的だけれど、これは事実です。そもそも、からだは、動かして適度に「疲れる」ことで血流がよくなったり、内臓の機能が活性化したりするものなんです。

女性が悩まされがちな便秘や生理痛、むくみや吹き出ものなんかも、実はちゃんとからだを使っていないために起こきることが原因です。世の中がどんどん便利になるにしたがって、日々の生活の中で汗をかくまで動くことは少なくなっています。それだけじゃなく、どちらかというと、みんな「疲れないように」とか「ラクできるように」という考えで行動しがちです。そんな生活を送っていると、からだを使わないからサビるし、エネルギーがからだにどんどんたまって、ゴミはたまる一方です。

「疲れないようにしよう」という考えは、逆にからだを衰えさせ、余計に疲れることになる。ということは、「からだを使う」ということが、無駄なエネルギーをりり- スして疲れをとる、非常にいいデトツクス行為になるんです。

ただ、「からだを使って疲れる」といっても、別に毎日マラソンをするようなことは不要です。「からだを使う」って聞くと、学校の体育の授業でやったような運動をイメージする人もいるかもしれません。もちろんそれができたらベストですが、今の暮らしの中でそれを毎日続けるのはなかなか大変でしょう。だから、もっと日常生活の中でできる簡単なことでいいんです。たとえば普段から、駅でエスカレーターを使うところを階段を使うとか、朝早く起きて自宅のそうじをするとか、です。

基礎代謝も免疫力も上がる入浴法

朝の「腰湯」も、そのひとつとしてとらえてやっています。あとであらためて説明するけど、腰湯とは、おへそが隠れるくらいの量のお湯に、5~15分、リラックスしてつかる入浴法です。これをやると、わずかな時間で上半身にたっぷりと汗をかきます。

腰湯で部分的に汗を出すのは、からだの機能を始動させるのに有効なんです。あるいは、「しやぶしゃぶ」をする。これは、かなり熟めのお湯にザブンとつかって3秒ですぐに上がるという入浴法。上がったときに、全身がしっかりピンク色になればOK。現在は、HSP 入浴法とも言われています。

お湯の熱さに皮膚がびっくりすることで、からだが緊張感を取り戻し、免疫力がぐんと上がる。ちなみに、この「しゃぶしゃぶ」は、腰湯をする時間がないときにもオススメです。これなら、特別な場所も使わないし、「やるぞ! 」っていちいち気合いを入れる必要もないでしょう。

「腰湯」や「しゃぶしゃぶ」で一度汗を出してから、仕事をしたり、集中力の必要なことをやったりすると、今度は別のところから汗が出てきます。神経疲労によって出る汗は、からだを動かしたときやからだを温めたときに出る汗とは、においも出てくる場所も異なります。

腰湯やしゃぶしゃぶをして、からだが緊張感を取り戻したところで、今度は頭を使って集中力を発揮すると、頭とからだのバランスがとれて、基礎代謝も免疫力も上がる。一石二鳥です。「最近、からだが重いな」と感じたら、少しだけ早起きをして、腰湯をするといいのです。いつも朝に目覚めのシャワーを浴びているなら、ちょっと工夫してしっかり汗まで出してみるといいでしょう。重かった体が嘘のように軽くなって格段にスッキリします。特に普段からよく動かして.汗を出す習慣がある人ほど、大量の汗が出ます。日頃あまりからだを動かさない人は、汗腺がひからびていて腰湯やしゃぶしゃぶをしてもすぐに汗は出ません。毎日くり返して、継続していくことで発汗力がアップします。

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